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転移先は日本でしたが、あまりにも楽しいのでスローライフを目指します!~従者(ヤンデレ)がついてきたので一緒に幸せになる~  作者: 雨宮 叶月
第3章

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第37話 本当の気持ち

私は少し息を詰まらせたままだった。


 心臓が、煩わしいくらいに騒がしい。

 頬は熱く、呼吸もうまくできない。


 でも――嫌じゃなかった。

 


 隼人さんの手が、そっと私の髪を撫でる。優しい指先。けれど、そこに含まれる熱が怖かった。


「……星羅さん」


 名前を呼ばれて、反射的に顔を上げる。まっすぐな瞳が私を見つめていた。


「お返事、聞かせてくれませんか」


 ――返事。


 私は、視線を逸らせず、そしてようやく、かすかに頷いた。


「……私も、……好き、です」


 その瞬間、彼の瞳がふわりとほどける。




 でも――


「……でも、まだ……信じてるって、言い切れるほどじゃない」


 私の言葉に、隼人さんはふと静かに目を伏せた。拒絶じゃない。けれど、彼の中に確かに、緊張の糸が走った気がした。


「……そうですか」


 しばしの沈黙のあと、彼はふわりと微笑んだ。


「なら――信じてもらえるように、僕がちゃんと示します」


 穏やかで、けれど決意を孕んだ声だった。


「言葉だけじゃ足りないなら、行動で。触れて、毎日伝えて、それでも足りないなら……一生かけても、証明します」


 その声音に、また胸が苦しくなる。




 そして、柔らかく言った。


「……俺たち、恋人ですね。」


 その言葉に、思わず息が止まる。


 でも私は、ゆっくりと目を伏せて、小さく頷いた。


「……うん」


 そのとき彼は、何も言わずに、ただそっと私の頭を抱き寄せた。


 あたたかくて、心地よかった。

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