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こじいん
あの後、魔力ボールは無事に成功した。
「操作は大丈夫そうだね。まぁ結晶化出来る程の出力があるなら、ゴリ押しも出来るだろうけど」
「ふぅー…」
久々に疲れた。
「そうだ、スズの魔法適正調べないと」
そう言えば、そんなのあったな。
「どこで、調べるの?」
「んー、この辺だと…」
☆ ★ ☆
「ここって…」
「私が育った孤児院だよ〜」
「あ、エリカ姉ちゃん!」
小さな子が駆け寄ってきた。それに気付いた比較的年長の子たちが、わーわーと寄ってくる。
「久しぶりだねぇ、エリカ」
「あっ、院長!」




