迷子トラブルで魔王追跡
公園での遊びに夢中な園児たち――
しかし、魔王マオの目の端に、ユウトが見当たらないことに気づく。
「……ユウト……いない……?」
リナも泣き出し、園児たちが一気に騒ぎ始める。
「園長ー!ユウトくんがどこかに行っちゃったー!」
サクラとケンジは即座に園児をまとめ、魔王に指示。
「園長、追跡魔法を使って探してください!」
魔王は深呼吸し、指先に魔力を集中させる。
「……追跡……魔力……発動……」
小さな光の球が園児たちの周囲を飛び、迷子の位置を探知する。
しかし、公園は広く、遊具や木々、他の子どもたちもいて、魔法の光が反射し大混乱。
「園長、光が迷子を追わずに木の上を追ってます!」
サクラのツッコミに、魔王は顔をしかめる。
その間に、リナが砂場で盛大に泥遊びを始め、ハナはベンチに登って泣き叫ぶ。
魔王、頭を抱えつつも追跡を続行。
「……小さき者たちよ……一箇所に集え……」
ついに、ユウトは滑り台の裏でひっそり遊んでいるのを発見。
「……これか……無秩序……だが……安心……」
魔王は小さく呟き、ユウトを抱き上げると、園児たちは歓声を上げる。
「園長、ありがとうー!」
「もう二度と迷子にならないでね!」
泥だらけのユウトを抱えた魔王は、頭をかきながら心の中で微笑む。
しかし安心したのも束の間、ミオが持ってきたおやつを落として地面に飛ばし、周囲の小鳥たちが一斉に群がる。
「園長ー!小鳥が襲ってきたー!」
マオは紙吹雪の魔力で小鳥を追い払い、混乱を制御。
サクラとケンジは疲れ果てた顔で園児たちをまとめる。
「園長、これが園外活動ですか……」
魔王は泥だらけの手を振りながら、小さく笑う。
「……支配ではなく……制御……そして守護……なるほど……」
こうして、公園での迷子騒動と小さなトラブルは無事解決。
魔王マオは追跡魔法と瞬間判断力で、園児たちを守る経験値を少しずつ蓄えていく。
遠足はまだ始まったばかりだが、泥まみれの戦場での学びは、確実に魔王を成長させていた。




