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罰とお仕置き

「ふ~ん・・・オルトとレイクがいそうなもんだけど・・・あぁ護衛任務に参加してたからいるわけないか」


 シリウス曰く馬鹿共を見渡す。

 リス族が10名程・・・町の住人が30・・・いや、25名程かな?

 こいつらが俺達が必死こいて作物収穫やら護衛で怪物と戦っている間、ごちゃごちゃとごねて手を煩わせていると・・・そういうことでいいんだろ?チビ助?


「チチチチチチ!」


 懇願するような目で見られても・・・怒るときは怒らないといけないよ?

 俺は身内は怒れないけど、他人ならいくらでも叱りますよ?え?駄目な大人?いいんです、自分が一番大事なんです。

 なんだよ?チビ助も身内だから怒らないって、落ち着けよ。


「チチチ!?・・・チチ」


 暴れるので持ち替えてワシャワシャして声をかけると大人しくなった。


「さて」

「「「「「「「ビクンッ」」」」」」」

「俺は経緯は知らないんだけど説明できる人はいますか?」

「「「「「お、おれが!」」」」」「「「チチチチ」」」


 何人か手を挙げたけど、虚偽だった場合は知らないよ?

 さて、誰にするか・・・


「チチチ」

「うん?チビ助がしてくれるのか?」

「チチチチチ」

「ん~おーい柳~!」


 今はケーナの傍にいるけど、街中で俺もいてシリウスが傍にいるなら離れても大丈夫じゃないかな?あ、ルッドさんのほうが良かったか?


『何でしょう?タツヤ様・・・あぁいえ了解しました、やらせてください。ケーナは大丈夫でしょう、皆さんがついてくださってますし』


 意思疎通が早くて助かるわ、じゃぁチビ助の通訳お願い。

 あ、こいつらにも聞こえるように通訳お願いできるか?


『畏まりました、では妹様どうぞ』

「チチチチ・・・」


 チビ助曰く、町の護衛をリス族が請け負ったことに不満を持った男共があろうことか、護衛のリス組みに喧嘩を売るならまだしも、家作り組・・・つまり戦闘要員じゃないリス族に攻撃とはいかないまでも嫌がらせをしたとのこと。

 チビ助に戦闘要員は残さなかったのかと聞くと作物護衛と町の護衛に全てまわしていたそうだ、理由としては俺の頼みに応えることと、長も信頼をよせていたので安心してしまっていたとのこと。

 大体3日目には嫌がらせが始まっていて、帰ってきた町の護衛組みに相談し、町組が怒り何人か4日目は残り、嫌がらせに来た馬鹿を撃退したとのこと。

 それに逆切れした馬鹿共は5日目に大人数で襲撃をしかけたらしい、事前に気づいた町の護衛組のリス族が加勢し、建設途中の家は守れたらしいが・・・その際の撃退がかなり過激だったらしく、話を聞いたシリウスが怒ってリス族を叱っていたら、件の襲撃者が煽りに来たらしく、最初は大人しく説教されていたリス組もついにはキレて、襲い掛かったがまとめてシリウスに叩きのめされて、根性から鍛え直す!とのことで今に至るらしい。


「つまりあれだろ?結果はまぁ双方非がある形になったけど、実際悪いのはこの馬鹿共ってことでいいんだろ?」

「ヂヂヂ・・・」


 いつのまにか隣にいたシリウス曰く、誇りある森の守護者が煽られたから嫌がらせを受けたからって自慢の拳をぶつけるなどもってのほかとのことだ。

 正式な戦い・・・まぁ俺とやったみたいな感じなら何も言わなかったが一方的にぶちのめしたらしい。

 まぁ俺が見た限り1:5でもまともに戦えるか疑問ではある。

 ケイ達収穫護衛組ならまぁ・・・いや無理だな、まず当たらないしな。

 まぁシリウスの言い分もわからんではないが、俺から見たら悪いのは町側の方なんだよな。


『私から見ても人間・・・いえ町側?ですか?町側の方が悪いと思えます・・・リス族の方は撃退してるだけですし、大怪我をした人間はいないようですし』


「ヂヂヂヂヂ!、ヂヂヂヂヂヂヂ!」


『そういう問題じゃないのです!弱者に自慢の拳を振るったのがいけないのです!と仰っていますが』


「まぁシリウスにはシリウスの言い分があることはわかる、まぁわかる」


 あぁそうだ・・・聞きたいことがあるな。


「それで?馬鹿共・・・いや失礼、町側は誰が主導して襲撃をしかけたんだ?」


 大の大人が俯いて何も言いやしない・・・いや、何人か俺を睨みつけてるのがいるな。


「おじさん達が主導者でいいのかな?」


 だんまりだと話が進まないな。

 考える俺に柳が姿を現す、周囲がどよめいたが柳に何か考えがあるらしい。


『タツヤ様、私に考えがあるのですが如何ですか?』


「うん?」


『もういっそのこと全員命で贖ってもらいましょう』


「そりゃまた過激だね」


『私からすれば、タツヤ様のお手を煩わせてる時点で万死に値しますので問題ないかと思います』


 最初は何だこの蛇の化け物は!と騒いでいたが、精霊と聞き一斉に跪き許しを請い始めた。


「精霊信仰みたいなものがあったのか?」


『ケーナのお父上がしきりに祈っていたので、何かしらあるのではないかと思いました。精霊信仰かはわかりませんでしたが、まぁ似たようなものでは?』


「適当だな・・・あれ?」


 見回せばシリウスまで跪いているし・・・チビ助も抜け出ようともがいてる。


『双方共に誇りを穢してしまったのでしょう?なら命をもって償うしかないのでは?』


 柳がそういうと一斉にビクビク震えはじめる。


「ま、待ってくれ!俺達は何もあんたに楯突いたわけじゃねえ!ましてや精霊様に楯突けるわけがねえ!」

「とはいっても、リス族の長であるシリウスのご主人様は俺なんだよな・・・その部下に喧嘩を売ったなら俺に喧嘩を売ったと変わらないと思うけど?」


 柳は別に俺の精霊じゃないけど、今はその勘違い利用させてもらおうかな・・・悪いな柳。


『いえ、ケーナ以外なら貴方を主人と仰ぎます』


「そ、そうかもしれねえが!俺達だって戦えるんだ!」

「・・・それで?」

「え?」

「よくわからない理由だけど、戦えるからなんですか?町の護衛をしてたんですか?」

「いや・・・それは・・・」

「まだ、町の護衛組にちょっかいかけるのは理解できるんですが・・・非戦闘員襲うとか、誇りというかなんというか・・・あれ?もしかしてあんたらリス族の移住認めてない?」


 そういや、町長が会議はするって言ってたけど・・・経過も結果も聞いてないな。

 もしかして、リス族受け入れられてないのかな・・・町の護衛としていい考えだと思ったんだけど、受け入れられてないなら、別の場所に移動してもらうかな・・・食べ物はまぁ最初は俺が町と交渉して何とかすればいいんじゃないかな。


『タツヤ様?どうかしましたか?・・・タツヤ様?』


「え、ああごめん・・・何だっけ・・・あ~シリウスお前ら受け入れられてないのか?」

「ヂヂヂヂ、ヂヂヂヂヂ」


『何とも言えません、私の部族だって一枚岩ではないのです・・・と言っております』


「え?その言い方だとリス族にも認めてないのいる?」

「ヂヂヂ!?ヂヂヂヂ」


『いえ、そういう訳ではないみたいですよ。例えの話みたいですね、まぁリス族としてはここに移住できなければ全滅でしょうしね』


「いや、その辺は俺が何とか・・・まぁしてみるけど・・・どうする?」

「ヂヂヂヂ」


『お任せします、ご主人様・・・と言っておりますが、当てはあるのですか?』


「要は住処と食料だろ?俺達も一緒にいけば、ある程度は何とかなるし?」


 と言ったところで町の英雄も追い出してしまうことに気づいたのか、慌てだした。


「い、いや!あんたに出て行けなんて言ってない!別にリス共にだってそんなことは言ってねえ!」

「まずそれだよ」

「え?」

「リス『共』とか言ってるその頭をどうにかしてください」

「あ・・ぐ・・・」

「不満があるのが貴方達だけというなら・・・まぁ全員・・・死にます?」


『あれ?タツヤ様もしかして相当怒ってます?あのー?』

 

「ヂヂヂヂヂ!」


『いえ、シリウスさん?総員退避!とか言ってる場合じゃなくてですね!?何ですかその殺気!?』


「別にね、俺は種族が違うけど受け入れろとか仲良くしろとは言いませんよ?人それぞれだし気に食わない人もいれば気が合う他種族だっているでしょうしね?でもさぁ一緒に生きていきましょう?って歩みよってる人達も無視してあんた等の感情のみで嫌がらせとかどうなの?生きてて楽しい?そもそも町の護衛として雇っているのにそれに喧嘩売るっていうんだから、殺されても仕方ないですよね?俺のイメージする雇われ傭兵は舐められたら終わりですし、一応の責任者は俺になりますしね?つまり、別に生きてる必要ないですよね貴方達って」


「「「「「「「ひぃぃぃぃぃぃぃ」」」」」」」


 リス族はシリウスと一緒に離れていったが・・・チビ助はなぜか腕の中で気絶してるな・・・疲れたのか?チビ助を撫でつつ、馬鹿共を見やる・・・なんか漏らしてる人もいるんですが。


『タ、タツヤ様?お怒りはもっともですが、本当に命で贖わせるので!?』


「え?まぁ柳に言われたからとかじゃないけど、誇りを穢すって地域によっては死罪にも問われるらしいからなぁ、まぁ現代日本だったらそういうのはないとは思うけど」


 あぁでも他宗教を非難すると戦争にはなるから似たようなものかな。

 さて・・・一般的な死罪ってなにかな?






―― 柳 ――


 まずいです、脅しと冗談半分で言ったのですが、タツヤ様の怒りは相当・・・ていうかこの人って神か何かですか?なんですかこの威圧!?殺気で人を殺す気ですか!?自分の汚物にまみれ蹲っている人間はいるわ、白目向いて泡吹いて倒れてる人間もいるわ・・・気を失える方が幸せでしょうね。

 いや、そういうことじゃないんです!ど、どうしましょう!?私としてはこんな人間どうなっても構わないのですが、人間社会でこれは少々まずいのでは?あ、いえ私はタツヤ様のケーナの味方ですので、お二人がすることを止めはしませんが、さすがにこれは。


「たつにい?」


 私の動揺に気づいたのか・・・ってあれ?この威圧もしかして自分の正面だけにかけているんですか!?道理で後ろの反応が薄いわけです・・・あ、さすがに馬鹿な人間達の状態に気づいたのか、ユウナ様達も驚いているご様子ですね・・・ちょっとモザイク処理をしておきましょう・・・あまり見て気持ちのいいものではありませんし、ええ私も気分悪いです。

 あ、そんなことより主です、ケーナです!今のタツヤ様に近づいてはいけませんケーナ!


「たつにいどうしたの?」


『ケーナ!?』


「あぁケーナか・・・うん、何というかこいつらどうしようかなって」

「えっと・・・この白いモヤモヤした人たち?」

「うん?いつのまに・・・柳か?まぁこの人たちだな」

「何かしたの?」

「ん・・・悪いことかな・・・それも凄くわるいこと」

「そうなんだ・・・ごめんなさいしてもだめなの?」

「そもそも反省してるかもわからないんからなぁ」

「悪いことじゃないって思ってたの?」

「いや、悪いことしてる自覚はあったみたいだよ」

「そうなんだ・・・それでたつにい怒ってるの?」

「そうだね」

「・・・たつにい」

「ん?」

「けーなってえらい?」

「ん・・・多分町長の娘という意味で偉いってことかな?そういう意味では偉いと思うよ?」

「じゃぁたつにいよりもえらい?」

「あーそうだね、俺よりも偉いよ。どうかしたのか?」

「じゃぁけーながお仕置きするね?」

「それは・・・」


 おや、タツヤ様の動きが止まりました、同時に威圧も収まりましたね・・・シリウスさんの妹殿は安らかに眠られてますねぇ・・・至近距離でしたものね。

 

「ケーナがお仕置きするのか?」

「うん、たつにいじゃなくてけーながやるべきだと思う」


 ケーナは元々頭は悪くないようでしたが・・・一晩で随分変わりましたね・・・私の影響でしょうか?賢人の加護はまだつけてなかったような・・・あ、つけてました。

 体力の衰えように慌てて今朝つけられるだけの加護と強化をしたんでしたっけ、それにしても変化が早いと思いますが・・・まぁケーナが優秀だったのでしょう、うん。


「たつ、けーなのしごと」

「そうかもな」

「ヂヂヂヂ、ヂヂヂヂヂヂ!」

「シリウスさんも貴方に怒って頂けるのはありがたいですけど、筋が違いますだってさ」

「おと~さんは翻訳してるときが一番かっこいいね」

「そ、そうかいエナ!?」

「うん、おに~ちゃんもいるからかな?」

「そ、それはどういう意味かなエナ!?」


 優奈様と美香様は惨状に近づきたくないようですね・・・まぁ気持ちはわかります。

 それにまぁ別に大丈夫だろうという顔をしておられますので信頼してらっしゃるのですね・・・決して近づきたくないわけではないですよね?


「じゃぁケーナどうするんだ?」

「んっと・・・どんな悪いことしたの?」

「そうだな・・・シリウス達に町から出て行け~ってのを遠まわしに言ったってところか」

「そうなんだ・・・それは、ひどいね・・・」

「・・・」

「町から出たらご飯食べられないよね?」

「そうだな」

「寒いよね?」

「そうだな」

「魔物さんに食べられるんだよね?」

「美香に聞いたのか?まぁそうだな」

「そっか・・・じゃぁうん、こうしよう」


 おや、ケーナそのモヤモヤに近づいては・・・ケーナ!?

 よいでしょう私の力の一部を今こそ見せましょう!こんなところで軽々しく使っていいものではないですけど、主人の貞操の危機です!私のケーナを穢そうとかふざけるなです!


『日の力をもちて彼の地を清浄なるモノへ・・・”浄化”』


 ふぅ・・・とりあえず清めることが出来ました・・・モザイクも解除してよいでしょう。

 さて、ケーナはどうするのでしょう見物ですね。

 あ、反抗したら潰しますよ~?用意しときましょう。





―― 達也視点 ――


 ケーナが馬鹿共に歩いていくと何やら柳が慌てだし、浄化の声と共に馬鹿共のモヤモヤがとれて・・・あれ?綺麗な馬鹿共が出てきた、浄化って広域洗濯機かなにか?


『失礼な!上位付与の一つですよ!?」』


 そんなもんを汚物処理に使うなよ・・・いや、ケーナが汚れるのを嫌ったのか、気持ちはわかる。

 ケーナはモヤモヤがいきなりとれて不思議そうに立ち止まるが、馬鹿共の正面に立った。


「おじさんたちは悪いことをしました・・・ので、町長ボードルに代わり私がお仕置きします」


 お仕置き・・・罰とかじゃなくてお仕置き・・・自然と笑みが零れる。


「だからって、おじさんたちに町から出て行けなんて言いません、町から出たらご飯ないし、寒いし、魔物に食べられるってたつにいも言ってました」


 うん、まぁうん・・・威厳・・・。


「なので、おじさんたちは今日はご飯抜きです!」


 ご飯抜きかぁ・・・うん、まぁケーナだしこんなもんかな。


「ご飯食べられないのは辛いです・・・お母さんも悲しそうでした・・・だからご飯抜きです!」


 多分ケーナは自分が病気で食べられない時のこと、その時のマーサさんの表情を思い出したんだろうな、涙目になってるし。

 馬鹿共・・・おじさん達は喋っているのがケーナということにようやく気づいたのか、2重の意味で驚愕しているようだ。


「ケ、ケーナちゃん?元気になったのか?」

「はい、ヤナギ・・・精霊とたつにいのおかげで元気になれました、今は私のことじゃないですご飯抜きです!」


 そうだな、ケーナのことじゃなくてお仕置きの内容が重要だな。


「明日も抜きだと死んじゃうので、たつにいにお願いして今日だけにしてもらいます・・・がんばります!」


 え、あ、うん明日も抜きでも死なないとは思うよ?水と塩与えとけばいいんじゃない?『タツヤ様』まぁケーナの方が辛いお仕置きかなうん。


「ど、どうでしょうか・・・お仕置き受けますか?おじさんたち」


 おじさん達は俯いて何も言わない・・・おや、反抗的な人が一人いますね。


「だけどよう!そいつらにお咎めがないってのは納得できねえぜ?町長の嬢ちゃんよう」


 その言葉に柳が動きだそうとしたので”左腕変化 精神体 黒”捕まえろ・・・アイ・・・捕まえさせる。『タツヤ様!?お離しください!分解して養分にしてやります!』ケーナの頑張りに水を差すものじゃないよ。


「そ、それは・・・えっと喧嘩両成敗?ですか?えっと・・・わかりました、リス族の方にもお仕置きを・・・えっと、たつにい?」

「はいよ?」

「町の人は町長の娘であるケーナがしたけど、リス族の方はたつにいがお仕置きしてくれる?」

「・・・そうだな、わかったいいよ」

「そういうことになりました、これでいいですか?」

「ちっあぁいいよ・・・ぐあああああああああ」


 さすがに何様だお前はと思ったところで志乃が異空間でそいつの傍に行き叩いた・・・うん、急所を・・・帰ってきた志乃を捕まえて、あそこは殴ってはいけませんと教え込む。


「ん、べつにたつのはたたかない」

「いや、そういうことじゃなくてだな?」

「おじさんはわがままがおおい、けーなはがんばってる、しりうすたちもがんばってる、ひとりだけわがまま」

「あーうん、そう言われて見れば?」

「達也?話をすりかえられてるわよ?」


 ぬ・・・まぁとりあえず、危険なのでなるべく叩かないでくれな?「ん、わかった」わかってなさそう。


「たつくんリスさん達にお仕置きするの?」

「まぁなぁ・・・言った手前何らかの罰・・・いやお仕置きはしないといけないだろ」

「ご飯抜きは可愛そうだよう・・・小さい子もいるのに」


 そうなんだよな・・・リス族側には子供もいるのに何考えてるのだろうな?『タツヤ様抑えて!抑えて!ってか離して!?何で掴めるんですか!?』うるさい柳、もうしばらく捕まえとけ・・・アイ・・・『何ですか貴方は!?』・・・ウルサイ・・・『ムギュ!?』


「そうだな、どうしようかな・・・あぁじゃぁちょっと俺が作りたいものがあるからそれの無償奉仕ってことでいいかな」


 ケーナに聞いてみる。


「わかりました、リス族の方達のお仕置きはたつにいのお手伝いです」


 瞬間何人かのおじさんが不満な顔し、挙句に文句を言おうとしたところで・・・柳が本格的にキレて地中に埋めた。

 怨嗟の声が顔だけ出てるおじさんから聞こえる・・・その数25。


「どこの王様の墓よ!?」

「落ち着け美香・・・死んではいないだろ」

「た、たつにいどうしよう!?ヤナギ怒ってて今日はこのままご飯抜きですって言って私の中入っちゃった!」

「まぁ・・・精霊様の罰ならこいつらも文句ないだろうよ、放っとけ」

「ええ!?し、死んじゃうよ?」

「いや、これくらいじゃ死なないから大丈夫だろ・・・多分、土の圧力とかで苦しくないようにしてあるみたいだし・・・無駄に高度だな」


 普通縦に埋められたら息をするのも苦しいと思うがそれがないってことは・・・まぁ何かしたんだろ。


「ヂヂヂヂヂ」

「タツヤ君、シリウスさん達の罰はどうするんだい?」

「あぁ・・・ちょっとお風呂を作る手伝いをしてもらおうかなと」

「「「お風呂?」」」

「「「チチチ?」」」


 まぁ温水があるかわからんから、水浴び場でもいいんだけどね。


「ケーナ・・・柳呼んでくれる?俺が用あるって言ってるって」

「うん、たつにい・・・ヤナギー?たつにいが出てこないと食べちゃうぞーって言ってるよ?」




「・・・出てこない、さっきの凄い怒ってるみたい・・・どうしよう?たつにい」

「ん・・・引っ張り出すか『あれは勘弁してください!』・・・よう柳」


『はぁ・・・まったく何ですか?私の主人はケーナですからね?間違えてはいけませんよ?』


 わかったわかったと俺は柳に質問する。


『・・・何でわかるんですか・・・いえ、まぁ出来なくもないですし、探してみますけど』


 よし・・・見た目通りで助かるわ、じゃぁお仕置きをしようか。

浄化欲しい掃除とか洗濯捗りそう。

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