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アールグレイ(200文字小説)

作者: 風海南都

「行かないで。お願いだから……もう少しだけ、僕のそばにいて」


 出かかった言葉を飲み込んだ。

 胸に滑り落ちていく言の葉は苦くて苦くて。子供のような泣き顔になってしまう。

 薄青くぬるい雨は、冷めた紅茶に似ている。 甘くて淋しいその香りは、手を伸ばしても届かないあなたを思う僕に似ている。

 紅茶ならいつか冷めてしまうんだ。

 僕の心の温度はいつまでも熱を帯びて、艶めかしい。

 あなたの喉元を伝って、堕ちていく夢を見た午後。

 

 




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― 新着の感想 ―
[良い点] ふつーに文章が上手い。 [気になる点] なんか変なところ。 [一言] 別にいいと思う。
[一言] すごい、文学的ですね。 二百文字だけど、奥が深いですね。 ありがとうございました。
2010/07/09 23:00 退会済み
管理
[一言] アールグレイ、インパクトありますね。 この作品は夢を見たことがきっかけで創られたのでしょうか?
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