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転生魔王様のゆるふわ保育園経営日記  作者: 櫻木サヱ
魔王、保育園に転生する

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5/11

魔王流保育園経営術、始動

朝の光が差し込む保育園――

マオは鏡の前で名札を直し、深呼吸する。

「今日こそ、園児たちに“私の力”を見せてやる……!」


思いついたのは、魔王流“スーパープレイ”だ。

積み木を空中に浮かせたり、滑り台を魔力で加速させたり――

魔法の力で遊び時間を“最大限楽しくする”計画である。


「ふふふ……これぞ魔王の園長力……!」

その瞬間、園児たちは目を輝かせ、歓声を上げる。


しかし、計画通りにはいかないのが保育園の日常。

滑り台を加速させたら、園児が飛びすぎてマットにダイブ!

積み木を浮かせたら、予想外に壁まで飛んでいき、サクラの頭に直撃!


「園長!?何やってるんですか!?」「危ないじゃないですか!」

サクラとケンジのツッコミが炸裂する中、マオは慌てて魔力を制御。

「……支配ではなく、保護……だと……?」


園児たちは大喜びで、滑り台を何度も滑る。

「もう一回!もう一回!」

「園長、見て見て!」


マオの魔力はまだ不安定で、時折小さな爆発音や煙が上がる。

それでも園児たちは無邪気に笑い、魔王は心の中で戦慄しつつも、少しずつ楽しさを覚え始める。


給食タイムには、魔王の力で食べ物を“自動配膳”させる計画も実行。

しかし、配膳されたご飯が空中で踊り、園児たちは手でキャッチする大混乱に。

ケンジは呆れ顔で、サクラは笑いをこらえながら片付ける。


「……なるほど……支配ではなく、管理……そして笑顔……」

魔王はつぶやく。

悪魔の力で何でもできるのに、ここでは“力を抑える”ことが最も重要だという現実に、少しだけ心が震える。


午後には園庭で小さな“魔王式宝探しイベント”を開催。

魔力で宝箱を浮かせ、園児たちは全力で追いかける。

だが宝箱は次々に宙を舞い、園児たちがぶつかりそうになり、サクラが飛んで助ける。

「園長、ちょっとやりすぎです!!」


マオは息を切らしつつ、心の中で微笑む。

「……なるほど……これが、ゆるふわ保育園経営……」


こうして、魔王流保育園経営術は、大混乱と笑いと、そして少しの達成感で幕を閉じる。

魔王にとって、世界征服よりも難しく、でも充実感に満ちた新たな戦場――

それが保育園だと、はっきりと理解した一日だった。


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