あたたかさ
「スズっ!!」
エリカに急に抱き締められて、目が覚める。買い物から帰ってきたみたいだ。
あれ、またいつの間にか目から熱い液体が零れてる。何でだろう。
「ごめん、スズ…1人にさせて、ごめん…ほんの少しの時間なら大丈夫かもって思った、私がバカだった…!」
気にしなくて、いいのに…
「気にしない訳無いじゃん!!もっと自分を大事にしてよ…!」
…って、言われても。自分を大事にする方法なんて、分からない。
どうしたら、自分を大事にできるの…?
「…大丈夫。私が、少しずつ教えてあげるから。ほんのちょっとずつで良い、これから変わっていけばいい」
…あれ、なんでエリカは、私の思ってること分かるの?
って、何で笑ってるの?
「全部、口に出てるよ」
「…ぇ?」
今日は、そのまま寝かされた。
まだ、分からないことだらけ。
涙が溢れる理由も、自分を大切にする方法も。
だけど…
あったかい。
作者の執筆速度が低下してきた為、更新ペースを毎週日曜日18:00に変更させていただきます。
作品を楽しみにしてくださっている皆様、申し訳御座いません。今後もスズとエリカの日常を見守って下さると嬉しいです。