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プルー族

 あれから約二年。俺はルイに無理を言って一応ミクリアへと足を運んでいた。

「ここに落ちたんだよな。二年も前に話になるけど」

『あぁ、間違いない。この町のどこかにいたはずだ』

「過去形?」

『・・・』

 聞き返せば黙られる。

「はぁ・・・とりあえずいろんな人に話をきいてくか」

 町の人に話を聞くと騎士学校にそれらしき人物がいたらしい。やはり全員が「いた」と過去形を使っていたが、詳しいことまではわからなかった。だけど、ひどい扱いは受けていなかったようだ。

『行くか?』

「あぁ。少しでもミナの話を聞いておきたい」

 騎士学校へと足を向ける。

「なんだこれ・・・」

 入口のあたりだけ、パッと見きれいだが傷だらけで最近何かと戦闘した跡があった。ここだけ見ると閉鎖された施設だ。

「すいません」

「だれだい?」

 先生らしき人物が出てくる。この人も傷だらけだ。

「ユウといいます。ここに、ミナという少女はいますか?」

 ミナの言葉を出しただけで敵意を向けられた。

「ミナ!?お前もミナを狙ってきたのかい!?」

 お前「も」?

「いえ、そういうわけでわけではなく。その少女を探しているだけでして」

「まぁ、行先が分からないから一緒なんだけどね」

 !!

「ここにいたんですね!」

「あぁ、二年ほどね」

「ありがとうございます!」

 俺はお礼を言って走り出す。たぶん、ミナはフェアルの森だ!ルーカスさんの話が本当なら、あいつは女神の生まれ変わりだから・・・。




「・・・近くでみると、ちょっと不気味だな」

 フェアルの森の入り口で俺はつぶやく。

「そうか?」

 首をかしげるルイ。

「まぁ、行くか」

『あ、気をつけろよ。フェアルの森にはゴブリン以外にもモンスターはいるからな』

「りょうかい」

 途中、人食い花や四葉ウサギ、ゴブリンに襲われながら進む。

「疲れてきたな・・・」

 流れる汗を袖でふき、つぶやく。だいぶ進んだ気がするけど・・・。

「つか、聞き忘れてたんだけどさ」

『なんだ?』

「どこ行きゃいいんだ?」

『・・・・』

 沈黙するなよそこは!!

〔うー、なんかゴブリンがおおいプキー〕

 そのとき、かわいらしい声が茂みから聞こえ、がさがさと音が鳴る。

「なんだ?」

 茂みをかき分けてみると、そこにはペンギンのようなもこもこしたものが丸まっていた。

[うぅー、ゴブリンに会わないように・・・]

「おい」

[プキィ!!!!???]

 面白いほど驚いてこっちを振り返り脱兎のごとく逃げ出した。

『ユウ!追え!あいつが俺らの行先をしってる!!』

「え!?は?はい!?」

 え、ちょっと頭が追い付かないんだが・・・とりあえず追うか。

「おい!まってくれ!」

[お、追ってくるプキィ!!なにももってないプキ!!]

「いや、そうじゃなくて!!」

 つか、足はえぇな!!ぜんぜんおいつかねぇぞ!?

「くそ、みうしなった・・・」

 あたりを見回してさっきの奴を探す。

「どこいったよまったく・・・ぬおっ!」


ボフン


「な、なんだ!?」

 よそ見をして歩いていると何かにぶつかった。何事かと見あげるとさっきのやつの色違い&超巨大バージョンが。

「・・・・(あんぐり)」

[おぉ、すまんの。年を取ったせいかみえにくくてのぉ]

「いやいやいやいや。年を取ったせいじゃなくて背が高いせいだろ!明らかに!」

[そうかもしれんのぉ]

 フォッフォと笑うこれ。

[して・・・おぬしは?]

「俺は、ユウ。えーっと」

[わしはプルー族の長じゃ。長老と呼んでくれればいい]

『こんにちは。長老』

 ルイが会話に乱入してくる。

[おぬしは・・・]

『悪いが俺の自己紹介をしている暇はないんだ。ソフィーとにたものとおもってくれ』

[そうか]

「あ、えーっと、長老!」

[人間のおなごなら通ったが?空から落ちてきたといっておったが]

「ミナだ!じゃあ、やっぱミナが女神ってのは本当だったんだ・・・。どこに行ったか分かるか?」

[あぁ、知っておるが・・・]

「教えてくれないか!?」

[教えてもいいが、わしの仲間を探してきてくれんかの?]

「・・・・さがしてくれば教えてくれるんだな」

[あぁ]

「わぁーったよ!さがしてきてやるよ!」

 怒鳴るように言う。

 はぁー、さがすか・・・。


十五分後。

「ちょ!まちやがれー!!」

[来るなプキーーーーーーーー!!!!!]

 プルー族を追いかけていた。

「あんの、長老めが仲間見つけてこいって言うから探してんのに逃げられるし。何なんだよ!」

『いや、草食獣を追いかける肉食獣見たいに追いかければ逃げられるだろうよ』

 ルイが冷静に呆れたようにつっこむ。なんかむかつくんだが!

「あっちがにげるから!!」

『でもよ~ライオンが襲ってくるようなもんだぜ?むこうからみたら』

「う~~~」

 あと一匹なのに!!

『一回落ちつけよ。ほら、深呼吸』

「・・・・めんどくさくなってきたんだけど」

『がんば』

 あぁ、むかつく!ルイがむかつく!

「いくぞ!ルイ!」

『あいよ』

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