観察日記一日目 神官視点
年齢制限15歳以上推奨。
⚠️無断転載禁止
⚠️主人公がわからせられる人。
芋虫?への暴力行為あり!
やばい。無理なら引き返せ!
神官視点
元勇者ナナが芋虫に神罰でなって一日目
神からの私にだけ天啓が降りた。
勇者を元の姿に戻したいのなら、殺せという天啓だ。
現実を感じさせて死なせること。
死ぬたびにナナは元の姿に戻るということだ。
手持ちアイテム、再生の組紐をナナに巻き付けた。
魔王討伐前に、ナナにあげようとしたが、ヌルゲーになるからと断われた。
一糸づつ魔力込めて旅の間編んで、魔王城の直前でやっと組み上がったもの。
それを『ヌルゲー』とかいうわけわからない言葉で断られたのは非常に心にくるものがあった。
けど、まさか、こんなところで役に立つとは。
再生の組紐と自分のヒールを組み合わせることで、自分の手で潰したナナが瞬く間に再生した。
小さな芋虫の目ではなく、人間の目を持って、疲れたのかすぐ寝てしまった。
これで殺しても何も感じないだろう。
何回殺せばいいのだろうか。
手に残る柔らかなものを潰す感覚、今での中にある柔らかなこの小さくなった命を断つ感覚は非常に胸をざわつかせる。
罪悪感、そして感じてはいけないのに優越感を感じてしまう。
私は命を救う神官で、ヒーラーなのに、なんでナナの命を奪はなければいない。
けれど、彼が一人で人間に戻れるかは無理だろうと旅の様子でわかっている。
彼を人間に戻せるのはわたしだけだ。
わたし以外でも天啓が降りた人間はいただろう。
それでもあの場所で動けたのはわたしだけ。
ナナ、私はあなたを愛してるから殺す。
再生したばかりの絶望に染まった瞳で見られたって構わない。
人間に戻す、そして、あなたを囲い込みたいだなんて。
自分の名前をけして呼ばない、回復道具扱いした人間に対しての復讐心なのかこれは。
手の中で、眠る異形の芋虫に胸が昂る。




