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あじ

「…あれ。おわんの手ざわり、こんなだったっけ」

「もしかしたら触覚も鈍ってたのかもね〜」

「たしかに、いつのまにか、ゆび切ってたことも、あった…」

 そんな事を言いながら、お粥を口に運ぶ。元々は今日から固形物の摂食も試みる予定だったが、病み上がりなので今日もお粥だ。

 危うく匙を落としかけた。

「す、スズ、大丈夫…!?」

 視界が滲む。

 溢れる。

 ぽろぽろと零れる。

 でも、そんなの気にしてられない。

 私は、涙を拭う事もせず、優しい味付けのお粥にがっついた。「ひぐっ、ううぅ」と泣きながらそこそこ勢い良くお粥を食べる私はさぞ奇っ怪に映っていた事だろう。

「おいしい…おいじいよぉ…!」

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