身体弱い女の子 望side
2ヶ月後――――――
「望ー!今日は体育館工事でバスケ部休みだってさぁー」
「え!!まじかよ〜」
「床に穴ほげてるらしい〜笑笑」
「まじで!やべぇじゃんww」
部活休みになったー
あーすることねぇ〜
家に帰って寝よー
ヘッドホンで音楽聴きながら駅まで歩く
「♪〜」
軽く鼻歌交じりに口ずさんでたら
ん?んん??
またあの子じゃね?
ホームのベンチでぐったりしてるこの前の体調不良の子
「おーい、生きてる?w」
ヘッドホンずらして声かけたら
ぼーっとした表情でこっちをみた
「……すみません、貧血なので少し休んだらすぐおさまるから大丈夫だと思います」
えぇ〜また?!大丈夫なん?貧血ってそんなもん?、
「大丈夫なん?家まで送ろうかー?」
「いやいや……そんなお手数かけるまでないです……」
声ちっちぇ〜〜笑
身体弱いん?何この子笑笑
「薬とかある?」
首を横に振る女の子
「家まで送るわ〜どこ?」
ここから4駅先のとこだった
俺の家は2駅だけど
まーそんなに遠くないしいっか
とりあえず電車が来たので一緒に乗った
気まずそうにぐったりして電車に揺られてる女の子
額に汗出て髪が張り付いてる
きついんだろうなぁ
日差しがきつくて女の子の白い肌が透き通って見えた
顔色も悪いなぁ
呼吸も少し苦しいのか眉間に少しシワが寄ったまま
送ると言って無理矢理電車に乗せたことに少し罪悪感
ちなみに水筒持ってたから水はいらないらしい
駅に着いて、歩くのダルそうだったから
「おんぶ?しようかぁ?」
少し冗談交じりに言ってみたら
ぼーっとして返事なかったから
しゃがんで見たら寄りかかってきた
「おぉ!マジか!」
「えっ……あ、いいのかなて〜おもっれ」
はは、呂律回ってねーし!
部活道具そのまま置いてきて身軽で良かったー!
「いいよぉー乗って」
駅から右にまっすぐ行って
ファミレスあるところで左の細い道ずーっと行ってくださいて言われて着いたけど、……
でか!!!しかも寺!!!
「ここかなー着いたけどーおーい」
返事ねーし……
よっこいしょ、と担ぎ直して
「ピンポーン」
インターホン押したけど誰も出てこない
……起こすしかねーか。
――――――
「本当にすみませんでした!!!!
しかも寝てしまってー!!!!」
土下座しそうな勢いで頭下げて謝ってくれた笑
少し休んだら本当良くなったみたいで
今はお茶出すからとか動き回ってる笑
俺は広い玄関に座って一息ついた
「良かったねーもうこれからは気をつけてねー
今日はたまたまあの時間にいたからよかったけど」
「はい、あの、前にお礼の電話かけてみたんですけど、
出られなかったので言いそびれてて、
今回も前回も本当にすみません!助かりました!ありがとうございました!」
「あ〜……なんか電話番号渡してたな笑
知らない番号からは出ないからスルーしてた笑
忘れててゴメン」
「なんか、お礼に、えーっと、なんか買います!!」
「え、いいよぉ、それよりその玄関の鍵についてるストラップってもしかして……〇〇(ブランド名)のやつ?好きなの?俺もそれめっちゃ好きでさ!」
「あっこれは父から届いたやつで、いらないやつなんであげますっ!私あんまりブランド品とか興味なくて」
「は?え!そんなつもりで言ったんじゃなくてっ!
海外のブランドでさ、あんまこっちでは見かけないから!」
そこから玄関で色んな話で盛り上がってしまい、結構長居してしまった
「えーまじ、もらっていいの?やばぁ」
結局、もらって帰ることに。
「はい、あの、本当にありがとうございました!」
「えぇ、まじテンション上がるわ〜
こちらこそありがとう〜
今度なんか奢るから!おれ望って名前〜!
また電話して笑
じゃーねー」
咄嗟に奢るとか電話とか友達みたいなノリで
言ってしまったけどまぁいいか〜
その場のテンションで
電話してとか軽々しく言ってしまったことに後から気付くのだった――――――




