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  作者: 赫映
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捨て桜

今日もまた、呼んでいる。

私の下で赤子が呼んでいる。

母よ、なぜ私を捨てたのだと恨む赤子はない。

ただ一様(いちよう)に母の愛を乞うている。

何故(なぜ)、命を捨てられるのか。

何故(なぜ)、見殺しにするのか。


かなり昔、私の腕に縄をかけて首を括った女がいた。

そこから私は捨て桜と呼ばれ、死者を引き取る桜と位置付けられた。

花見もされず、誰も近寄らない。

幾度(いくど)寂しい夜を越えただろう。

泣き止まぬ赤子が泣き止むときは、その命の灯火が消えるときであった

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