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狼さんの話。  作者: 秋乃晃
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第二話

 今日はわたしのクラスに、どうやら転入生が来るらしい。

 わたしの席のお隣に、真新しい机と椅子がワンセット。

 誰のものだかわからないので、新しいひとがここに来る。

 ざわつく教室内。


 わたしは特に興味ないふうを装ってはいるが、なんやかんやとはやし立てるゆうちゃんの声をうずまき管でシャットアウト。

 ほんとうは誰よりも気にしていて、頭の中で何も考えられない。

 何を話しかければいいんだろう。



 「みんなー、席についてー」

 担任がいつも通りの時刻に現れて、ようやく全員が定位置に戻る。

 後ろにひとり、男の子がいた。

 赤いランドセルを背負っている。


 男の子、かあ……。



 「香春隆文です」

 カワラタカフミという名前らしい。

 トウキョーのほうから、へえ、トウキョー?

 トウキョー……?



 机の引き出しから、地図を取り出す。

 トウキョーって、あの、トウキョーかあ。

 大都会だ。

 遠いなあ。




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