次の園外イベントへ
遠足もついに幕を閉じ、園児たちの疲れた足音と笑い声がバスから降りる園庭に響く。
泥まみれの靴、紙吹雪まみれのマント、ゼリーやおやつの残骸――
遠足の痕跡はまるで戦場の後のようだ。
「園長、楽しかったー!」
「また公園行きたい!」
リナ、ユウト、ミオ、ハナ――小さな手が空に向かって振られ、笑顔が溢れる。
園児たちの純粋な歓声に、マオの胸の奥がじんわり温かくなるのを感じる。
「……無秩序……しかし……満足……」
泥まみれの手を見つめながら、魔王マオは小さくつぶやく。
初めての園外活動、初めての指揮――混乱の連続だったが、園児たちの笑顔を守り抜けた自分を少し誇らしく思う。
サクラが隣で微笑みながら言う。
「園長、初めての遠足、大成功でしたね。園児たちも大満足です」
「……守る……笑顔……これこそ……魔力より価値あるもの……」
マオの声は静かだが、心の中で大きな感動が渦巻く。
戦場で支配する快感とは違う――
園児の笑顔を守り、混乱を乗り越えた達成感。
それは、魔王としての彼にとって新しい喜びだった。
しかし、公園での滑り台大暴走、バスでの寝相作戦、そして飛び散ったゼリーの混乱――
すべては次の園外活動への伏線でもあった。
「……次は……どんな混沌が待ち受ける……か……」
魔王の瞳が鋭く光る。
だがその光は恐怖を振りまくものではなく――
園児たちの笑顔を守るための決意の光だった。
園児たちが帰宅した後、マオは静かに園庭を見渡す。
「……小さき者たちよ……今日もよく生き抜いた……いや……楽しみ抜いた……」
泥まみれ、紙吹雪まみれのマントをはためかせながら、魔王は初めての“園外任務”を振り返る。
砂やおやつ、紙吹雪の痕跡が残る園庭は、まるで小さな戦場の証だ。
「……次の任務……遠足以上の戦場……いや、笑顔の戦場……楽しみ……いや……恐怖……」
小さな戦士たちの挑戦は、魔王マオの成長の糧となった。
泥だらけで笑い、ゼリーまみれで駆け回った園児たちの記憶は、魔王の心に深く刻まれていく。
遠足を終え、園児たちの笑顔と魔王の奮闘を思い出すと、マオは心の中でそっと微笑む。
「……守る……楽しむ……そして共に笑う……これが……魔王の新たな力……」
こうして第2章は幕を閉じる。
魔王マオのゆるふわ保育園生活は、園外活動という戦場で、さらに成長と爆笑の連続で彩られたのだった。
そして次章では、園内イベントや保護者参加、さらにユニークな園児たちの挑戦が待ち受ける――
笑いと混乱、そして小さな成長の物語は、まだまだ止まらない。




