表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/14

第1章 第10話(後編) 「魔獣調査(後編)!異常個体の正体と、迫る“死の気配”」

森の奥は、先ほどまでの魔獣よりもさらに空気が重い。

風すら止まり、まるで“何か”に見下ろされているような感覚に、リクは肩をすくめた。


 


「……なあ、ユイ。何か感じるか?」


 


「……うん。さっきのよりももっと……腐ってる感じ」

「っていうか、あれ見て」


 


ユイが指さす先、地面には黒く焼け焦げたような痕跡と、

骨で描かれた歪な“紋章”が刻まれていた。


 


リクはすぐさま鑑定スキルを発動――


 


《鑑定結果:魔獣への呪刻操作痕跡/属性:死霊・瘴気/由来:不明》

《現在:魔獣本来の生態とは異なる行動を強制されている可能性・大》


 


「やっぱり……これは自然の魔獣じゃない」

「誰かが“操ってる”んだ……!」


 


その瞬間――


ガサッ……!


 


茂みの奥から、先ほどの魔獣とは比べものにならない大きさの魔物が現れた。

体長2メートルを超える異常な体格、黒い瘴気をまとい、

口からは紫の泡を垂らしている。


 


「……あれって、ウルフじゃないよね?」

「違う、元はウルフ系だけど……これはもう“別物”だッ!」


 


目が合った瞬間、異常個体が突進してきた!


 


「くるぞ、アリスッ!!」

「了解ッッ!!」


 


リクが鑑定と同時に左へ跳び、ユイが展開する小結界で防御。

アリスが拳に気を集中させ――

「えいっっっっ!!!」

跳び上がっての空中ストレートで、魔獣の顔面に一撃!!


しかし――


ドン!


 


「硬っ!? これ、防御力も上がってるのか!?」

「物理耐性、異常魔素で強化されてる……でも!」


 


リクの鑑定が“魔素の中心核”の位置を読み取り、

「アリス、あいつの左肩下! そこに魔素のコアがあるッ!!」

「任せなさーい!!」


 


アリスの回し蹴りが核心を突き、異常魔獣が絶叫を上げて崩れ落ちた。


 


地面が沈黙を取り戻す――

ただし、そこには禍々しい魔法陣の痕跡と、薄く響く声が残っていた。


 


「……無駄だ……すぐに、もっと強いものが来る……」


 


声は風と共にかき消えた。

だが確かに、どこかで“誰か”がこの魔獣たちを操っていた。


 


「誰かが、森の魔獣を実験台にしてる……」

「正体はまだ分からないけど、これは偶然なんかじゃない」

「魔物の異常、あの魔法陣……誰かが“意思を持って”動かしてる」


 


リクたちは魔獣の死体と魔法陣の痕跡を写真に収め、ギルドへ報告するため森を後にした。


 


その背後――木々の影で、ドクロの仮面をかぶった何者かが立っていたことを、誰も知らない。

次回予告:


「次なる任務は……ミルティ防衛戦前夜!?」

魔獣異常の報告が王都まで届く中、リクたちの前に新たな任務が迫る!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ