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転生魔王様のゆるふわ保育園経営日記  作者: 櫻木サヱ
保護者参観&園内イベントで魔王が大奮闘

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19/19

魔王流演劇発表

園内は朝からワクワクと緊張でいっぱいだ。

今日は「魔王流演劇発表」――園児たちが短い劇を披露する日で、親も見学に来ている。

「……本日の任務……演出……混乱制御……いや、全力投球……」

マオは黒マントを整えながら、深呼吸する。

戦場での指揮とは違う――

だが、守るべきものは園児たちの笑顔と親たちの満足。

それは魔王にとって、未知なる挑戦だった。


まずは舞台セットの準備。

園児たちは段ボールや画用紙で作った小道具を手に持ち、サクラとケンジの指示で並ぶ。

「園長、これどうやって置けばいい?」

リナが小さな手で小道具を差し出す。


マオは魔力で軽く舞台を整えようとするが、勢い余って紙吹雪や装飾が飛び散る。

「わー!キラキラだー!」

園児たちは大喜び。

「園長ー!すごいすごい!」

親たちは驚きつつも、笑顔で見守る。


いよいよ劇の開始。

園児たちはセリフを忘れたり、つっかえたりしながらも一生懸命演じる。

「魔王様、助けてください!」

リナが演じる王女役に、マオは思わず舞台へ飛び出してしまいそうになる。


「……いや……待て……観客として……いや……演出……」

マオは深呼吸して舞台に近づくが、魔力が反応してライトが虹色に変化。

親たちは歓声を上げ、園児たちは目を丸くする。

「園長、豪快すぎます!」

「でも、キラキラして綺麗!」


途中、ハナが小道具を落としてしまい、魔王が慌てて魔力で拾う。

しかし、拾う瞬間に小さな紙吹雪の嵐が発生し、園児たちは笑いながら舞台で踊るように動く。

「……想定外……しかし……楽し……」

マオの心の中で、戦場での冷徹さよりも、混乱の中で生まれる笑いが輝いていた。


最後のクライマックス、園児たちは王様と魔王の対決シーンを演じる。

「魔王よ……笑顔を守れ!」

「……ふむ……笑顔……守護力……全開……」

マオは手を差し伸べ、劇中で“無事に魔法を使わず助ける”演出を成功させる。

親たちは拍手喝采、園児たちは歓喜で跳ね回る。


劇が終わった瞬間、園内は歓声と笑い声に包まれた。

泥まみれ、紙吹雪まみれの舞台はカオスだが、園児たちの満足と親たちの笑顔で輝いている。

マオは静かに深呼吸し、心の中で呟く。

「……守る……笑顔……混乱もまた……輝き……」


園児たちの笑顔と親たちの笑顔が混ざり合う瞬間、魔王は新しい喜びを知る。

戦場ではなく、舞台で――守るべきものを守る――それが魔王の新たな力であり、ゆるふわ保育園の平和を支える真の使命だと理解する。


こうして魔王流演劇発表は、大混乱と大笑いの中で無事終了。

園児たちの無邪気な演技、親たちの笑顔、そして魔王マオの豪快な支援――

この日の思い出は、きっと全員の心に長く残るのだった。


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