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転生魔王様のゆるふわ保育園経営日記  作者: 櫻木サヱ
保護者参観&園内イベントで魔王が大奮闘

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18/19

親子でのゲーム大会

園内は朝から興奮に包まれていた。

今日は「親子でのゲーム大会」――障害物競走、玉入れ、ミニリレーと、園児と親が力を合わせて競う日だ。


「……本日の任務……力加減……慎重……いや……豪快……」

魔王マオは黒マントを翻しながら、園児たちと親たちを見守る。

戦場では力が全てだったが、ここでは力加減が大切――しかし、魔王にとってそれは未知の領域だった。


まずは障害物競走。

園児たちは元気いっぱいにスタートラインへ。

「よーい、ドン!」

マオは瞬間魔力でスタートを助けようとするが、勢い余って風のバリアが発動。

園児たちが一斉に飛び跳ね、親たちも巻き込んで大混乱。


「園長ー!止まってー!」

サクラとケンジは必死で制御する。

それでも園児たちは楽しさ全開で、障害物を飛び越えたり、くぐったり、泥まみれになりながらも笑顔を絶やさない。


次は玉入れ。

「……魔力使用……いや、ここは……手加減……」

マオは紙吹雪の魔力で玉を誘導しようとしたが、親たちのチームにも飛び火。

玉が空中で舞い、園児も親も大笑い。

「園長、豪快すぎます!」

「でも面白い!」

園児たちは笑いながら玉を拾い、さらに投げる。


最後はミニリレー。

魔王は自分の魔力を使わず、園児と親が自分の力で走るのを見守ることに決める。

だが、リナが転びそうになった瞬間、魔力が反射的に発動。

「……危険……回避……!」

リナは無事バトンを渡し、親も笑顔で応援する。


レースが終わると、園内は歓声と笑い声に包まれた。

園児も親も満足の笑顔。

「園長、ありがとうございました!」

マオは泥まみれの手を拭いながら、小さく頷く。

「……守る……笑顔……そして……混乱もまた……楽し……」


魔王の目には、戦場での冷徹な光ではなく――

笑顔を守る優しい光が宿っていた。

親子で笑い、園児がはしゃぎ、魔王も巻き込まれる――

今日のゲーム大会は、ゆるふわ保育園の“混沌の楽しさ”を改めて教えてくれる日となった。


こうして園内イベントは無事終了。

しかし魔王の冒険はまだ続く。

次回は「魔王流演劇発表」で、園児たちの無邪気な発想に翻弄される戦いが待ち受けるのだった。

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