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弱者の一撃天を穿つ  作者: 文学おじさん
【第一章】牙を研ぐ弱者
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8話・成し得た目標

次が長くなる予定なので短めです<(_ _)>

 なんだろう…暖かいな…

 軽く目を開くと優しい光が俺を包み混んでいた。


 「助かったのか…」


 「どうばぁー良がっだぁ!」

 目を真っ赤にし、瞼をぼんぼんに腫らしたミリィが顔に抱き着いて来た。

 そうか…ミリィがずっと治療をしていてくれたんだな…


 「有難うミリィ、僕は無事だよ。

またミリィに助けられたね、いつもいつも有難う。」


 俺の言葉にミリィは顔を赤くしながら大丈夫よ!問題ないわ!と、飛び回っていた。

 「あれからどれくらい経ったの?」


 「大体2時間位かしら、私も少し疲れたから休ませてね…」


 ミリィは俺の肩に腰掛けて頬にもたれ掛かっている。

 俺の為にずっと白魔法を使っていてくれたんだよな。

 ミリィにゆっくり休んでと伝え俺は、ずっと気になっていた事を確認する事にした。


 この感じはあれだよな、と俺はステータスを開く。


 「はぁ?!」

 つい大きな声を出してしまう。

 ミリィは相当驚いたらしく、ビクッとするなりこちらを睨み付けてきた。

 ごめんと謝ると「もうっ斗真は騒がしいんだからっ」と、頬を膨らませながら言ってから目を閉じ、もう一度休み始めた。

 俺は謝罪を終えた後もう一度ステータスを開く。


 名前:日高斗真(ひだか・とうま)

 年齢:17

 種族:人間族

 称号:弱者

 Lv.6

 HP:88

 MP:46

 力:26

 体力:21

 耐久:42

 敏捷:22

 魔力:20

 SP:49

 〈スキル〉

 剣術D・格闘術D・棒術E・投擲術E・剣闘術D・見切りD・忍び足E・鑑定E・気配感知E・魔力操作E・魔力感知E・白魔法E・緑魔法E

 〈加護〉

 緑妖精の加護:

 緑魔法耐性上昇・緑魔法使用時消費MP減少・緑魔法習熟速度上昇

 一気にレベルが3も上がっているぞ?!

 俺自身が倒したゴブリンの数なんてたかがしれてるのにどう言うことだ?

 倒さなくても実際は経験値が貰える、プルムに関しては経験値が低すぎて貰えてないと思っていたのかもしれないな。

 ゴブリン20体倒すのに少し貢献しただけで3も上がるのか…プルムよ…お前の経験値って…


 いや、そんな事よりもステータスの伸びも凄い。

 耐久が凄い伸びてるのは半殺しにされたからだよな…

 スキルもいくつかDに成長しているな。


 それよりも、それよりもだ!

 ついに成長促進を習得出来るまでにSPを貯める事が出来た。

 低レベル帯で成長促進を取れたと思うと、今後が凄く楽しみになって来る。

 さっきまで死にかけて嘆いていたのに、俺ってば相当げんきんな奴だよな。

 ついおかしくて笑ってしまう。


 「よしっ取るぞ」


 気持ちを新たに、俺は成長促進のスキルを習得した。

 名前:日高斗真(ひだか・とうま)

 年齢:17

 種族:人間族

 称号:弱者

 Lv.6

 HP:88

 MP:46

 力:26

 体力:21

 耐久:42

 敏捷:22

 魔力:20

 SP:9

 〈スキル〉

 剣術D・格闘術D・棒術E・投擲術E・剣闘術D・見切りD・忍び足E・鑑定E・気配感知E・魔力操作E・魔力感知E・白魔法E・緑魔法E

 〈特殊スキル〉

 成長促進

 〈加護〉

 緑妖精の加護:

 緑魔法耐性上昇・緑魔法使用時消費MP減少・緑魔法習熟速度上昇


 特殊スキル?良く分からんぞ…

 そうだ!鑑定で見よう!

 俺は直ぐにまたステータスを開き特殊スキルに鑑定を行う。


 〈特殊スキル〉特殊なスキル。


 分かっていたさ…ふふっふふふ……

 情けな過ぎて変な笑いが込み上げてくる。

 一人漫才を数分程繰り返してしまう。


 「斗真ぁ、さっきから騒いだり落ち込んだりどうしたの?」


 ミリィが不思議そうに顔を覗き込んできた、どうやら休憩は終わったらしい。

 「レベルが上がって成長促進をとったんだけどさ、俺の鑑定はまだまだ役立たずだと言うのを再認識出来ただけだった理由で…」


 ミリィはクスクス笑いながら俺の肩をぽんぽん叩いてきた。

 励まされるとは…


 「安心しなさい斗真、ちゃんと私が鑑定してあげるから」


 ミリィはいたずらっ子の様に舌をペロッ出し言う。

 少しイラッとしたが有り難くその言葉に甘える事にした。


 「それじゃ鑑定っと、、、ん?あれーおかしいな」

 ミリィが不思議そうな顔でこちらにチラチラ視線を送ってくる。


 「なんか見れない、いやいや普通の成長促進なら見れるよ!でも斗真のは何かおかしいな。

だって特殊スキルって固有スキルみたいなものよ、成長促進なんて特殊でも何でも無い普通のスキルのはずだもの。」


 「ちょっと待ってミリィ、特殊スキルとか固有スキルってのもいまいち分からないんだけど?」


 俺はミリィに説明するよう促した。


 「固有スキルって言うのは名前の通りよ、特定の人物や種族しか所有してないスキル。

 一種の才能の様な物ね、凄く強力なのから全く役に立たないものまで幅広くあるわる

 そして特殊スキルって言うのは、習得条件が謎で、全くお目にかかれないレアスキルよ。

 でもおかしいのよね、成長促進はさっきも言った通り普通の誰でも取れるスキルの筈だから。」


 不思議そうに首を傾げるミリィ、しかし俺はそれ以上に混乱していた。

 普通の筈なのに特殊にある?特殊はレアスキル?でも成長促進は普通?あぁ分からん、謎だ…


 「でもさ、成長促進を取るって目標はとりあえず達成出来たんだから良かったじゃない。

 今は悩むだけ無駄よ。何ならこれからもっと鑑定を鍛えて内容を見れるようにすれば良いだけじゃない」


 ニコッと笑うミリィに、そうだねっと俺も笑顔で返した。

 まっ今は悩むだけ無駄だよな、こっちの世界は謎だらけなんだ。

 今更一つや二つ謎が増えたからって変わんないよな、とりあえず気長に鑑定を鍛えて、いつか見れたら良いか位に思っておこうかな。




 そんなやり取りをしている内に日が落ちて来たので、俺達は大きな岩の影で野宿をする事にした。


 次は油断しないから安心してっと鼻息荒く言うミリィに「俺も出来る限り警戒するよ」と伝えると、いやいや斗真はしっかり寝なさいと呆れられた。

 思ってた反応と少し違いちょっとだけ落ち込んだのは内緒だ。

 明日は急いで街道を目指そう、出来る限り早くミリィにもゆっくり休んで貰いたいからな…

 俺はそんな事を考えながら眠りについた。

誤字などありましたら連絡頂けると嬉しいです。


アドバイスや指摘、批判も是非頂きたいです。

初めて書く作品なのでまだまだ勉強中なもので…

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