ちょっとだけ長い無駄話
読者の皆様、はじめまして。猫じゃらしと申します。
何となくで書いた短編から始まった本作、山もオチもない(丘くらいはあったかもしれない)話でしたが、楽しんで頂けたでしょうか。
完結してしまったので、折角だしあとがきでも書いてみるか、と思い、電車の中でちまちまと書いています。日本語下手くそですが、生温かい目で読んで頂けると嬉しいです。
本作は元々、短編だけで済ませる予定でした。
修正を重ねるうちに、段々とそれだけでは物足りなくなり、かといって連載にするとかなりの労力を要する…執筆欲と体力、どちらをとるか悩み、最終的に読者の評価が良ければ続きを書くという(なんて人任せな!)形になりました。
結果としてなろうのみの評価はあまり伸びませんでしたが、知り合いに読ませたら続きをせがまれ、なんやかんやあって本作が生まれました。
作者あとがきということで、作中では詳しく語られなかった部分も少し語っていこうかな。
主人公のスズですが、元は自己犠牲タイプの善人でした。お願い事や頼み事をされたら断れず、命令は絶対遵守。そんなだからいつの間にか自分を大切にすること、大切にする方法を忘れちゃって倒れちゃったんですね。1日目〜3日目で流れていた涙は、誰にも大切にされないのが当たり前だった自分の身体を大切にされたことで、身体がびっくりして溢れ出たものです。
また、序盤ではよく「怒られる」というルビが振られていますが、あれはスズの抱えるトラウマみたいなものです。かつてスズは、それはそれは厳しい教育を受けていたので、「ミスをしたら怒られる」が思考の根本に根付いていました。大人になってもそれは消えないどころか悪化するばかりで、異世界に来てからも暫く引きずっていました。
そんなスズが異世界で初めて出会った少女、エリカ。彼女と出会ったことで、スズの精神状態など諸々が少しずつ良くなっていきました。とは言えまだ完全快復はしておらず、スズは発声障がいの後遺症で未だ少し片言だったり、色覚と味覚も未だ少し鈍かったり。まぁ、いずれ治るでしょう。
余談ですが、実はエリカの過去が本作と同シリーズに収録されている短編『ちっぽけな復讐譚』にて少〜しだけ語られています。興味があればぜひ…と言いたいところですが、作中ただでさえ胸糞悪い上に四肢切断級のグロ描写が出てくるし、別に読まなくても一切問題無いし、読了したところで本作の見方が変わるわけでもないので、それでも読みたい方はぜひ。
最後に、この世界の神様ですが、実は私の別シリーズの作品にも一瞬だけ出演しています。もし良かったら探してみてください。
途中で執筆速度がガタ落ちしてしまうハプニングがありましたが、此処まで拙作を追いかけてくれてありがとうございました。またいつか、どこかで会えるといいな。
それでは、皆さんが良い1日を過ごせますように…。
Special Thanks
感想をくださった方々
拙作を最後まで読んでくれたあなた




