7/7
あとがき&作者コメント
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「種」というお話は、日常の中に潜む“ほんの少しの違和感”から、じわじわと恐怖が広がっていく都市伝説系ホラーとして執筆しました。
「推しを愛する気持ち」や「二次元に救われる心」は、オタクなら誰しもが抱くものです。
しかしそれが現実と交わった時――本当に幸せなのか、それとも取り返しのつかない何かを呼び込むのか……。
その境界線を描きたかった作品です。
---
◆作者コメント
拓夫が二葉に愛を注いでいく姿は、ある意味とても純粋で、ある意味とても危ういものです。
「甘やかすな」という注意書きが、逆に人の心をくすぐる罠になっていた……そんなイメージで膨らませました。
最後に再び現れた【種】のガシャポン。
これは都市伝説としての“連鎖”を示唆しています。
もし読者のあなたが街で「2000円のガチャ」を見つけたら……ぜひ思い出してください。
――あまり、甘やかさないこと。