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第1章 第8話 「町探索と掘り出し物!?ヒーラー、金と装備に目がない」

ミスリルのガントレットを手に入れたアリスのテンションは爆上がり。

ユイは相変わらず金の話ばかり。

そんな3人で、今日は少しだけ――町をぶらつくことにした。


 


「やったー!町探索ー!リク、何食べる!?」


「まずは落ち着こうか、アリス」


「落ち着いてるよ!?お祭りみたいでワクワクしてるだけ!」


 


アリスは子供みたいな笑顔で、焼き串屋に突撃していった。

ユイはといえば――


 


「こっちの露天通り、妙にオーラあるわね……」


「オーラ?」


「“金の匂い”ってやつよ。何か掘り出し物がある……間違いない」


 


……やっぱりこの子、すごいところにこだわってる。


 


***


 


アリスは肉を頬張り、

俺は雑貨屋で不思議な草の束を鑑定して「ただの雑草かよ…」と肩を落とし、

そしてユイは――


 


「あれ。あの指輪……なんか、光ってる気がする」


 


俺はユイの横でそっと呟いた。


 


(まただ……。ユイ、鑑定スキルなんて持ってないはずなのに……

 なんでそういうの、毎回見つけられるんだよ……)


 


彼女の視線の先には、ボロい木箱に並べられたガラクタの山。

その中に、一つだけ澄んだ青の輝きを放つ指輪があった。


 


「おいくらですか?」

「その指輪? えーっとねぇ、銀貨20枚くらいかな〜」

「銀貨8枚にして」

「いやいやいや!? さすがにそれは――」

「この辺りじゃ売れ残ってるでしょ? 魔力の気配、鈍い人間じゃ分からないもの」

「ぐぬぬ……分かった、特別に!」


 


……すごい。

値切った上に、ガチでいいものを見抜いたっぽい。


 


【鑑定結果】

名称:魔素循環の指輪

レア度:★★★

効果:MPの自然回復速度が上昇する(微量)

備考:魔力耐性なし。回復魔法職向けの補助装備。


 


「リク、これ……私専用ってことでいいわよね?」

「もう買ったし、返金とか無理だし……いいよ」

「よーし!ヒーラーとして一歩成長よ〜〜〜!」


 


アリスはまだ屋台を巡ってる。


「リク!こっちに“焼きモンスター串”あるよ!」

「ネーミング怖すぎる……!」


 


そんなこんなで、平和な町探索は無事(?)終了した。

次回:「ギルドから新依頼!?今度は魔獣調査に出発!」

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