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村上昌吾様への諫言(説教



達也達と昌吾様が出会う前の話。



――― 村上昌吾 ―――


「お、おい?華耶?まじで、こいつらの話を聞くのか?」

「何を言ってるんですか今更・・・とにかく話だけでも聞いてみますよ」


 俺様達は今、稲田五郎っていうやつ「伊藤誠二様ですよ昌吾様」・・・伊藤誠二とかいうやつの拠点?に向かっている。

 向かうのはまぁ言われたからいいんだけどよ・・・そもそも、このきつそうなお姉さん誰よ?まぁ来いっていってんだからいくけどさぁ。

 俺様は前方を歩く今・・・今?「今井絵美様ですよ」わかってんだよ!・・・いや、すまんあんがとよ、そんでなんだっけか?今井が目の前に現れたと思ったらついて来いって言うからよ。

 一緒にいる伊藤誠二は申し訳なさそうな顔してるけどな。

 立ち話は怪物が怖いってことで伊藤誠二達が拠点にしてるところに移動してるところだ。別に怪物は俺様は怖くはないんだがな。


 



「ふむ、やっぱり如月達が異常だったんだな、普通は絵美に命令されればこうなるだろ」

「いえ、絵美さんの最初は・・・えっと足止め?させた時は効いていたようですよ?」

「そういえば、そうだったな・・・一度かけられて警戒心がわいたか?」

「本来の使い方じゃないそうですから、効果はそんなでもないそうです」


 後ろで「磯田文哉様と里美優子様ですね」が会話してるが。こいつらの拠点にいく意味があるのかはわからん、華耶が行こうって言わなければ拒否してたところだわ。なんだよ華耶?耳貸せって?


「ただでさえ、コミュ障で友達も作れない昌吾様に、あちらから話かけてくれたのですよ?友達作りとはいかないまでもコミュ障脱却のチャンスです!(ま、それに何らかの能力で、誘導しようとしてるみたいですし、ここは相手の思惑にのってあげましょうよ。)」


 あん?催眠か何かされてたのか?俺様に命令してる時点で気にくわねえのに、さらに能力使用での何かだとぉ?


「気づいてなかったなら、私のお手柄なので昌吾様は黙ってついてきてください」


 お前も調子にのってんな?二人きりになったらおぼえ「望むところです」ぐぐぐぐ


「ついたよ、ようこそ私達の一時拠点へ」

「・・・普通の建物じゃねえか?」

「いやいや、色々仕掛けてあるからね」


 伊藤誠二いわく、何かが近づいてきたりしたらわかるし、トラップも仕掛けてあるそうだ。怪物に意味あんのか?「人間対策も・・・というよりそっちがメインではないでしょうか」ふーん?人間の方が怖いのか


「さて・・・どこから話そうかな、そうだね昌吾君は状況を把握してる?」

「状況だぁ?いきなり能力が芽生えた以外になんか変わったのか?まぁ変な生物がいるけどよ」

「昌吾様は状況を全く理解しておりません」

「へ、へぇそうなんだ?えっと、怪物とは戦ったのかい?」

「おうよ!俺の肉体変化でな!グチャグチャにしてやったぜ!」


・・・何だ?場の雰囲気が固まってる・・・何だよ華耶、その言っちゃうんですか?って目は?文句あんのか!


「肉体変化?強そうな能力だね、どんな風に使うんだい?」

「おう?みたいのか・・・よし、触装!」


 とりあえず右手だけ触手化する、手首を基点に五本の触手がウネウネ・・・やはり触手はいい。俺の大好物のエロゲーは全て触手が入っている。触手がなければエロゲーとは言わねえ!


「・・・うわ、きも」

「これはまた・・・解剖してみたいな」

「うわぁーうわぁーどうなってるんですかそれ!」

「さすが昌吾様(触手様)です、相変わらずいい動きですね」


 今井絵美以外の反応も結構いいじゃねえか、やはり触手はロマンなんだな!


「つまり、君の肉体変化は体を触手化できるってことかい?」

「あん?見ればわかんだろ?lv3になってから、全身にも生やせるぜ!」


 また空気が重くなった気がする・・・は!?まさかこれが空気を読むという、リア充が標準装備している例のアレか!?「違います、読めてもいませんし別にリア充の標準装備でもありません」じゃぁ何だってんだ?磯田文哉がこちらをじっと見てくる・・・何だ?俺は女が好きだ男は嫌だぞ!


「なかなか強そうな能力だね、ちなみに世界の状況については僕から説明できるけどどうする?」

「あん?地震かなんかで電気がとまったんじゃないのか?携帯も使えないし、ネットも使えねえし」

「えっと、多分だけど僕達は元の世界・・・地球から異世界に飛ばされたんだと思うよ」

「はぁ!?異世界!?異世界ってあの神様とか女神様からチートもらって無双してむははしてハーレム作ってイチャイチャしつつ酒池肉林で毎日ウハハで寝て起きて食ってエロい事しても怒られないし奴隷を作ったり英雄になってドラゴン退治に魔王を討伐して勇者になったりするあれのことか!」


 む?


「昌吾様、これがドン引きという雰囲気です」

「いや、あはは詳しいね・・・けどまぁ君が言ったような感じじゃないかな、未だに異世界人は一人も見ないし、会ったことがあるのは、同じ地球人と怪物だけだしね」

「なんだよ、じゃぁ異世界じゃねえじゃねえか」

「まぁそうかもしれないけどね、高確率で異世界だと思うよ」

「ふーん・・・まぁ別にいいけどよ、チートというか能力は持てたわけだし?俺様には関係ないな」

「そうかい・・・ところで君はハーレム、モテたいのかい?」

「な、なぜそれを!?」


 っく、華耶にだってばれてないのに!「ソウデスネ、シリマセンデシタヨ」何で出会ったばっかのこいつが・・・いや?うん?あれ?


「なぁ伊藤誠二っていったか?お前俺の親戚かなんかだっけ?」

「そうかもしれないね」


 なんだ、こいつ知り合いだったのか?忘れるとか俺様なんてことを・・・


「すまん、思い出したわ」

「そうかい?ありがとう、仲良くしてくれよ」

「そうですね、私も仲良くしたいです」


 華耶の方も思い出したか?いやー伊藤誠二はいいやつだったよな!「ソウダト、イイデスネ?」


「で、なんだよ誠二!俺になんか話か?」

「まぁ聞きたいことは聞けてしまったんだけど・・・ハーレムを作りたいなら一つ当てがあるよ?」

「ほう?誠二が言うなら間違いないんだろうな?」

「あぁ最近知り合ったんだけど、三人程可愛い娘を従えた男がいてね」

「なんだと!?そいつはもう既にハーレムをつくってんのか!」

「いや、保護者的な何かじゃないかな、それに三人とも十代だろうし・・・一番小さな子は下手すれば十歳以下だろうね」

「はぁ!?なんてやつだ!許せねえ!ロリ野郎か!」


 なんというウラヤマケシカラン!


「っち、それで?そいつらが何だってんだ?」

「いやね?君の能力の方が強そうだから彼に言えば、保護者交代してくれるんじゃないかなって思ってね、彼・・・如月達也君っていうんだけど、彼自身若いし話も通じるし三人分の重みも感じてるだろうから、案外簡単に受け渡してくれるかもね」

「ほぅ!つまりそいつと能力で競いあえばいいってことだな?」

「まぁ・・・そうかもね」

「よし!華耶!きさらぎとかいう奴ぶちのめしに行くぞ!」

「少々お待ちを昌吾様・・・伊藤様?如月達也という方はご存知なんですよね?彼と昌吾様が争ってもいいと?」

「いやいや、交渉でなんとかなると思うよ。彼自身好戦的ではないんだ、まぁ受身からの攻撃力はそれなりにあったから、保護者をしてるんだろうね」

「そうですか・・・では、如月様の能力はご存知ですか?」

「いや・・・レベルは聞けたけど能力については言わなかったね」

「それはそうですよね、レベルを言うだけでもおかしいと思いますが・・・ちなみに?」

「レベル3って言ってたよ、自分自身に作用する能力ってことは確認してる」

「自分自身・・・というと筋力強化とかその辺でしょうか?」

「あぁコンクリートの路面くらいなら素手で壊していたよ」

「それはまた・・・」

「大丈夫だって華耶!俺の触手ならコンクリートどころか家の一つや二つ破壊できるぜ!」

「頼もしいね、っというより別に倒さずとも、彼ごと仲間に引き入れるなり年長者の貫禄で部下にするなりしてもいいと思うよ」

「部下か!確かに欲しいな・・・」


 俺様は部下が出来たら優しくしてやろうって決めていたのだ!仲間っていい言葉だよな!「その仲間だか部下をぶちのめそうとしてるんですが、昌吾様?」いいんだよ!男ってのは川原で殴りあって友情を育むもんなんだよ!女のでるまくじゃねえ!


「よし!誠二!その、きばらぎっての居場所はどこだ!」

「如月君ね・・・文哉」

「あぁ彼らなら俺が居場所を把握している案内しよう」

「よっし、じゃあ行くぞ華耶!」

「・・・わかりました、お供します昌吾様・・・では、伊藤様・今井様・里美様お邪魔いたしました、磯田様は案内よろしくお願いします。」

「うん、またね」


――――ッバタン――――――


「あわよくば、彼の情報を吐き出させてくれよ」




 磯田文哉の案内で俺様たちは奴らが潜んでいるという家の手前まで来ている。磯田文哉は案内が終わるとさっさと帰っていった。あいつは友達になれそうなんだが「どこを見たらそう判断できるのですか」


「昌吾様?いましたわ?」

「おう?どこだ?」

「こちらの気配を探っているようですね・・・え?探っている地点があっちの方向に一瞬で移動しましたわ」

「相変わらず、受身だったら何でもいいんだなお前は・・・まぁいい確かにいるな、よし行くぜ!」



 ここで来るまでに暇潰しで増やしていた触手そのままにそいつの元まで走る。


 そして


「お前らか?さっきからこそこそと、俺様の気配探ってやがんのは?」


 俺様への虐殺が始まったのだ。


―――― BAD END ――――








「死んでねえよ!」


 目の前で正座している昌吾様が何か喚いているが・・・まぁ正座させたのは俺だし、襲撃するにあたっての経緯を説明させたのも俺だけどな。


「で?お前はノコノコと俺達の前に現れて、潰さされたわけだが」

「く、くそう・・・第二第三の能力が開花すれば・・・」

「それだよ・・・何でお前、自分の能力言ったんだ?」

「はぁ?俺様の能力に何か文句あるのか!?」

「ちげえよ、落ち着けよ、能力をばらしたって意味ないだろうが、デメリットしかねえよ、嘘つくならともかく・・・昌吾様の能力は嘘つきようがないとは思うけどよ」


 ていうか、同じ能力持ちが・・・まさか触手なんて俺はショックだよ「本来ならこっち方面に進化するのが順当だと私は思うよ?」だから入ってくるな!


「昌吾様一人ならどうなっても俺はいいと思うんだけどな?須藤さんもいるのにそれはひどくないか?」

「華耶には関係ないだろ!」

「昌吾様と一緒に行動してるんだ、関係ないってことはないだろ・・・ともかく自分の能力やレベルを安易にいうと須藤さんにも危害が及ぶ可能性があるって思っとけ」

「ぬぬぬ」


 何がぬぬぬだ・・・川上昌吾・・・様と名乗った男と須藤華耶って名乗った女を正座させて、会話してるんだが・・・何で俺が諭したり説教するハメになってんだろう。

 大体昌吾様の話は支離滅裂で登場人物の名前はおろか、容姿さえ覚えてないってんだから大概である。昌吾様主体ではあったが補足説明で補った須藤さん・・・そして話を組み立てたた俺の労力は凄まじいものがあった。須藤さんに話させるべきだったと後悔している。


「いえ、如月様・・・昌吾様が悪いというわけではないんですよ、もちろんこの方はコミュ障で人見知りで友達もいず、自分の女だといって毎夜私を貪っている鬼畜野郎ではあるんですけどね」


”左腕変化”


「まて!コミュ障で人見知りで友達いないってやかましいわ!違う!それは認める!だが毎夜襲ってくるのは華耶じゃねえか!き、きさらぎ!落ち着けその腕を戻せぇぇぇ」


 アイアンクローで宙に浮いてる昌吾様が何やら喚いているが・・・話の下手さが昌吾様の責任ではないと?ちなみに俺はソファーに座っていて志乃が膝の上に、美香は食事の支度・・・優奈は視界にいれたくないようで、美香と話しているようだ。

 触手に興味があるのか、志乃がさっきから昌吾様をガン見してるのも気に食わない。ミシミシ「あがががが」


「私は抵抗というか・・・ええと私の能力で無効化ではないんですけど、一度受ければ反発とかせずに受け入れることが出来てですね?まぁともかく私はかかったフリをしていたんですが、今井様の能力は昌吾様も効かなかったようですが、伊藤様のほうはかなり凶悪でしたね」

「やっぱ伊藤さんの能力って催眠系かなんか?」

「そうですね・・・受けてみた感じだと・・・昌吾様の様子から察するに初対面の人間の警戒心・・・もしくは親密度をいきなりMAXまで引き上げるといった感じではないでしょうか。それまでキョドっていた昌吾様が急に親しげに振舞われたので、私は適当にあわせましたけど」

「ああん?誠二は前から友達だったんだろ?それにあいつなんかいい匂いしたしな!ただ、何か知らんが顔を思い出せないんだよな、男だったよな?」

「・・・匂いも併用してるみたいですね、確かに私にとってもいい匂いでした、近づきたくなるほどの。それに昌吾様の様子から察するに、顔を覚えられないように細工をしたようですね」


 ふーん・・・「な、なぁ?そろそろ降ろしてくれないか?首が痛くなってきたんだが」睨んで黙らせる。

 やっぱり伊藤の能力が厄介だな・・・須藤さんは無効化できたようだけど、俺は抵抗できるだけで美香と志乃は厳しそうだったからな・・・優奈?タフなんじゃね?

 催眠系特化とか俺が一番嫌いなタイプだな、策士とか思惑を読もうとするだけで頭痛くなりそう。

 そもそも何で俺達にちょっかい出そうとするんだ?能力が効かないから危険視した?lv4ってことを聞いて大人しく身をひいたのに?


「な、なぁ?きさらぎ・・・限界が近いと思うんだが」

「大丈夫だよ、昌吾様?限界って言えるうちは限界じゃないんです」

「俺が悪かった!それとその昌吾様ってやめてくれ!お前に言われるのは嫌味にしか思えん!」

「・・・嫌味ですし、まぁわかったよ昌吾」


 ッポイっと適当に投げ「っふげ」今後も伊藤グループには注意が必要だと心のメモ帳に追加しておこう。っていうか、手虎あたりに喧嘩うって勝手に自滅してくれないかなぁ「やだよ、あんな陰気な男と会話なんて」そうですかい。


「昌吾はこれからどうするんだ?説明はしたよな?この状況については」

「そりゃもちろんハーレま、まて!落ち着け・・・そうだな、きさらぎだって目的はないんだろ?」

「ないな、適当に交流を広げつつ情報を集めるってくらいか」

「そうか・・・じゃぁ俺達もそうするよ」

「ん?一緒に行こうとかじゃないのか?」

「いや、襲撃しといてそれは・・・それにあの坂口って子は随分怖がってしまってるし」

「その辺は一緒に過ごせば何とかなると思うけどなぁ」

「如月様、昌吾様はコミュ障ですので、自分から心を開くこともできないのに、人の心を開くなんてとてもではないですが・・・」

「あぁ・・・」


 んなもんフィーリングでいいと思うんだが・・・


「ちげえよ!・・・それにだ、情報を集めるなら人手は大いに越したことはないだろ!?」

「なんだ?情報を集めてくれるのか?」

「しゅ、襲撃したお詫びだぞ!決して仲良くするにはプレゼントからとかじゃねえぞ!」

「男のツンデレとか・・・どこに需要あんだよ」

「う、うるさい!それでいいんだろ!」

「・・・いやまぁ俺達は何でもいいんだけどよ?昌吾がそうしたいならそうすればいいさ」

「お、おう」


 何だよ?顔を赤くすんな、男だと気持ち悪いことこの上ない


「悪かったな!地顔だよ!なんかお前に親しげにされると違和感があったんだよ!」

「そりゃさっきまで殺し殺されだったしな」

「ありがとうございます、如月様」


 この人も不思議だよな・・・何で昌吾に付き従ってんだ?いや、従ってるかどうかは知らんが


「乙女の秘密です・・・聞きたいですか?」

 

 また今度でいいわ・・・今日はもぅ疲れた、足が治るまで静かに生きたい。












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