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雨が降って欲しいです

文体迷走中。読みにくかったらこの話は読まなくてもいいかも。

 朝になり、最後の見張り担当だった達也とウォルはテントから出てきた美香の手伝いをしていた。


「今朝は魚はいいのか?」


 達也が聞くと美香はジト目になり、自分の手を突きつける。達也が訝しげな顔で嗅いで見ると。


「うお!?」


 声を上げて離れる。魚臭い!と漏らさなかっただけでもマシだが、美香は乙女なので、気になっている男からこんな仕打ちを受ければ。


「あ・・・の・・・ねぇ?」


 怒るのも無理はない、達也は今後のご飯の為に朝から美香に謝り倒すのであった。






「うぅ魚が迫ってくる夢を見たよ?」

「ん、お魚いっぱいお腹温かい」


 優奈はよほど堪えたようだ、朝食が魚じゃないのにほっとしたように大人しくサンドイッチを食べている。一方で志乃はもともと魚が大好きだったのか、ご満悦だ。朝食にないのには悲しそうなオーラを出したが、こちらも大人しくサンドイッチを食べている。

 問題なのはこの二人だ。


「チチチチチ!」「ガルルルル!」


 どうも、魚のどこの部分が美味しいかで喧嘩しているらしい。話がわかるのはカームとシリウスだけだが、子供の喧嘩に介入するつもりはどちらにもないらしく、止めるものがいない。

 それでも見過ごさない人はいるものだ。


「こら!喧嘩しないの!」

「喧嘩すんな~」


 美香と達也である。基本この二人面倒見がいいというか、達也の場合は仲間にはとことん甘くなるので喧嘩は見過ごさないし、暗い雰囲気な子はすぐに抱きしめる。爆発するべきフラグ建築士だ。

 美香に怒られ、達也に宥められた二人は大人しく達也の膝元でパンを食べることにしたようだ。喧嘩をすると膝から退かされそうなのが休戦理由だ。


 朝食を終えるとウォルが早速調査するといって川に向った。一同も一緒に向う。

 ウォルはしきりに川縁や、石の大きさを確認している。雨が降ったときの増水量は目測と推測でしか立てられないので、石の大きさを見ることで川の速さを調査しているようだ。




 数時間ほど調べて出た結論はわからないだった。ウォルとしては町からもさほど離れていないし、出来れば活用したいところだが、雨がまだ降った場合ここらの地形が大いに変わる可能性があると考えたのだ。実際、川幅は大きく深いところは人の背丈を越えるようだし、氾濫が起こったらここら一帯は水没する可能性は大きい。

 精霊様の話を疑うわけがないが、世界が出来たばかりなら上流の変化によって今すぐにでも氾濫してもおかしくないとウォルは結論づけた。


「つまり、雨が降らない限りは手をつけないほうがいいってことか?」

「明らかに氾濫する場所に堤防を作るのも手だが、町の労働力の確保と確保できたとしてここまで連れてくるのがな」

「橋を建てるのはどうなんだ?出来そうなのか?」

「ここでは無理だな、雨ですぐに倒壊するだろうよ。別の場所に建てるにしても結局は護衛次第になりそうだ。うちの町で水の中で戦える奴なんかいるか?リス族も含めていないだろ」


 魔物に対応できる人間は限られている。達也達が工期が終わるまで留まってくれるとはフリッツもウォルも考えていない、むしろ達也がいなくなった後を考える必要があるのだ。


「とにかく、これで北側の調査は終わりにするか、昼まで一応調査するとして、明日には町に戻れるようにしよう」


 今回は特に収穫がなかったが、北側を通った感じでは戦力さえ整えば農作地はそのまま使えるとフリッツは判断している。実際に作物護衛任務のときも達也とシリウスが手を出さずとも人とリス族で何とかできたのだ。

 問題はリス族反対派・・・というより妬み派を何とかしなくてはならないことだが、とフリッツは思案する。

 いっそ、襲われたリス族が縊り殺してくれたらと考えたが、そんなことをすれば町にいられる訳もないなと考え直す。案外物騒な男である。






 昼間は何だかんだで川で待機することになった。すると優奈が立ち上がり。


「水着会だね!」


 と言った。俺以外は怪訝そうな顔をしている。多分俺の顔は引きつっている。

 そもそもアルラン側は水着とは何だ?という顔をしている。そりゃ泳ぐ文化が無ければ当然無いだろう。まさか優奈はここで水着を披露しようとでもいうのか?優奈の将来が少し心配になってきた。露出に目覚めました!とか言われたらどうしよう。

 いち早く意識を取り戻した美香が優奈に質問を始めた。


「どうしたの優奈?ここでお披露目するの?」

「ゆうなちじょ?」

「志乃!?」


 美香がいったお披露目も気になるが、その前に志乃だ。慌ててどこで覚えたそんな言葉!と志乃を叱るが志乃は怒られる意味がわからないという顔をしている。頭がいいからか吸収力は高いんだが、使い方に問題がありすぎる。


「達也、痴女を知ってることが問題じゃないわ、使ったことが問題なのよ」

「あ、それもそうか・・・志乃?痴女なんて使っちゃいけません」

「ん、わかった」


 納得したように志乃も頷いた、お兄さんは大変だぜ。そうか、意味を知ってるのが問題じゃないのか、使ったことが問題だな、そりゃそうだ。

 志乃は叱ったり、説得はちゃんと聞いてくれる。多分怒られるのが嫌なんだろう、それはそれでいいけど反抗期になったらどう返されるか今から怖い、たつ臭いから離れてとか言われたらどうしよう。


「達也、また変なこと考えてるでしょ?今は痴女じゃなかった優奈よ」

「私は痴女じゃないよ!泳ごうって話だよ」


 紛らわしい言い方をするんじゃない!と怒るが、そもそも水着回と言われて少し想像してしまったので俺に怒る権利はないかもしれない。


「どちらにせよ、無理よ?安全が確保出来ないでしょ?」

「そもそも水着って何だよユウナ?」


 美香が却下し、ケイが水着の詳細を聞こうとする。それを聞いて優奈は特に大きくも無い胸をはり。


「水着とは女の子が異性にアピールするものなんです!」


 と力説している。言いたいことはわかるんだが、何故今なのかが理解できないと俺と美香は顔を見合わせる。美香お母さんや?どうしていきなりこの子は露出に目覚めたのかのう?「私にわかるわけないでしょ!後誰がお母さんよ!」と顔を真っ赤にした美香に叩かれた。


 そこで、フリッツさんが何かを思いついたらしく一言。


「つまり、勝負下着ってことか?」


 言った瞬間オルトとレイクが沸き立つ、カームさんは美香をチラチラと見始め、ケイも優奈が下着見せんの!?と想像でもしてるのか、鼻の下伸ばしまくりである。


「え?たつくん以外はダメだよ?」


 ダメって何がだよと達也は肩を落とし、とりあえず落ち着かせて話を聞いてみることにする。


「つまり、優奈は何がしたいんだ?水着を見せたいのか?」

「それもあるけど、せっかく川なんだから泳がないの?」


 あ、もしかして連日風呂には入れなかったから水浴びしたいとかか?確かに女の子には深刻だな。


「水浴びしたいなら仕切り作るから入るか?」

「な、何でわかったの?」

「マジで水浴びしたかっただけかい」


 露出がしたかった訳じゃないのね。どちらにせよ、いきなり水着を見せるなんて軽々しく言わないで欲しい。

 美香と志乃も水浴びに反応していたので、仕切りを作ってやることにする。やれやれ。






「あれ?たつくんは?」

「達也ならシリウスに見張り任せてケイとかあの二人組とか覗きそうな人連れて、どっか言ったわよ」

「え~!?」

「とにかくも、水浴びはしたかったから調度良かったわ・・・かなり寒いけど焚き火で頑張るしかないわね」


 達也が用意したのは四方を囲う仕切りと、中央に焚き火端っこは川に接している。さすがに水が冷たいだろうと思ったので、鍋に入れるなりして温めて使えばいいという配慮である。ドラム缶や檜風呂のお風呂セットはルッド宅に置きっぱなしだったのだ。

 ともあれ、女の子にとっては風呂に入れない3日程は体を拭くだけだったので、特に夜寝るときに気になって仕方なかったのだ。

 まぁ達也としては、女臭が増してる感じがして違う意味で居心地が悪かったみたいだが。

 志乃も無言で体を清めている、小さくても女は女なのだ。自分を磨くことに余念は無い。






「兄貴!水着?てのを着てるんだから見てもいいんじゃなかったのかよ!?」

「あはは、駄目だぞケイ、覗きは犯罪だ」

「ごるぁ!キサラギ!お前だけ独り占めか!俺だって見たいぞ!」

「ぶっ殺すぞオルト?さっさと拾え」

「俺も見たかった・・・つーか何だこれ?何に使うんだよ」

「いいからキビキビ拾う!」


 覗きそうな奴はまとめて薬草採集につれていった。最終防衛ラインはシリウスに任せてきた、さすがに分別があるフリッツさんとかは覗かないだろう。多分。

 にしても結構な威圧出してると思うけど、スケベパワーが相殺しているのか、三人ともしぶとい。

 目を離すと逃げ出すので常に気配を探るのに忙しい。

 

「「「勝負下着を見せろー!」」」

「うるせえ!ぶっとばすぞ!」









「あの、ちょっと見回りに行ってきます」

「まぁ待てカーム気持ちはわかるが、やめろ俺達まで殺される」

「あぁさすがに覗きくらいで死にたくはないぞ」

「な、覗きなんてしませんよ!?」

「そうでなくても迂闊な行動をするな」

「キサラギには冗談が通じそうにないからな、座ってろ」



う~む、書き辛いたつくん視点じゃないと、文章力がなさすぎる。

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