会合からの逃走からの戦闘
身体拭きに中断されたが、やっておかないといけないことがある
「外に出る方法というか、万が一の逃走ルートを決めようか」
「誰から逃げるの?」
「おっさん達とか、怪物からだよ」
「たつくん倒しちゃわないの?」
「手が完治してないし、勝てるかわからん」
え〜とか言ってるが、怪物はともかく能力を獲得してる人間は厳しいだろ?野崎さんの時は奇襲だしな
「ってなわけで、窓から逃げれるようにします、俺抜きでもな」
二階だから多少無理すれば、いけるんじゃね?ロープとか?
「ロープじゃ三人とも怪我すると思うわよ?」
「え、まじで?」
「達也・・・運動音痴舐めすぎよ?」
なんでドヤ顔なのこの人?
「私も無理かな〜」
「問題ないけど無理にしとく、たつに抱えてもらう」
真田さん・・・ぶれないね、じゃぁどうするよ?
窓から下を見る・・・配管とかも別のとこっぽいな・・・このくらいの高さなら大丈夫じゃね・・・?いや怪我される可能性があるのはまずいな・・・能力で・・・あ!
「真田さん、ちょっと試してみたいことがあるんだ」
「ん」
「昨日異空間で扉つきの何か作ったよね?」
「ん、作った」
「ここから下までの通路を異空間で作れないかな?」
少し思案し、窓の下を見る真田さん・・・ふと目の前に扉が現れた、ビンゴ?扉を開けると下が地面だ
「成功かな?」
「ん・・・できた?」
頷きつつ、扉をくぐり上を見る・・・窓から下を見ている真田さんと目があった、もう一度部屋へ戻って扉を閉める
「よし、逃げ場確保」
「ん・・・レベルも上がった」
やっぱり使用してみることがlv2の条件みたいだな・・・って、坂口さん達どうしたよ?
「はぁ~なんか凄い事が一瞬で行われたよ・・・」
「何で思いつきで出来るのよ・・・達也も志乃も」
「ん、たつは凄い」
あの曖昧な提案で作った真田さんの素直さが一番凄いけどね・・・異空間ってのは異なった空間を作りだす、これだけだと異次元ボックスと変わらないけど、入り口とは違うドアをつける事で転移みたいな事が出来ないかなって思ったわけだ。まぁ・・・距離とか高低とかはどこいったとかは気にしないでおく。それ考えたら多分出来ないんじゃないかな?素直さに感謝!・・・なでなで
「ん・・・気持ちいい」
「ぐぬぬぬぬぅ」
とりあえず、逃げ場の確保は完了したな・・・っと!おっさん達が下に降りてきたな
「っつ!達也!男の人が上から降りてきたわよ!?」
「そうみたいだな・・・打ち合わせ通り、坂口さんと真田さんは異次元ボックスで隠れていてくれるか?」
「「わかった(よ)」」
黒い入り口が開きっぱなしだけど、上手くベットの影に隠すように設置して入っていてもらう。
「ここか?」「如月くん?どこだい?」
さてさて・・・おっさんの相手をするか
「はい、ここです」
ドアを開けて招き入れる
「どうも、如月です。唐沢さんは夜中会いましたね・・・こっちは野崎さんです。」
「野崎です。こんにちわ」
「ほぅ・・・」「おおぅ・・・」
うわ~釘付けだよ・・・マズったかな?
「えっと?そちらの方は?」
「ん?おお!悪いな、俺は加藤ってもんだ!いやーお前の連れ美人やな!」
その後は特に何もなく雑談を続ける・・・時折二人が野崎さんに劣情の篭った目を送った事以外は・・・ってか野崎さんの機嫌がやべぇ・・・笑顔だけど目が笑ってないってこういうのを言うんだなぁ・・・
半ば現実逃避を始めた俺を余所におっさん二人はアプローチをかける事にしたようだ
「なぁなぁ姉ちゃん何歳なんや?彼氏おった?」
「16歳です・・・いませんよ」
「16歳!若いねぇ・・・美人だし!スタイルいいね!」
「ありがとうございます、お二人も素敵ですよ」
あぁお世辞でもそういうの言うと・・・
「お?マジで?如月には悪いけど俺達と一緒に行動しちゃう?どうよ?」
「自慢じゃないけど僕達の能力は強いよ!女の子守るくらいわけないさ!」
「え・・・いえ、如月さんと行動してるんで、大丈夫です」
あかん・・・腕が震える、怖い怖いよ!後ろに般若見えるの俺にしか見えないのか!?
「言っちゃ悪いが、こいつがそんなに強いとは思えないんだよな、女一人守れないんじゃ男が廃るぜ!」
「そうだよ!この状況じゃ弱肉強食だよ!やられてからじゃ遅いよ!」
「い、いえ、本当に大丈夫ですから」
その後もアプローチをかける毎に俺の恐怖感も上がっていくという謎の拷問を得て・・・おっさん二人が謎の視線合わせをし、会合がようやく終わるよう・・・だ?
「しゃあねえなぁ・・・まぁいきなりってのもあれだしな!俺達は話がわかる奴だからな、気が変わったら言ってくれよ!3階にいるからよ!」
「うん!迷惑とか考えずに頼ってくれていいよ!この状況だしね!助け合おうよ!」
「心配してくれてありがとうございます・・・では、また」
終盤は俺一言も喋ってないな~・・・今日のご飯何にするかな・・・と現実逃避・・・痛っ!?
「何を呆けているのかしら?達也?ん?聞こえる?」
「待て!痛い、痛いー!」
俺の耳はそんなに伸びねえよ!・・・む、寄りかかってきた、震えてやがる・・・俺もな!
「・・・はぁ・・・もぅいいわよ・・・それでどうするの?」
「痛すぎる・・・まぁ今夜中に襲撃されそうだし、とっとと逃げようか」
「やっぱり?来るわよね・・・ほんと・・・男って・・・」
「ご、ごめんなさい」
「達也が謝っても意味ないでしょ」
まぁ・・・美人には弱いよね男って!この状況であの精神は理解に苦しむが・・・おっさん達能力は優秀って言ってたけど、明かしはしなかったしな・・・ボロを出さないくらいの脳はあるのか
「・・・あら?達也、太いほうが階段のほうに何か置いたわよ?・・・何かうねうねしながら、こっちの部屋の前に移動してるわ」
「うん?・・・見張り・・・か?」
襲撃する気満々じゃないですかー!やだー!
「たつくん逃げるの?
「たつ・・・逃げるの?」
おや、二人とも出てきたのね・・・割と用意周到な相手だし、戦闘は回避するかね
「幸い志乃さんの能力で、いつでも下から逃げれるからね、荷物だけとりあえずまとめようか、野崎さん、うねうねは?」
「部屋の前で止まったわね・・・見てみる?」
「いや、攻撃手段だとしたら怖いから放置で」
爆発でもされたら、対抗手段がないからな・・・にしても、うねうねって何の能力だよ
―おっさんサイド 唐沢―
「くふふ、加藤君見張り設置完了したよ」
「よし、にしてもお前のそれ便利だな」
「我ながら、面白い能力だと思うよ?けど加藤君の方が攻撃力あるじゃないか」
「まぁそうだけどな」
あのガキに逃げられたのは残念だったが・・・俺の好みで言えばあの野崎って女の方がいいしな、唐沢の奴はロリコンみたいだが、それならそれで俺が独占できるしな・・・今からあの女を好きに出来ると考えると・・・ぐふふ
「それで、襲撃をかけるのは夜でいいのかい?かなり暗いけど大丈夫かな」
「いや、襲撃は夜になる前にするぞ、暗いと狙いがつけづらいし、女の方を殺しちまったら意味ないだろ?」
「まぁそうだね、加藤君の能力なら一撃だし、死ななくても女の子の方の人質にすればいいしね。あぁやっぱり志乃ちゃんを逃がしたのは痛かったなぁ・・・可愛かったのに」
「まぁ、ガキ一人じゃあの怪物にどっかで食われちまうだろうよ、諦めろ」
っというより俺の勘だが、あいつら匿っていると思うんだよな・・・今考えると不自然に靴が落ちていたし、いくらなんでもガキの足で逃げ切れるとも思えないし、会った時は女の方はいなかったしな・・・まぁ唐沢には黙っておくか、興奮しそうで面倒くさいし
「よっしゃ・・・じゃぁサクっとぶち殺して、パーティと洒落込むか」
「うん、僕の方も準備できたよ!いこうか!」
そういった唐沢の傍に何かが寄り添う・・・白い物体、形で言えば細長いスライムといったところか、唐沢に視線をやり、二人と一匹で2階の奴らの部屋に向かう
二階の階段に落ちていた人形を蹴っ飛ばし、奴らの部屋にたどり着く
「よし、じゃぁそいつを突入させろ、混乱してる内に俺が男の方を潰す、女の確保は任せたぞ?」
「OK、デロデロが取り込めば、加藤君の攻撃も軽減できるから、思いっきりやっちゃっていいよ!」
扉をノックする・・・”はい?唐沢さんですか?どうしました?”ケケケ、男の方が出てきそうだな、好都合だ、右手の石を握りこみ能力を発動させる
”バリバリバリ”
手から石へ帯電を始める・・・俺の能力が恐ろしいのは非伝導体にも電気を込められるところだ、そう俺は”雷付与”という能力を持っている、ちなみに唐沢は”物体生物化”だ、生き物以外を対象に能力を発動すると大きさによって、白いスライムみたいな生物に変化する能力だ。基本的に唐沢の言うことしか聞かないが、単純な命令はこなせるので、足止めにはかなり使える、スライムが足止めし俺が仕留める。そんな形で化け物も殺してきたからな。
そう考えていると鍵が開き「なんのようです・・・」言い切る前にスライムが突撃する
気づいたときには扉とスライムが目の前に来ていた
「っがは!」
吹き飛んできた扉とスライムに押しつぶされる
「な、加藤君!?デロデロ!?一体何が・・・?」
痛みを耐えつつ、部屋を見ると如月とかいう男がこちらを見下ろしていた
「・・・えー・・・なにこれスライム?」




