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材料ハンバーグ、見た目豆腐、味はラーメン

今日は2話更新~

 日が暮れるまで作業を見ていた・・・よく考えたらただの暇人だな。

 途中からは夕飯作りに何人か別れていたが、美香と優奈はそちらの手伝いにいった。


「まて・・・今思えば優奈が手伝いにいってなかったか?」

「ん、だいじょうぶ、みかがやらせない」

「それもそうか」

「たつにい、ユウナお姉ちゃん料理だめなの?」

「駄目な時といい時がある」

「???」


 大丈夫だ、本人も理解していない・・・気分で出来る料理って何だろうな。

 





「優奈」

「な、なにかなたつくん?」

「どうして俺のだけ色が違うんだ?」

「みっちゃんがたつくんのなら作っていいわよって言ったから?」


 美香を見るがあからさまに目を逸らしている。


「今日はどういう日なんだ?」

「今日はね~どちらかというといける日?」

「そうか・・・とりあえず、いただきます」


 リス族と一緒に夕暮れの中、夕食をとる・・・美香とリス族が作ったのは煮込みハンバーグだった。

 香辛料の匂いが食欲をそそり、パンと一緒に食べると美味しそうだ。

 ところで俺の目の前にある何かだが、そもそもハンバーグの形をしていない、何か立方体・・・豆腐?

 そう色が白いのだ、何をどうしたら肉が真っ白になるんだ?いや、待てそもそもハンバーグじゃないのかもしれない、材料は何を使ったんだろう豆?


「優奈、これ材料何使ったんだ?」

「みっちゃん達のと同じやつだよ?」

「そうか・・・」


 どうやって白くしたんだろう・・・砂糖?塩?他の皆は美味しそうに食べる中食べない俺が不安なのか涙目になって・・・あぁもう食べるよ!




・・・た、食べるよ?大丈夫・・・食べる・・・うん・・・食べる・・・


『タツヤ様男ならグイッと』


・・・人事だと思いやがってぇ・・・ええい、パクッ・・・


「ど、どうかな?」

「あぁうん・・・まぁうん・・・美味しいよ」

「ほんと!?」

「まずかったらまずいと言うよ・・・うん、見た目はともかく美味しいよ」


 ハンバーグの味でもなく豆腐の味でもない・・・何故かラーメンの味がする事以外は・・・食感を気にせず食べれば美味しい味だ。


「達也・・・大丈夫?」

「あぁ・・・これラーメンの味がするんだ、美香食べてみるか?」

「い、いいわよ?優奈が達也のために作ったのよ?達也が食べないと」


 そう何だけどね・・・見た目と味のギャップが凄まじい。


「よかったぁ、たつくん美味しいって言ってくれたよ志乃ちゃん!」

「ん、よかった・・・けど私はたべない」

「むぅ志乃ちゃんの意地悪」

「かわりにたつが全部食べる」

「まて・・・まだあるのか?」

「まだあるよ?おかわり?」

「・・・全部もってきてくれ」

「ほんと!?たつくん食いしん坊さんだなぁ」


 眼前に並ぶ4つの豆腐っぽいハンバーグ(味はラーメン)・・・他の者を犠牲にするわけにはいかない、責任は保護者が取る!


「おぉ・・・そんなにお腹へってたならもっと作れば良かったかな?」

「それは、私の目が黒いうちは許さないわよ?」

「むぅ」







「ハッ!?」

「あ、気がついた?はいお水」

「あ、あぁ・・・えっと?」

「別に気を失ったとかじゃないわよ?意識は飛んでたみたいだけど」


 えっと・・・ケーナを町長さんのところへ送って・・・ごねるどころか心配そうな顔してたな、そんでルッドさん宅へ帰ってきて・・・椅子に座ったのか。


「おや・・・ようやく戻ってきたようだね、タツヤ君何かあったのかい?」

「いや、特には何も・・・今日は色々あったんで疲れたんですよ」

「ん、たつ・・・何もない日のほうがめずらしい」

「確かにそうね」

「あれ?優奈は?」

「浮かれすぎて先にダウンしたわよ」

「なるほど・・・エナは?」

「エナはシリウスさんと一緒にお風呂の用意してるわよ」


 あぁなるほど・・・ところでルッドおじさん、何でロープで俺を縛ってるんです?


「うん?珍しく君が隙だらけだったからね、今のうちに動きを封じようかと」

「・・・何でですか?」

「うん、エナがお風呂の用意をしてるからね、その前に縛っとかないといけないだろう?」


 何やら目が怖いです、何ごとですか。


「今日こそはエナとお風呂は私なんだ!」

「まぁ・・・どうぞ?」

「む?」

「いやエナと入りたいならどうぞ?」

「・・・いいのかい?」


 俺が許可出したところでどうにかなるとは思えないが。


「ええまぁ・・・ルッドさんはお父さんなのだからいいのでは?」

「ほ、ほんとかい!?そう思うかい!?」

「え・・・えぇまぁ・・・いいんじゃないですか?」


 娘の年齢によると思うが・・・エナ?そりゃアウトだろ?11歳の少女が未だにお父さんラブで一緒にお風呂!とか言ってたらやばいだろ・・・いや、家庭によるだろうけど、別世界のことなんぞ知らん。


「ん、たつむせきにん」

「そうは言うけどな・・・」

「まぁエナがいいと言うとは思えないわよね」


 何か一人で喜んでらっしゃるけど・・・解いて?あ、志乃やってくれる?


「ん・・・固い・・・切る?」

「なにこれ・・・肌を傷つけないようでいて、解けないようになってるわ・・・さすが狩人」


 四苦八苦する俺達をよそにヒートアップし続けるおじさん・・・そこへシリウスとエナが風呂の用意ができたのか戻ってきた。


「おに~ちゃんお風呂準備したよ!えらい?えらい?」

「ヂヂヂヂヂ」


 そこまで言ったところで俺の状態に気づいたらしく、目が丸くなった。


「おぉエナ!じゃぁ一緒に入ろうか!」

「え?やだよ・・・っていうかおに~ちゃん何で縛られてるの?」

「ヂヂヂヂ?」

「やだとか言わずにさぁ!」

「や~だ~!もぅおか~さんはどこいったの?」

「メリーはお隣さんに行ってるよ!」


 あぁ道理で止まらない訳だ。


「ええ!?もぅ・・・おと~さん!」

「は、はい」

「娘とお風呂に入れる年齢はもう過ぎました、駄目です!」

「そ、そんなぁ」

「まったく・・・おに~ちゃん早くいこうよ・・・解けないの?」


 あぁうん・・・解けないんだが・・・後ろ後ろ・・・色んな意味で後ろ後ろ。


「ふふふふふふふふふ・・・いくら英雄だろうとケーナの恩人だろうと・・・もぅ容赦は出来ん!」

「そうね、私も甘くしすぎたと思うわ」

「そうだろう!?厳しいだろうけど、父の愛を知ってもらうべきだよね!?」

「そうね、たっぷり知ってもらわないと、娘がお嫁にいけそうにないわ」

「なっ!?エナはお嫁にはいかさないぞ!だめだだめだ!私は認めないからな!」

「そうですね、可愛い娘にはいい婿さんを見つけてもらわないといけませんわね」

「いくらいい婿をつれてきたって・・・そんなの寂しいじゃないか・・・そんな・・・エナが・・・」

「あなた、子供はいつか旅立つものですよ」

「そうなのかな・・・いや、そうなのだろうね・・・そうだねメリー・・・私も子離れが必要かな・・・あれ?メリー?」

「はい、あなた?」

「・・・お帰りメリー・・・その・・・」

「ただいまあなた」

「そのだな・・・えっと・・・」

「タツヤさんは何で縛られてるんですか?」

「そ、それはえっとほら!目隠しプレイの次は縛りプレイだよ!」

「そうですか・・・なら私もしてみたいので行きましょうか」

「ま、待ってくれ!私はエナとお風呂を!」

「そうですね、子離れ必要ですね・・・逝きましょう?」

「はい・・・」


 バタンッと夫妻が扉の向こうに消えた・・・うん・・・いいんだけど、解けそう?


「た、達也?全く解けそうにないのだけど・・・ナイフで切るのはちょっと怖いわ?固いしもしかしたら誤って達也を切りそう・・・」

「ん・・・たつ異空間で切る?」

「あれって対象指定はできないんだろ?」

「ん、できない」


 ロープを空間に近づける必要が出てくるわけだから、目測誤ったら肉が削がれるから駄目だな。


「ヂヂヂヂヂ!」


 シリウスも力任せに解こうとするが・・・痛い痛い!


「ヂヂ・・・」

「いや、お前が悪いわけじゃないから、気にするな」


 どうしよう?肉体変化で引きちぎれるかなこれ。


「もぅどんな縛り方したらこうなるの!?おと~さんのばかー!」


 結局ひたすらチビ助とシリウスがロープを齧り何とか解けた。

 時間がかかりそうなので美香達3人には先に入ってもらった。 


「た、助かった・・・ありがとシリウス、チビ助」

「ヂヂヂ」「チチチ」

「お風呂どうする?」

「こいつらと入ってくるよ・・・お礼に揉みくちゃにしてやる」

「ヂヂヂ!?」「チチチ!?」


 揉みくちゃにした後、就寝・・・しばらくは家造りを手伝うかな・・・見てるだけになるだろうけど。

 あれ?何か忘れてるような、まぁいいか、おやすみ。









「おい!俺達はいつまでこの状態なんだ!?」

「腹減ったなぁ・・・」

「ケーナの嬢ちゃん元気になってよかったなぁ」

「全くだぜ、それに精霊様だぜ?」

「腹減ったなぁ・・・」

「なんだって俺達は埋められないといけないんだよ!」

「そりゃお前・・・精霊様怒らせるのはまずいって町長も言ってたじゃねえか」

「腹減ったなぁ・・・」




 死人が出ても困るので、近くで見ている町長達は朝になり精霊様の怒りが解けるまで待つようだ。


「あやつら反省しとるのかのう・・・」


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