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あたたかさ  作者: 猫じゃらし/大鋸屑
特別編:小噺集

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なつ

「ここって、割と、涼しいんだね。温暖化が、進んでない、のかな?」

「街よりもちょっと高い丘だし、周りが石造りじゃないから照り返しが少ないのもあると思うよ〜」

 夏。

 前の世界よりも涼しくて、夜は少し肌寒く感じる時もあるくらい。

 とは言え、暑い。団扇は手放せない。

『チリリン、チリン』

「「!!」」

「大型製氷機の音、だよね…?」

「発明者の案で、涼しげな音を採用したんだって。それより、ようやくかき氷が食べれる!」

「ああ、だから、風鈴なのね」

 この世界には、私以外にも、前の世界の人たちが度々来ていたらしい。

「「せー、のっ…!」」

 氷が思ったより重かった(私たちが貧弱なだけかもしれない)ので、2人がかりで魔動かき氷機に氷をセットする。スイッチを入れると…。


ゴリゴリゴリゴリ!!!!


「わっひゃー、ふわふわのかき氷〜!」

「久々に、見た」

 エリカはいちごジャムを薄めたいちごシロップを、私は前に買った抹茶粉末を砂糖水と軽く煮詰めて作った抹茶シロップを、それぞれかき氷にかける。

「いただきまーす!」「いただきます」

 2人で、出来たてのかき氷をほおばる。


「「ッ………〜〜〜〜〜!!!」」

 頭痛。

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