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変形合体・・・触装

 目が覚めたら、おっさんが振りかぶっていたとか、案の定右側に誰かがひっついていたとかいうことも無く、平和な朝だった。

 我慢できずにどちらかがくっついてくるかと思っていたんだけど・・・いや、そういう気遣いできるのは凄くいいことです。お兄さん感激です。まぁ右側にはいるんだけどね。少し離れて寝ていた二人の寝顔を横目に右足の確認をする。

 美香はとっくに起きてご飯の支度・・・あ、こっちに気づいた。


「おはよう、達也・・・包帯かえるのね?手伝うわ」

「おはよう、とりあえず傷の具合を見ようかなと」


 包帯をとるとそこには・・・


「・・・うん、良くはなっている・・・かしら?」


 美香が言ったように、良くはなっていると思う。折れてるらしい骨はくっついていないし、腫れもひいてはいない。そういえば、骨って曲がってくっつくと駄目だったような・・・。

 まぁ・・・最悪治ってから変化させて、無理やり元の足に戻そうそうしよう。怪我してる状態だと変化出来ないんだよな。治療はともかく。

 ともあれ、見てて気持ちのいい状態でもないので包帯を改めて巻いてもらう。


「美香って器用だよな、まだ高校生だったろうし看護系ってわけでもないんだろ?」

「そうね・・・何となく知ってるとしか?案外近くによく怪我する人がいたのかもね?」


 見てて惚れ惚れする手際だ、包帯ってムラ無く巻くのって凄い難しいと思うんだよ。っと?


「おはよう、志乃・・・顔洗いに行こうか」

「お・・よ・・・う・・・いく」


 寝起きが悪いというか寝癖が凄いことになっている、志乃に頼んで異空間で繋いでもらってサクッと顔を洗う。便利や・・・

 優奈も起きたところで朝食後である。


「今日は、さすがにたつくんの回復待ちだよね?」

「一日で治りきると期待してたんだけど、さすがに無理だったな」

「あれを一日で回復できたら・・・逆に怖いわよ」

「ん・・・たつはふじみ」


 いやいや、死ぬときは死ぬと思います。


「一応松葉杖か何か作っておいて、移動できるようにはしておこうと思う」

「はいはーい!私作る!」

「わたしもがんばる」


 碌な未来が見えない不思議!頼みの美香さん!・・・何故目を逸らす。


「私にだって、苦手なことはあるわ」


 意外にも、工作系は苦手ならしい・・・謎多き乙女である。材料自体は物資確保の時に、資材は役に立つだろうってことで、適当に集めてはあるけど。


「ふふふ、ただの松葉杖じゃ面白くないよね」

「ん、びーむだす?」

「医療用器具で遊ぼうとするんじゃねえ!まじめに作れ!」


 ビームが出るんだったら武器を作れ!そもそも松葉杖って棒を・・・どうすんだ?えっと・・・脇まで高さがあればいいんだよな、で・・・一本じゃ脇がいたいだろうから・・・上の先に棒を横に追加・・・で?いや、これじゃ手で掴む部分がないじゃん!

 ちょうど手の位置にさらに棒を追加して・・・あ、違うわ・・・脇より少し高めの棒を二本用意してV字にしつつ、手がくる高さで横に棒を結びつけて・・・上の方にも棒を結びつけて・・・地面につく先の方を結べば・・・よし、出来た。どうだ、美香!感心するがいい・・・てどっちを見て・・・


「し、志乃ちゃん・・・コレなんだろう?」

「ん・・・なんだろ?」


 なんだあれ、なんかオブジェが出来上がってる。・・・ロボット?


「優奈・・・それは何だ?」

「・・・へ、変形合体アルシオンだよ!」

「・・・そうだったんだ」


 おい、志乃が驚愕してんぞ・・・何で松葉杖の材料から、ロボットが出来るんだよ。変形って何から変形したんだよ。突っ込みどころしかないわ!

 しかも何となく格好いいときたもんだ。お兄さんてきにはありだね!日曜朝9時くらいに放送する?


「えっと、まぁ、松葉杖のほうは達也が自分で作ったみたいだし・・・いいのかしらね」

「あ、すごーい!ちゃんとしてる!」

「まつばつえってなに?」


 志乃ぉぉぉ!?わからんもん、作ろうとしてたんかい!出来るわけあるか!優奈のほうは当初の目的忘れてたな・・・多分ビームがどうのこうのあたりだな。

 優奈・志乃の合作のアルシオンは壊すのも可哀想なので、異空間ボックスの奥底に眠っていてもらう。 まぁ物資が足りないとかになったら、遠慮なく解体するけどね。


「ところで優奈?こいつは動かせるのか?ビームでるのか!?」


 違うんだ、俺は戦力的な面を見て当てにできないかなと!決して好奇心とか、よもやカッコイイから動かそうぜ!なんて思ってない!思ってないったら思ってない!俺の期待をよそに優奈は・・・なんだこいつ呆れた顔を・・・あ、既視感


「たつくんはバカだなぁ・・・プラモデルとラジコンは違うものなんだよ?現実見ようよ」

「あぁ・・・そうか、そうだな・・・」


・・・梅干と雑巾しぼりとデコピンと・・・何にしようかなぁ?


「たつ・・・やつあたりはだめ」

「はい」


 確かに仕返しは大人げないというか何というか・・・


「たつくんも男の子なんだねぇ、わかるよ!その気持ちは。でもね現実は非常なんだよ!ギルド無いし」


・・・止めてくれるなよ志乃・・・「なんか、むかつくからやっちゃえ」お代官様の許可がでた、覚悟!


――――ズルッズルッ――――


 うわぁ・・・不快な・・・不快な音がしますよ・・・まーた何か来たんですか。足が治るまで待ってくれませんかね?lv4になった影響なのか、基本身体能力と五感があがってるんだよな・・・聴力強化してないし・・・まぁ耳がいい人なら、これくらい聞こえそうだけど・・・とりあえず変化しなおそう


”再生治癒””回復強化””気配察知””聴力強化”


――ズルッ―――ズルッ―――ズ―――「・・・ま?・・わ?」―――


・・・2人?怪物?いや人間の気配ともう一つも人間の気配・・・?今居る家から・・・そんな離れてもないな、それに足を止めた?


―――ズルズルズルズル―――


「・・・たつ?なんか変な音する・・・」

「うん、何か外にいるみたいだね」

「ふぇ!?か、怪物さんなの?」

「・・・いや、人っぽくはあるんだが・・・音がおかしいというか何かを引き摺ってる?」

「ずるずる音する」


 美香に目配せ・・・する前にはもぅ大体の荷物を異次元ボックスに詰め込んでる。戸惑いつつも優奈も志乃も手伝ってるし、状況に慣れてきたねぇ・・・いいことさ?

 即席松葉杖を使い、外の様子をさぐ・・・いや、居空間でとりあえず外に出るか。

 志乃の居空間は視界が確保出来ていれば、どこにでもドアを繋げることができる。双眼鏡とか使えば相当な距離を稼げそうではあるが、距離でいえば30m程しか繋げられないみたいだ。

 まぁそれでも高低無視できる点は大きい、30mもあれば大抵の建物は問題ない。鍵かかっても上から侵入できるし、上の鍵なら壊しても問題あるまい。さらに窓ごしでも見えてさえいれば問題ないみたいだ。多分、そこに物がないという情報が、志乃に必要なことなんだろう。

 そこまで考えた時に・・・例えば志乃が物があろうがなかろうと居空間を開いて・・・閉じたらどうなるか・・・とか考えてはいけない気がする。俺が戦えるうちは戦闘に参加・・・してるみたいなもんだけど、直接的にさせるべきではないというか・・・これは俺のエゴか・・・まぁ本人の意志次第かな?

 それに連続使用しすぎると、頭が痛くなってくるらしく・・・その点からも戦闘むきじゃないかもしれない。使い続けたらどうなるかも調べてないし。


 ともあれ、外に出る前に小細工をした俺達は、居空間で外に出る。・・・いた・・・気配察知で目の前以外がいないのを確認して・・・いや、さっきのに重ねて”範囲強化””気配察知 強”ぬ・・・あまりきつくない?ってお?これって?

 重ねがけしたのにあわせて一人・・・女?のほうがこちらの方角を指さして・・・ばれた!?

 もう一つのフードつきローブ?を被ったほうが――ズルズルズル――何かを引き摺った音を出しながらこちらにやって来る


”思考加速””反応強化””左脚強化””身体頑強”


・・・隠れる暇もなく、何かは俺達の前に姿を現す・・・男?


「お前らか?さっきからこそこそと、俺様の気配探ってやがんのは?」

「人違いです」

「舐めてんのかてめぇ・・・ん?男一人に女三人・・・いやガキが一人・・・」


 何か俺達のことを知ってる感じが・・・嫌な予感しかしない・・・もう一人の方もこちらにやって来たし


昌吾しょうご様、この人たちではないでしょうか?あの方が言ってらしたのは」

「やっぱそうなのか?男とガキのほうはともかく、女の方は俺様のハーレムにいれてやってもいいな!」

「かしこまりました。では、そのように・・・」


・・・あの方?ハーレム?うん?まぁ危害を加えるなら容赦はしないけど・・・右脚の治癒が遅れるなぁもう二、三日してから改めて来てくれないかな?


「やるのはいいんだけど、もう二、三日してから来てくれない?」

「はぁ?なめてんのかてめえ!」


 一瞬で怒り心頭になった昌吾様と呼ばれていた男は徐にローブを投げ捨て・・・えー!?

 そいつの体は胸から下が触手で覆われていた、細いものではなく太さはそれなりにあるものが束になっている。足は見えないから、もしかしたら足も触手なのかもしれない、手は触手になってなかった。

 ズルズルって音はこれかぁ・・・能力で変化させたなら、引き摺らない程度にすればいいのに。

 

「ははは!俺様の姿に恐怖しただろう!?だがしかし、女共よこれからご主人様になろう俺様にその目はよくないな!」


 嫌悪しない女性・・・いや人間はいないと思うんだが・・・親にもらった体に何ていうことを「君が言うのかいそれ?」うるさいわ!俺は元に戻せる!っていうか、度々脳内会議に入ってくるな!「いやいや、君以外にもちゃんと目をつけてるから大丈夫だよ?・・・あ、嫉妬はしないでくれたまえ、君が一番だよ」何言ってんだこいつ・・・


「うわ・・・うわ・・・うわ・・・うわ・・・た、たつくん駄目これ駄目」

「・・・もう少し見栄えどうにかならなかったのかしら?」

「・・・・・・・みか?」

「ローブを剥ぎ取る時点で嫌な予感はしてたけど、正解だったわね・・・志乃は見てはだめよ、バカになるわ」


 子供は見ちゃいけませんてきに、フードを取る直前に志乃の目は美香が覆っていた。ナイス!

 さて・・・戦闘能力は未知数だからな・・・あいつにも腹立つし。

 出方を窺っている俺をよそに昌吾様は・・・。


「・・・っく、やっぱりこの姿じゃだめなのか!?華耶かやは素敵ですって言ってたのに!」

「昌吾様、私は素敵だと思います。けど、一般的には気持ち悪いを通り越して醜悪です。それに私は(触手の感触が)素敵とは申しましたが、醜悪だとは思います。」

「うわぁぁぁぁ!?」


 敵が同士討ちするのが多いな!身内での揉め事をこっちにまで持ってくるんじゃねえ!後、昌吾様!自分で気づけよ!いや、気づいてはいたのか?誰がどう見ても気持ち悪いだろそれ!


「はぁ・・・はぁ・・・いいんだ、いいんだよ・・・もぅどっちにしろハーレムにして、絶技で俺様に酔わせれば顔とか身体的特徴は関係ねえ!愛があればいいんだろ!」

「確かに愛でいくらかカバーできるとは思います。昌吾様のそのお姿は少々厳しいとは思いますが」

「お前実は俺様のこと嫌いだろ!?」

「滅相も・・・そんなことないですわ、昌吾様・・・お慕い申しております(触手を)」

「そ、そうか、と、とりあえずあの男ぶったおして、女でハーレムだ!」

「いえ、その前に労働力として使えるかもしれませんよ?」

「そういや、そんな話もあったな・・・おい!そこの・・・えーっと?かいらぎたつま!お前俺の部下になるってんなら・・・えっと、いい思いもそれなりにさせてやるし!その女共も好きにしてもいいぞ!?」

「如月達也様ですよ、昌吾様。」

「あ、すまん!きさらぎたつや!どうだ!?俺の仲間になるってんなら、俺と一緒にハーレム作ろうぜ!」


・・・えっと・・・整理しようか、最初のハーレム宣言から考えるに俺を殺して優奈達を拉致するのが当初の目的。

 その後、どうやら部下にして扱き使う予定だったらしく、部下としての勧誘・・・優奈達を好きにしていいって・・・好待遇?いや、おこ・・・怒ってないの?そうなの?

 まぁいいや、で最後の条件が仲間になれ?一緒にハーレム作って酒池肉林をしよう・・・か。






「ノッた!」


 途端怒り狂った優奈が懐中電灯を俺に向ける。俺の顔が光に覆われた。


「目がー!?」


 ついで美香がぬいぐるみを投げつけたようでワニのぬいぐるみが俺の顔面に噛み付いてきた。


「ぎゃー!?」


 志乃は何も言わずに抱きついてくる……その上目遣いで睨んでくるのは反則だと思う。


「ごめん志乃」


 俺達のコントに向こうは唖然としていた。


「な、なんだ何が起こってんだ?仲間割れか?いや・・・っていうか、あいつノッた!って言った?」

「気のせいでしょう昌吾様。あんな馬鹿な勧誘に気を引かれる馬鹿は昌吾様くらいのものです」

「やっぱ俺様のこと嫌いだろ!?」

「・・・はぁ何度も申しておりますように、私は貴方様(の触手)をお慕いしておりますし、愛しております(主に触手を)」

「お、おう?(ため息?)それならいいんだけどな!」


 うーん、こいつ今までで一番強敵じゃなかろうか、戦闘する前にダメージが増えていく・・・主に精神面で。

 

「それで?・・・あぁいやさっきのは無しな?俺達としては、昌吾様のハーレムにも部下にも仲間にも主人にもなる気はないんだけど・・・その場合は?」

「てめえさらっと主人って言わなかったか!?」

「うるせえ!さっさと話を進めろ!」

「お、おう・・・ど、怒鳴るなよ・・・悪かったよ・・・すまん」


 め、めんどくせー!おい、こら華耶とかいう女!お前の主人だろどうにかしろ!


「何か、失礼な視線を感じますね?確かに昌吾様(の触手)は主人で、愛してますが・・・昌吾様に従うだけでは生き残れませんよ?」


お、おう?そうか・・・そうだな・・・俺が悪かったよ・・・どうすればいいんだろ・・・慰めてくれるの志乃?ありがとう・・・頭撫でて落ち着こう・・・


「てめえ!YESロリータNOタッチを知らねえのか!お巡りさんに捕まるんだぞ!」

「ブッコロスゾ!?」

「ひ、ひぃ!?」

「もぅいい・・・やるならやるで、さっさとやろうぜ・・・」

「な、何をするんだよ・・・?」

「・・・はぁ?ゆ・・・いや、女共を奪いに来たんだろ?」

「如月様、優奈さんたちの名前も、こちらは存じております」

「あぁそうですか・・・で?殴り合い?殺し合い?どうやって奪う気だったの」

「そりゃ俺様の触手で・・・気づいたら虜になって・・・っく、悔しい・・・でも!みたいな!?」

「そりゃ奪った後の話だろ?その手段は?」

「・・・えっと・・・くれないか?」

「OK,お前は俺がブッコロスわ」


 そそくさと華耶と呼ばれる女性が離れていく・・・目線で優奈達も離れてもらう。

 右脚の不利な点をどうカバーするか・・・伸ばしたままで固定されてるから、しゃがんだりも大変だし松葉杖を使ってる関係上右腕も使えん。


”反応強化””思考加速””身体頑強”


 ついで左腕も変化させようとするが、どうにも出来ない。仕方ない妥協しよう。


”左腕強化””左脚強化”


「なんだか知らねえが、やるってんなら俺様も手加減なしだ!触装!!」


 知らないって・・・お前が喧嘩売ったんだよ!それに触装って・・・すでに触手は纏って・・・ええええええええええええええ


『どうだ!ごれがおれざま゛のにぐだいへんがのぢから゛あ゛ぁぁだぁあああ゛!』


 ついに頭から足先まで大量の触手に覆われた昌吾様は、言語機能までおかしくなった模様である。っていうか、あれどうなってんの?人型が触手纏うじゃなくて触手が人型をとってる状態になってんぞ!


「あぁ触手様・・・素敵です・・・今夜も激しくしてください」

「やー!?やー!やー!?やーなのー!うわぁーん」

「落ち着きなさい!優奈!見なければいいでしょ!」

「・・・なに?ゆうな?何で泣いてるの?」


 おい、ついにあの女本音が出たぞ。俺の後ろは若干一名精神に異常が・・・頑張れ美香。

 っていうか、あいつ肉体変化って言った?同種の能力?っていうか、口に出した?馬鹿なの?ねえ馬鹿なんですか?


『ぎざらぎぃぃ、も゛ぅようじゃはじね゛えぞおおおおお!』


 それが戦闘開始の合図だったのか、昌吾様の右腕・・・右側?が急に肥大化して横殴りに触手を叩きつけてくる。

 が・・・左側に攻撃してくる分には特に問題なく受け止めきれる・・・ってか、松葉杖見えないのかおのれは。まぁそれなりに力もあるようだし、怪我してなくてもlv3の時では厳しそうだ。

 受け止めた触手をそのまま掴んで引っ張る。力の関係上こっちに吹き飛んできた。


『お゛?お゛お゛おぉぉぉ?っぶべ!?』


 そのまま左腕で殴りつけ・・・地面に叩きつける。ヒキガエルみたいになったな・・・もぞもぞして気持ち悪い・・・


「うぇーんう゛わ゛ーんおがぁさーんだづくーん」

「ちょ、ゆ、優奈!?本当に大丈夫あんた!?」


・・・優奈がやべえ・・・精神力高そうだったけど・・・これは駄目だったらしい。うん、まぁもういいだろ


「おい、昌吾様・・・今なら止めは刺さないから姿を元に・・・人間に戻れるなら戻れ、戻れないならローブ被れ」

『ぶざげんな゛ああああ、お゛れ゛ざまはまだや゛れっぶべ』”威圧強化”

「モ   ド   レ」


 そいつの多分腹?を踏みつけつつ、威圧・・・空気が重みを持ったかのような強烈な殺意を込めて、声をかける。


『ぶぐ・・・げぐ・・・お前も・・・俺様を馬鹿に・・・するのがよ゛ぅ゛・・・』


・・・泣き出した・・・触手が泣いた場合どっから涙でんの・・・?


「馬鹿にはしとらん、ただうちの子が泣いてるんでな・・・昌吾様も女の子を泣かせるのは不本意だろ?ハーレム築くなら、それくらいの気遣いできないと無理だぞ?」


 威圧を解除し、足をどかしながら触手・・・の目?どこよ?を見てるフリをしながら昌吾様を諭す。俺の目をじっと見た?後、昌吾様は泣き喚く優奈のほうに体を向けた。


「・・・わかった、俺様の負けだ」


 存外素直なやつだな・・・華耶さんがローブを持って、傍によってきたときには既に人間・・・触手の一本もない昌吾様に変化した。むろん服がないので、素っ裸だけど・・・華耶さんがフードを纏わせた


「・・・え?なんでお前会ったとき触手纏ってたの?」

「え?華耶がそっちのほうが素敵ですよって言うもんだから・・・増やしたりしてた」

「・・・嫌ですわ如月様、私は昌吾様(の触手)命なので、貴方様にはなびきませんわよ・・・あぁでもその目はいいですわね」


 こいつが一番危険が危ないやつだった。・・・あぁそうだ、一応解決したんだし・・・モゥイイヨナ?


”気配察知”・・・”範囲強化”・・・イタ・・・”左腕変化”


「へ?きさらぎ?何を・・・?なんだその腕!?」

「如月様?」


 徐に・・・近くの壁を殴り壊し・・・一番大きな破片をつかむ・・・逃げ始めたな、遅いわ・・・シネ!

 踏ん張りが利かないので、手の力だけで30cm程のコンクリート塊を、100m程離れた建物に投げる。放物線ではない、直線だ。投射地点から着弾地点までの直線状の建物の窓が全て割れた。

 位置はわかってるけど、その距離で当てられる自信はまったく無いが・・・その建物3F建ての物件は・・・3分の1程が吹き飛んだ。どんだけの力込めたんだ俺は。

 もちろん、投射地点もえらいことになったけど、二人とも白目むいて気絶してる・・・こいつらのことは知らん

 

「たつくん・・・耳がきーんってするの・・・私悪い子だったかも・・・ごめんなさい」

「あのねぇ・・・何してんのよ!」

「たつ・・・たつ・・・」


 あ、すまん離れててもきついのか・・・気をつけるわ。・・・逃げられたか・・・次ちょっかいかけたら・・・足が治ってたら潰すからな、文哉さん?いや伊藤誠二さん?

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