TRUE END①「真実を知っていた者達」
【『GAME OVER』前・魔王城にて】
「サタン、やっぱりまだ起きてたんだね」
「あっ。ノエル……。隣、座りなよ」
「ありがと。失礼するよ」
「……なんとなく、眠れなくて」
「そっか……」
「……ねえ、やっぱり今日なの?」
「多分……」
「そうなんだ……」
「サタン、ごめんね。頑張ればもう少し長く生きられたかもしれないのに」
「気にしなくていいんだよ。だって、ノエルが一番頑張ったんだもん。ね?」
「うん……」
「それに、大丈夫。一人じゃないから」
「……そうだね、みんな一緒」
「結局、これが一番長く生きられるやり方だったの?」
「……おそらくね。セーブとロードっていう不確定要素さえ無ければ、ちゃんとした最適解が見つかっていたんだろうけど」
「それに関しては仕方ないね。……まだ行かなくていいの?」
「うん、サタンが眠ったら行くことにするよ」
「も~! こんな時まで子ども扱いしちゃって~!」
「ほらほら、ベッドに横になって」
「むぅ、はーい」
「……じゃあ、おやすみ。サタン」
「……おやすみ、ノエル。また、どこかで」
「……サタン、眠っちゃった」
「うぅ、嫌だよ……」
「まだ、泣いちゃ駄目。まだ……」
「……よし、行こう。最後だもん。頑張らなきゃ」
「ごめん、待った?」
「おお、ノエル。いいや、今来たばかりじゃよ。……覚悟は決まったのかい?」
「うん、もう何も怖くないよ。ほんとに悪いね、最後まで付き合わせちゃって」
「ハハハ、良いんじゃ良いんじゃ。お前は孫みたいなもんじゃからのう。さあ、この世界が終わる前に、和也君に真実を伝えに行こうか」
「そだね。まあ、お兄さんのことだからもう知ってると思うけど」
「おや、そうなのかい? だとすれば、彼はただ怖い思いをするだけかもしれないねぇ」
「あぁ……うん。そこは私達から贈る、最後の可愛いイタズラってことで許してくれるでしょ。多分」




