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決断について

作者: 武城 諸行

決断とは?

私は思った。

決断とは?そこに決断がある限り、必ずそこに後悔が潜んでるものではないだろうかと。

人が決断をする限り、そこには二つ以上の選択肢があり、そこで人は悩むものなのではないかと。

そこでどちらを選ぶにしろ、人は必ずもう一方の選択肢を捨てるということになり、それはその時点で少なからず後ろ髪を引かれるものがあるものなのだ。

そしてそれはどうしても消し去ることのできない後悔として私の心の中に根を生やし続けるのである。

それはどう抗おうと防ぎようがないのだ。

どんなにその選択を正当化しようと必ず生まれるのだ。そこに選択がある限り。

しかし、最も悪い決断はその決断を恐れ、決断を後回しにするという決断である。その場合、人は決断をする後悔を後で味わうし、決断を先延ばしにしたという決断でもって苦しめられるのである。

その苦悩はその決断まで続き、人を苦しめるのである。

だから、一時の苦しみに惑わされるな。

いずれの判断をしようとそこに決断がある限り人は苦しむのだ。

それは教訓としてのみしか活かしようがないのだ。そして、その教訓は次に来る決断に太刀打ちできる保証はどこにもないのだ。それは経験としてのみ自分の中で納得するしか術がないのである。

そうして人は苦しみに苦しみ抜いて生きていくしか術がないのだ。

しかし、人間活動とは日々私たちにその決断を要求する。その一つ一つの決断を悩み、苦しみ、考え抜いて一つの答えを出すことを怠ってはいけない。

でなければ、人は人をやめなければならなくなるから。


けれど、けれど。

再び私は考えた。

けれどそれに耐えられないのだ。

周りから見れば、単純な答えの明らかな方程式かもしれないが、私にはそうではないのだ。失うものを恐れるのだ。決断をすることで失うものを。

深く深く傷を残すのだ。その決断は。

第三者ではないのだ。私は当事者なのだ。

第三者ならどんなに楽な気持ちで選択をしただろうか。

私に何も降りかからないのであれば楽にさす指の方向で選択をしただろうか。

そうではないのだ。

いや、分かっている。私が欲張りなことは重々承知している。

それでも欲張らずにはいられないのだ。それは感情があるからだ。

頭ではわかっていても心が私に問いかけるのだ。その選択が正しいのかと。

そして、心は私の肉体を、頭を次から次へと射て訴えてくるのだ。君の選択は正しいのかと。

それは私の活動を妨げ、生命をも危機へと落とし込む。


そこで深慮の末に人は思うのである。

この決断を生んだきっかけはなんぞや。


そして、それはその前の自分が下した決断でしかないのだ。そしてその決断を生んだもの、それはその前の前の決断。

こうして人は決断をすることでしか命を紡ぐことができないのだ。


であるから、私はその決断に責任を持つことしかできないのだ。

責任でもって、責めを受け、新たな決断を下すことでしか、人間には歩みを進める術はないのだ。


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