かみさま
私たちをびっくりさせた罰として一発ずつチョップを入れた後。
「それじゃ、スズははじめましてだから、一応自己紹介ね。私はリーフ、一応この世界の創造神だよー」
そう言った神様の見た目は、エリカと大して歳が違わないくらいで、何故か犬耳が生えていた。
「…あの」
「ん?どしたの?」
「この世界に、エリカのところに、連れてきてくれて、ありがとう、ございます…」
もし会えたら、言おうと思っていた事を、ようやく言えた。
「…ふふっ、どういたしまして」
「それで、今回はどういう用で来たの?」
「あー、それなんだけどね…スズさんに、元の世界に戻りたいか聞く予定だったんだけど…」
「ぜったい、戻りたくないです」
即答した。
「うん、分かってた!だから、用事なくなっちゃったんだよね」
「あ、それなら…こっちから、元の世界の、両親と、上司に…」
「…っふふ!良いね、それ!あっちに連絡取ってみるよ」
「スズ、やりすぎないでね…?」
「大丈夫、ちょっとだけ…」
「…ふふっ、それくらいならいっか!」
夢の中で、3人で、くふくふと笑った。




