2/3
告白、喜び、絶望
「私先輩が好きです!!」
そう言った瞬間、心臓のドキドキが絶頂に達した。
そして先輩からの返事で一気に喜びも絶頂に達した。
(早く、紗央に言わなくちゃ!!)
家に帰って幼なじみの紗央に電話した。
紗央はびっくりしたのか一旦フリーズしたかのように話が途切れる。
(紗央驚いちゃったかな?そりゃそうだよね、本当びっくりだよ)
ー次の日の朝ー
「おっはよー!紗央!!昨日の話びっくりしたでしょ!」
「うん...。本当びっくりだよ...」
そう言って紗央は急ぎ足でクラスに行った。
(どうしたのかな?)
放課後、私は先輩と付き合って初めてのデート。
「楽しみだなー!!」
待ち合わせの体育館前に先輩と紗央が一緒にいた。
(あれ...?先輩と紗央一緒にいるの珍しいな!)
「先輩ー!紗央ー!!」
私は二人に声かけた。
その時だった。
ーバタッー
先輩が倒れた。
えっ...?
一瞬何が起こったか分からなかった。
そして紗央を私に対しこう言った。
「汚しちゃってごめんね。」
その時の彼女は今まで見たことのない顔をしていた。
「誰?」