初めまして② 望side
「ただいま〜……」
「「おかえり〜!いらっしゃい〜!」」
パンッ!
お母さんとお兄ちゃんがクラッカーを鳴らす
おい、タイミングちげぇだろ!!
しかも、俺の誕生日おめでとう〜とかじゃなくて
いらっしゃい〜!!!なのが謎ww
りこちゃんびっくりするじゃん!
初見でそれって……
「えー!えー!」
いや、めっちゃ喜んでる笑笑
「初めまして、佐伯りこですっ
よろしくお願いします
今日は突然お邪魔してすみません
これ、少しですが皆さんでどうぞ」
え、さっきまでの緊張りこちゃんどこ行った?
というほど流暢に話してて、
なんかかっこいい〜笑
スイッチ入ったりこちゃんみてまた好きになる
「こんな良い子望にはもったいないね〜
りこちゃん、上がって!
おばさんを手伝って!」
「はい!」
腕まくりしてお母さんについて行ってる
さっそく使われてるし笑
「お母さん、りこちゃんいじめないでね」
「お母さんの娘とご飯作る夢を邪魔しないで」
「初めましてで早いって笑」
「望くん、私は大丈夫だよ〜!」
え、うちのエプロン付けてるりこちゃん可愛いんだけど
お母さんがいつも付けてるものと同じエプロンとは思えない
「りこちゃん、ほんと良い子ねぇ〜
可愛いし、肌もツルツル!」
「望くんのお母さんも、かわいいです」
えへへと笑っていて
吉木家のみんながズキュンとやられたのは間違いない
「望の彼女レベル高いね」
「ねー俺も不思議(笑)」
お兄ちゃんも歓迎してくれてるみたいでよかった
しばらくするとお父さんが帰ってくる
「ただいま〜」
「おかえり、お父さん、
キッチンにお母さんといるよー」
「望、誕生日おめでとう
……お〜なんか不思議な光景だな〜笑」
「お母さんの顔みて、めっちゃイキイキしてる笑」
お父さんがキッチンに近付き、
りこちゃんに挨拶してる
俺の家にりこちゃんが自然と馴染んでて
りこちゃんが笑顔でよかった
「今日はハンバーグですっ」
ドーンと大皿にいっぱい乗ってるハンバーグを
りこちゃんが持ってくる
「りこちゃん手慣れてて私が教えてもらったみたいな気分だった〜」
お母さんはにこにこして
「望がりこちゃん連れてきてくれて私の子育ては間違ってなかったって思えたわ」
「いやいや、なにそれ笑笑」
ワイワイとみんなでご飯を食べた
りこちゃんが手伝ってくれたハンバーグ美味すぎて
食べすぎた〜
本日2回目のろうそくを吹き消して
みんなでケーキも食べた
「俺りこちゃん送ってくるね〜」
あんまり遅くなると心配させるから早めに言うと
「お父さんが送ろうか」
お父さんが提案してくる
「お父さん、りこちゃん送るために
まだビール我慢して飲んでないから送ってもらいなさい」
お母さんが言う
まじか!お父さんさすがだな
「お父さんありがとう」
「りこちゃん、今日はありがとうね
また遊びにきてね〜」
「はい、ご馳走さまでした。
ありがとうございました。」
りこちゃんが深々とお辞儀してる
車に乗ってお父さんが車を走らせる
降りる時
「りこさん、疲れたでしょう?
今日はありがとうございました
妻も喜んでました。これからよろしくお願いします」
「私も楽しかったです。急にお邪魔したのにあたたかく歓迎してくださってありがとうございましたっ
こちらこそよろしくお願いします」
「ちょっと待ってて」
お父さんにそう告げて
りこちゃんを玄関まで送る
「りこちゃん、ありがとね
みんな喜んでた」
「は〜!緊張したけどめっちゃ楽しかったよ〜
私ヘマしてないかな……みんなめちゃくちゃ良い人だった」
「はは、いつものりこちゃんだ笑」
「望くん」
ぎゅっと甘えるようにハグしてくる
よしよしと頭を撫でて
「頑張ったね〜ありがとね〜」
「楽しかったよー、普通に笑」
「それなら、よかった、、
じゃあお父さん待たせてるから行くね!
おじさんにもよろしくお伝えください」
「はーい、またね」
玄関を閉めるときに投げキッスされた笑
車に戻り、家に着く
「お父さんありがとう」
「うん、望もりこさんのこと大切にするんだぞ」
「うん」
リビングに戻りお母さんからマシンガントークされる
出会いはどこなのか、いつから付き合ってるのか
寂しい思いさせてないかりこちゃんの心配をしていた
「大丈夫だって」
「あんた、あんな良い子絶対逃したらダメよ、
傷付けたりしたらお母さん怒るから」
俺のお母さんなのに?もうりこちゃんのお母さん側になっちゃってるじゃん笑
「わかってる、今日はいきなり連れてきたけど
りこちゃんも楽しかったみたい、ありがとう」
そう言って部屋に戻った
「はぁ〜、」
荷物を置きドサっとベッドに倒れる
なんだろう、地味に気疲れしてる
りこちゃんも気疲れしただろうなぁ
[りこちゃん気疲れしてない?
俺は地味に気疲れしてる笑]
[私は、全然!途中から普通に楽しんでました!笑]
[行く前にめっちゃ緊張してる人とは別人みたいだったね笑]
[そうなんですよ〜、私実は本番に強いタイプです笑]
あ、肝座ってるタイプね、
俺もそう言われること多いけど
[ゆっくり休んでね]
[はい、望くんも、おやすみなさい]
携帯を置いて目を閉じると
すぐ眠りについた望だった――――




