補足「キャラクター紹介②」
【双葉 和也】
呪文「コピー(3)」→「コピー(5)」
目標「真実に辿り着く」
そんなに目立ってなかったが、一応主人公。日本に帰りたがっているのに全然帰してもらえない可哀想な男。そのうえ特定のヒロインすら作らず、ひたすら魔力上げに徹したオタクの鑑。
女々しい性格と女らしい見た目のわりには、女の子に興味津々のようだ。こっちの世界での恋愛についてはさっぱり諦めていたため、初めからそういった感情は持たないようにしていた。
レイブンのおかげで何度も異世界と日本を行ったり来たりすることになる。しかもそれを本人は覚えていないため、一瞬で数週間後に飛ぶという謎の現象に陥ったかのように錯覚してしまった。
ちなみに向こうでの彼は、演劇部と陸上部を兼部している、成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗な完璧超人のオタクである。アニメ、ゲーム、ラノベが大好きで周りに隠してそれらを楽しんでいた。
異変が起きる前は彼も異世界へ行ってみたいとか思っていたようだが、いざ来てみると(少なくとも第一章では)フラグの立ちかけたウィッチやレイチェルともまるで進展せず、かなり優秀な呪文を持っていたのに俺つえーとならない、主人公にあるまじき男である。
ノエルに白い部屋へ送られてからロードで戻るまでの間、彼は命令の効果によって無意識にキャンセルを使い続けさせられていた。そのせいでノエルの未来予知が最後の最後で少しずれるという事態に行き着く。ジェニウスにはその未来まで見えていたのか、今となっては確かめる術はないだろう。
【イズ・ローウェル】
呪文「イグニッション、フローズンスノウ、ヒーリング」
目標「信頼できる仲間を見つける」
生意気なお嬢様。身分が高いせいで人を肩書きだけで判断してしまうところがある。しかしヴィーレ達と出会ったことで、その偏見を捨て去ることができた。
その性格のキツさゆえに友達がいなかった。でも本人は友人が欲しかったらしく、最初の待ち合わせの時には当たり障りの無い自己紹介の練習をしている。結局それを発見されたことに焦って毒を吐いてしまったが、裏では後悔していたようだ。
ヴィーレのことが好きなようだが、あまり積極的になれないのが悩み。アルルやネメスに彼を取られないかといつもヒヤヒヤしている。
滅多に言わないが、エル達のことも大切な仲間だと認識していた。ただヴィーレとネメスにばかり絡みに行くためみんなには少し淡泊な印象を与えている。負けず嫌いが幸いしてウィッチやサタンとはそこそこ仲が良い。
パーティーの中では比較的常識人な方だ。暴力を振るうのが玉に瑕だが、最近は理不尽なものはほとんど無く、脅しだけで済ますことが多い。
【エル・パトラー】
呪文「インビジブル、アサシンズナイフ」
目標「家族の仇を取る」
おバカな短剣使い。頭が悪い以外は特に欠点が無い。少なくとも序盤から中盤まではパーティーの中で最強だった。しかし化け物レベルに強い奴らには流石に敵わないようだ。
とは言え、彼は過去にレイブンと戦った際、ネメスのためにかなりの時間を稼いだうえ、彼に少しダメージを負わせている。最強クラスの呪文や高い魔力が無いことを考えると、一番優秀かもしれない。
家族を殺されたことで魔物をひどく憎んでいた。旅立つちょっと前まで独学で戦闘のための知識を学んでいたため、レベルはそんなに高くない。母親の料理の味を再現するために、合間合間で調理の勉強もしていたようだ。おバカながらも結構な努力家である。
情に厚いところがあり、イズと同様に涙もろい。悪い奴じゃないことを知った後は魔王城の人々とも自然に打ち解けることができた。
シスコンゆえに妹とばかり一緒にいるように見えるが、よくサタンやウィッチ、レイブン達とも遊んでいる。後半二人は飲み仲間という感じだが。
【レイブン・ファーガス】
呪文「セーブ、ロード、サンダーストーム、チェック」
目標「襲い来る人間を殺さず撃退し、魔王達を守りきる」
本物の勇者。セーブとロードという過去に戻る呪文を扱える。弱点はそれ以外の呪文がショボいこと。真面目な時には本当に頼りになるのだが、気を抜くと残念なオッサンになる。
合計で百歳は生きていると言っていたため、かなりの回数のセーブとロードを繰り返したようだ。何回繰り返したのかは数えていない。
第二次人魔大戦が始まる前まではアルストフィア村で人々の目を避けつつ生活していた。ある日、人気のない公園で昼食をとろうとした際にネメスに出会う。しばらく彼女の面倒を見てあげて、ずっと親が現れないようなら彼が引き取って育てようと考えていた。
けれどそんな時、戦争が始まり、すぐ魔王城へ救援に駆けつけることになる。ネメスを放って行ったように思える行動だが、自分が勇者の時は出発して二日ほどで魔王のもとへ辿り着いたため、まさかこんなに長引くとは思っていなかったようだ。
サタンのことは手のかかるお子さまという認識らしい。しかし同時に、いざという時は悪魔達のために平気で命を投げ出す彼女のことを心から尊敬していた。
普段はある人物に会いに行ったり部屋で読書をしている。サタンとは気が向いたときに遊んであげているらしいが、彼女の好きな頭脳を使うゲームがとんと不得手なためそれ以外の遊びしかできない。
セーブとロードで時間を巻き戻せるが彼の場合は記憶しか引き継がれない。つまりレベル99999というのは彼が四十年間でに貯めた魔力である。既に限界に達しているため、本当はもっと高いかもしれない。
余談だが、彼は以前本当に少女恐怖症になりかけたことがあった。しかしその理由はノエルやネメスにはなく、完全にサタンのせいである。過去に彼女を本気にさせた状態で一度だけ戦ったのだ。
その後、彼はしばらくの間、密かに彼女へ怯える日々を送ることになるが、彼がその時のことをヴィーレ達に語ることはきっとないだろう。
【ウィッチ・ランドルフ】
呪文「スリングストーン、エクスプロージョン、サモン」
目標「魔王達を守りきる」
和也を呼び出した魔法使い。人間の国で生活していた悪魔と人間の子どもだが、十歳になる頃に魔王城へ預けられてしまう。悪魔の国ができる直前のことだ。親はサタンに「悪魔達への迫害を止めさせる」と告げ、人間の国へ戻った後、とうとう姿を見せなかった……らしい。事実はサタンしか知らない。
なぜ和也を呼び出さない周があったのかは不明。繰り返すなかで行動が変化したのはレイブンとヴィーレ、ノエルだけなので、彼らの行った何かがきっかけなのかもしれない。
多感な時期に親がおらず、愛情を注がれなかった反動か、自分より年下の子が困っているのを放っておけない質がある。面倒見がよく、母性に溢れているため子ども達からも大人気のようだ。
和也やレイチェルのところへ遊びに行くことが多い。和也のことはどちらかというとペット的な認識でいたようだ。陰で使い魔ができたことに喜んでいたが彼が帰ることを決意しても彼女は一切止めなかった。
【アルル・シェパード】
呪文「インビンシブル、ドッペルゲンガー」
目標「ヴィーレを守りきる」
ヴィーレの幼なじみで親友。普段はとても明るい少女。徴兵されたことや、ヴィーレが危険な任務を任された件で、かなりのストレスを抱えていた。
ヴィーレに対する愛情表現がヒロインの中で最も露骨で大胆。彼女がユーダンクにいた頃、既に彼へ想いを告白していたからである。当時、彼は断ったが、それからも諦めずアタックし続けているようだ。
インビンシブルは、使ってしまえばキャンセルも効かないため言葉通り無敵になる。軍の中ではその実力と行動的な性格のおかげで上官からも一目置かれていたようだ。
冒険が終わった後はヴィーレ以外ともよく遊んでいた。特に小さい女の子が大好きでサタン、ノエル、ネメス、そして魔王城の女の子達とはかなり親しくなっている。
【レイチェル・パトラー】
呪文「スローモーション」
目標「感情を取り戻す」
魔王城のメイド長。最初は無感情な子だったが、エルとの再会によりだんだん以前の彼女に戻りつつある。しかし依然として敬語は抜けないようだ。
人とのコミュニケーション以外は何でもそつなくこなす。優秀なのは兄譲りなのか、ウィッチの教えの賜物なのか、そのどちらともなのかは分からない。
小さい頃は活発でよく笑う子だったようだ。だが再会した時のエルが「ちょっとだけ性格が変わったと思ったら~」と言っているため、根本的な部分はさほど変化ないらしい。
無愛想な自分によくしてくれていたウィッチや和也には多大なる恩義を感じている。その表れか、たまに世話を焼いてあげたり、二人を兄との遊びに誘っているようだ。
無口な分、心の中では饒舌。ノエルにテレパシーでそれをバラされるイタズラをしかけられて参っている姿が頻繁に見られる。兄に対してはイズ以上に暴力的である。
【デンガル・カーニバル】
呪文「なし」
目標「魔力の研究を進め、最強の兵器を作る。また、それにより全世界を支配下に置く」
国王。完全体を使役して悪魔の国の文明を手軽に乗っ取ろうとしている。あわよくばその力を振りかざして全世界を手中に収めようとしていた。
ムルソーには「時間稼ぎをしておけ。ある程度足止めすれば生き残ることを最優先としろ」と命令していたようだが、それは優しさなどではなく、彼の呪文を後々完全体に吸収させるつもりだったから。




