「あぅ……眠ぃ……けど、おはよう」
ドラゴンライダーの話をどうしても書きたくて学生竜騎士を書きました。誤字脱字のご指摘よろしくお願いします
学生竜騎士の朝は早い。
毎朝五時になると、それぞれの宿舎の竜騎長のドラゴンによる宿舎全体を揺らすほどの咆哮で強制的に起こされる。この時、入学したばかりの一年生のほとんどがベッドから落ちるらしい。それと違い、二、三年生の先輩方は平然と起きるらしいが。
ちなみに俺も落ちていない。母親が竜騎士の俺にとっては、ドラゴンの咆哮は慣れたものだ。
全員が起きて準備ができたら班で集まって一階の食堂で朝食を食べる。
誰よりも早く食堂に行こうと心がけている俺だが、結果は毎朝二位。なぜなら、学年一食い意地が張っていて、竜騎長達の中でも、ドラゴンよりも食べる男《食欲竜》の異名を貰っている、クワナ・タラントがすでに座っているからだ。初めのうちは俺も奴に勝とうと努力したが結果は惨敗。入学から一ヶ月経った今では、奴には勝てないと諦めている。
今日もすでに席について班員を待てずに朝食を食べているクワナをぼーっと見てると、俺の班の唯一のメンバー、フロース・アマデウスが眠たそうにをこすりながら歩いて来た。
少し長めの赤髪で髪の先端が白くなっている。顔は整っている方だろう。背は俺とほとんど変わらない。十五にしては少し高いくらいか。ちなみに胸は……立派なまな板をお待ちだ。
「あぅ……眠ぃ……けど、おはよう」
眠くてもしっかり挨拶をするあたり、割としっかり者のフロースらしい。
「おう、おはよう。 早く食べないと遅刻しちまうぞ」
「わかってるけど……眠たいんだから……うわぁ、いくら体力がいるからって朝から肉は無理よ」
「それは俺も思った。だが、食べないと昼まで持たない」
竜騎士学校の訓練は基本とんでもなくきつい。特に俺たちの入学したここ、カエルム竜騎士学校はもっとも訓練がきついと言われている。
「というか、お前もなんだかんだで起きるの早いほうだぞ」
今食堂には俺とフロース、クワナ、食堂の料理人だけだ。時刻はまだ六時。授業は九時までに教室に入れば問題ないので眠たければ寝てればいい。
「だって、あなた朝食食べたら特訓するんでしょ? 私もそうしないといけないと思ってね」
そういうフロースはパクパクと肉を食べている。眠気はすっかり晴れたようだ。
「仕方ないだろ。 昔からの習慣ってのもあるけど、このままだとやばいぞ俺たち」
「それもそうね、私たち他の班の半分しかいないものね。 それでも成績が最下位でないのはクロエ、あなたのおかげよ」
竜騎隊は四人一組で組まれることが多く、竜騎士学校でも実戦に近づけるため四人一組で一班なのにたいして俺たち八班は、二人で一班というイレギュラーな班になってしまった。
理由は簡単、人数不足だ。
「俺はちょっとイレギュラーだからな。 それにフロースがいないと俺も全力を出し切れないからな。フロースには感謝してるぜ」
そう言いながら全力の竜騎士スマイルをすると、すーっとフロースが離れるのがわかった。
あ、ちょっと泣きそう。
「はいはい、わかったから。 私もう食べたから先に竜舎に行ってるから、あなたも早くしてよね」
「なっ!? まて、フロース! 置いていくな……って無視かよ!」
皿に残った肉を口に詰め込むと俺はフロースをおって宿舎を出る。
こうして俺の学生竜騎士としての一日が始まる。
毎週月曜更新で頑張ります( ´ ▽ ` )ノ




