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訓練?遊び?

暑いので、ストックしてる分を垂れ流します、それはもう作者が好きな場面まで流します。1時間更新で明日の朝まで垂れ流すので明日まで待った方がいいかもしれません。

 訓練2日目、3日目も同じように体力作りしている美香達を見学し、優奈を送り、ご飯を食べて治療の経過を確認した。


 そして4日目の朝。


「よし、包帯外してくれるか優奈?」

「うん・・・おぉ」


 3日目には大分くっついていたけど、今朝には少し跡があるくらいで、治ったといっていいだろう。


「ん、たつ治った・・・お腹も温めた?」

「さっき、温めてたろう?まだ足りないのか?」


 苦笑しながら志乃を撫でながら左腕の調子を確かめる。

 大丈夫みたいだな、3日ほど動かせなかった違和感くらいで、痛みや変な形で治ったとかはない。

 まぁ白にすれば跡も綺麗に消せるとは思うけど、それだけの為に使うのもな。

 志乃がしきりに跡を撫でてくるのは気になるけど。


「志乃気になるのか?」

「ん・・・なんでもない」


 気になるようなら後で消しとこうかな。


「じゃぁたつくん今日から訓練参加するの?」

「そう・・だな、どうするかな・・・」

「参加するのはいいけど・・・達也?吹き飛ばさないでね?」

「自重できるかわからん」

「達也・・・あなたねぇ」

「おに~ちゃん、とりあえずご飯食べてから考えようよ!」

「たつにい、ごはん」


『4重くらい土壁作ればどうにかなりますか?シリウスさん』


「ヂヂヂヂ!」





 さて・・・いつも通り訓練を始めた人達を横目にシリウスを対峙する。


「ヂヂヂヂ!」


 やりますよ!と気合を入れるのはいいんだけど、どうしようかな。


『とりあえず・・・”固地硬地かちこち”を4回ほど・・・土壁を4重にしましたから・・・よほどのことがなければ大丈夫では?』


「ん、たつがんばれ」

「たつにいがんばれ~」


『それにこの子達が傍にいれば無茶なことはしないでしょう?』


「いや、離れていて欲しい・・・のだけど、駄目?」

「ん、だめ」

「たつにい力込めちゃだめだよ!体動かすだけだからね!」


 つまり、型をなぞるだけで踏み込みとかはするなと・・・なるほど、町中だしそれでいいかもしれん。

 変に体を強化するから駄目ってことだな・・・手加減出来ないのは問題だからどうにかしたいけど。

 基本全力戦闘で相手を殺すつもりで戦ってたからな、加減がわからない。


「ヂヂヂヂ!」


『手加減が出来ないのは問題なので、今日はそっち方面を指導します!と言っておりますよ』


 シリウスがゆっくり動きながら説明してくれるが・・・一つ問題がある。


「シリウスの足元が見えないから、よく解らないんだけど・・・いや足の長さ的にどのリス族の人も変わらないか、上体だけ見てやるしかないのか?」

「ヂヂヂ、ヂヂヂヂ!」


『確かに足は重要ですが、踏み込みは出来るようなので上体の動きを教えます!だ、そうですよ』


「つまり突っ立ったままでも構わないのか?」

「ヂヂヂ!」


 シリウスが頷いたので、突っ立ったまま・・・何?目の前に立てと?シリウスの前に立つ。

 手の平を前に出して催促してきたので同じように手の平を向けてシリウスと向かい合う。

 あれ?これって・・・―― トンッ ――俺の両手にシリウスが両手を重ねて押してきた。

 当然俺は尻餅をついたわけだけど、怒りより前に疑問が・・・これって。


「ん、ておしずもう?」

「シノちゃん、ておしずもうってなに?」


 場所によっては手合わせ相撲かもしれないけど、手押し相撲は二人で向き合って、足を揃えて立ち、相手の手を押してバランスを崩すゲームだ、足が離れたり動いたりしたりした方が負けで、体に触れてはいけない。

 押す振りとかもあって、確かに上半身しか使わないけど・・・それやるの?


「ヂヂヂヂ、ヂヂヂヂヂヂヂ」


 シリウス曰く、よく知っていますね?ただ両手は常に組み合わせます離したら負けです、掴んではいけませんあくまで手を合わせるだけです、そして目を瞑って行います。

 手が離れた場合の判定は自分達で行うとのこと・・・まぁ最初は手を絡めて離れない状態でやるみたいだな、慣れたら合わせるだけだと。

 改めてシリウスに対峙しチビ助の合図「チ!」の元、押し相撲改をする。


 目を瞑っているので、情報源は両手の掌のみだ。

 うお!?押してきやがった!慌てて手から力を抜いて後ろに引こうと・・・あれ?

 気づいたら尻餅をついていた・・・手を掴んだままだったのでシリウスに圧し掛かられたけど。


「ヂヂヂヂ、ヂヂヂヂヂ。ヂヂヂヂヂヂ」


『今のが騙手だまして、相手に攻撃を受けたと錯覚させる技です。実際には私はタツヤさんに何もしていませんだそうです。確かにいきなりタツヤ様からシリウスさんを引っ張りましたね』


 なるほど・・・実際には攻撃してないのに錯覚させるのか・・・手加減と何の関係があるかわからないけど、面白いな。


「ヂヂヂヂ、ヂヂヂ」


『では、早速手を絡めず合わせるのみでやってみましょうかと言っておりますが・・・よろしいですか?タツヤ様?』


「あぁいいぞ」


 再度手を合わせる・・・「チ!」の掛け声の共に手を押す振りをした・・・その手が引っ張られるように前のめりになる・・・え?


「ヂヂヂヂ、ヂヂヂヂヂ」


『これが合手あいのて、相手を自分のコントロールに置く技です・・・と』


「お、おう・・・本当に武術家なんだなシリウスって」


 手を掴まれ引っ張られたわけでもないのに、体が自然に前にいってしまった・・・これは前だったが横に後ろに操れるなら、やりたい放題できそうだな。

 問題は、どうやってんのかさっぱりわからないことだけど。


「ヂヂヂヂヂヂヂ!ヂヂヂヂ!」


『タツヤ様には説明よりはやってもらったほうが早いでしょう!練習あるのみです!・・・説明出来ないだけじゃないですか?』


 シリウスの口元が引きつったが・・・説明された程度で出来るとも思えないから、練習あるのみには賛成だ、コツくらいは聞きたいけど・・・手を合わせ目を瞑る。






 昼休憩までひたすら尻餅をつかされ、右に左に振り回された。

 結論からいえば、何も会得しなかった。

 まぁそんな簡単に習得できるものでもないだろうし、辛い訓練でもないので続けていこうと思う。

 横でまねし始めた志乃とケーナは楽しそうだったけど。


「じゃぁたつくん、がんばってね?怪我はないけど、泥だらけだったし」

「まぁな・・・しばらくは洗濯が大変そうだよ、エネス婆さんよろしくお願いします」

「毎度ご苦労さんだねぇ・・・お預かりしますよ」


 エネス婆さんに優奈を預け、柳にも頼みまた訓練場へ。

 固定化したらしく土壁は崩れる様子はない、これ町の防衛に使えそうだよな・・・まぁ壁はあるんだけど。

 まぁ町の防衛は町長さんや司祭様、フリッツさん、それに、ケーナと柳が主軸となって考えればいいことか。


「ヂヂヂ!」

「はいよ、じゃぁやろうか」

「ん、けーなしょうぶ」

「まけないよ~!」


 対格差もあるので最初は心配していたけど、志乃が上手くケーナの動きをコントロール・・・あれ?この子会得してない?ま、まぁ・・・そんな感じで怪我や必要以上の体力消費を抑えてるみたい。

 余所見をして考え事をしていたら視界が180度回転し・・・うわ!?

 気づいたら逆さになって足を掴まれていた。


「悪かったよ・・・ちょっと考え込んだだけだ」

「ヂヂヂヂヂ!」


 通訳がいなくなったけど、怒ってるのはわかるので平謝りして続行する。






「ん、たつ・・・ドロドロ」

「たつにい、お風呂入る?」

「ふぅ・・・疲れはしないけど、土と砂で酷いなこれ」

「ヂヂヂヂ」


 訓練はが終わる頃には全身土と砂でえらいことになっていた。

 やっぱり何も掴むことはできなかった。

 まぁ急いで習得する理由もないのでのんびりやろう・・・出来なくても悔しくないし!


「ヂヂヂ」


 ふふんっとでも言うように胸をはるシリウスを見て・・・く、悔しくないし。

 思わず地団駄を踏みそうになる俺に声が掛けられる。


「おう、ここにいたかタツヤ」

「あれ?トムスさん?どうかしたんですか?」

「どうっておめえ・・・まさか忘れて・・・いや、忘れているんだな」

「忘れ・・・?あ、お風呂できました?」

「一応な・・・タツヤの発案だから最初におめえに見せようと思ったんだが・・・もぅ最初におめえが入れ」


 土まみれの俺の姿を見てそう催促してくる。

 とりあえずまぁ出来たお風呂・・・銭湯?を見に行くことに。


「ん、洗う」

「たつにい、きれいきれいしようね~」

「一応男女分けはするように頼んだんだけど」

「いいじゃねえか、おめえが入った後からそうすればよ」

「訓練し終えた人達が入れるなら入って欲しいんですけどね」

「別に、少しくらい待たせたって問題はねえよ」


 そんな話をしながら銭湯らしき建物につく。

 入り口から男女でわかれてるようだ・・・とりあえず男湯のほうに向う

 大きく男と書かれているけど、町の文字ではどう書かれているか気になる。

 扉を開き、通路を通り、脱衣所らしきところに大工さん達が集まっていた。


「おう、トムス!つれてきたのか?あん?嬢ちゃん達・・・ってケーナもいるのかよ」

「うお、何でキサラギそんな汚れてんだよ!?・・・あぁ最初に入るのか?」

「え?嬢ちゃん達はともかく姉ちゃんも一緒に入るのか!?」


 姉ちゃん?・・・?あれ?美香いつのまに・・・それに優奈も。


「えへへ~みっちゃんに教えてもらってナギちゃんに連れて来てもらったの」

「優奈にワニ君を渡しておいたのよ、一応憑依が届く距離なのはわかっていたから」

「いや、いいんだが出来れば俺の迎えを待ってくれよ」

「ん~ナギちゃんが薙ぎ払ってたから大丈夫だよ!むしろたつくんが来た方が大惨事になりそうだったよ?」


 あぁまた自称怪我人、病人が押し寄せたのね・・・暇なら訓練参加すればいいのに。


『とりあえず、指一本触れさせていませんので・・・差し出がましかったでしょうか?』


「いや、いいよ。俺だったら手加減出来ないから確かに酷い有様になりそうだし」


 まぁ柳なら護衛としては最上級だからいいけどね、ワニ君で連絡とったならすれ違いもないだろうし、それにしてもあの距離で届くのか、憑依って。

 

「それでどうすんだ?姉ちゃん達もこっちで入るのか?」

「いやいやトムス、見学に来ただけだろ?」

「そうだぜ?いくら何でもなぁ」

「いつも一緒に入ってるよ?」

「ま、まぁ・・・そうね・・・いけないことだとはわかってるけど、ほ、ほら危ないかもしれないじゃない!?」

「ん、みかおちつく」

「たつにい、頭洗ってくれる?」


 おじさん達の顔が見る見るうちに羨ましいやら許せないやらで百面相のごとく変わる。

 命の危機を感じたわけではないけど、優奈に声をかける。


「悪いんだけど、女子組みは女風呂の方見てきてくれないか?そのまま入って不具合がないか調べた方がいいだろ?」


 え~!?と優奈はごねて、あからさまに美香の機嫌が悪くなったけど・・・頼むよ。


「ん、じゃぁたつとは私とけーなだけ?」

「おー?」

「いや、お前らも向こうな?柳頼んだ」


『それは、構いませんが・・・後でどうなっても知りませんよ?』


「今日くらいは我慢しろ」


 このまま一緒に入ると面倒くさいことにしかならないだろうし。

 

「ヂヂヂ」「チチチチチ」


 いや、何一緒に来ようとしてんの?お前らも女子だろ?あっちだよ。


「ヂヂヂ!?」「チチチチ!?」


 差別はしません、さっさと行け!

 女子組を向こうにやり・・・おじさん達の様子を・・・あ、駄目だ。


「おうおうおう、キサラギよぅ?毎日毎日酒池肉林かぁ?あぁん?」

「あんな、美人な姉ちゃん達侍らせてさらに幼女だぁ?なめてんのか?」

「おい、待てこいつルッドのとこで世話になってんだよな?まさかメリーさんまでも!?」


 何だと!?許せん!とさらに憤怒の表情で俺に詰めよってくる、何でもメリーさんは町でも人気の人妻らしい。


「お前ら・・・落ち着け、どうせタツヤのことだ、適当な対策はしてんだろうよ」

「っても、一緒に入ってるんだろ?対策って何だよ?」

「おうおうおう?そこんところはどう何だ?」

「あー目隠しして、こうパンツ?下穿き?みたいな、俺の世界で海パンってやつを履いてますんで」

「・・・おめえ何て高位なことをしてんだ?」

「まじかよ、上位者だったのかよ」

「ある意味生殺しじゃねえかそれ?よく、暴発しねえなおめえ」


 俺の苦心と目隠しによる変態性に同情され、有耶無耶になった・・・うん、いいけどさ。


「馬鹿なことやってねえで、とっとと入れ!後が仕えてるんだよ!」


 トムスさんの罵声を受けて、おじさん達も誘い、いざ男だけの風呂へ!

 脱衣所の向こうは露天風呂みたいになっていた。

 ただまぁお湯調整が難しかったらしく、熱いところと冷たいところは場所によって違うらしい。

 まぁパイプとかなしでよくやったと思う・・・何か木の板でうまくお湯と水を流していた。

 それを風呂の端と端で流して温度は自分の好きなところに浸かれ!みたいな感じになっていた。

 なるほど、これなら江戸っ子と軟弱っ子が喧嘩せずに入れるな。


「ふぅ・・・まさか貴族様じゃあるまいし風呂に入れる日が来るとはな」

「まぁ掃除はマメに必要ですけどね」

「その辺は人手はあるから問題ねえよ、ガキ共にやらせてもいいし。今は町の外に仕事ないからあぶれている奴が多いからな」

「いやーいい湯ですね・・・それに下半身が開放されているのが久しぶりです」

「何かその言い方あれだから止めろ!」


 能力で抑制もしてないから、ムラムラできるぜ!周りはおっさんしかいねえから無理だけど。


「女湯も方もこんな感じなんですか?」

「そうだな、似たようなもんだ」


 志乃がむりやり来るかと思っていたけど、そんなことはなく、湯から出て外で涼む。

 トムスさんも出てきた。


「そういや、おめえさんがいうには何だっけ?えいせい?とかで病気が減るんだっけか?」

「あー体を綺麗にすると病気への予防にもなるんですよ、温まることでもそうですけど」

「ほぅ・・・それもおめえの世界での知識か?」

「まぁ一般常識だったので、手洗いうがいでも随分違いますよ」

「ふむ・・・その辺は町長に伝えておくか」

「そうですね、冬も本格化しそうですし、それが良いと思います」

「そうか・・・じゃぁ俺は他のやつにも入れと声を掛けてくる・・・おめえは待ってるのか?」

「ええまぁ・・・例に漏れず長そうですけど」

「そうか、風邪引くなよ?」


 トムスさんが去った後も待ちぼうけ・・・長い。





「たつ?・・・たつ?」


 志乃にお腹を触られて我に返る。

 立ったまま寝かけてたのか。


「って、何でお腹触ってるの?」

「ん、お腹温める」

「温まったって」

「ん・・・冷えてる」

「あぁそれはまぁ待ってたからな」

「ワニ君渡しとけばよかったわね」

「五感共有してるんだから駄目だろう・・・ワニ君にも目隠しか」

「いや~いい湯だったよたつくん!何か熱かったり冷たかったりしたけど」

「たつにい、ヤナギも一緒にはいったの!」


『小さくですが実体化して、入りました。いいものですねお風呂とは』


 精霊が気に入ったならなりよりだ、ご利益ありそうだな。

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