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クラスメイト

俺は憂鬱な気分で学校に登校している

理由は昨日のクラス分けの模擬戦で全勝、おまけに高度な上級魔法や召喚術をしたからだ


洋平「はぁ〜」


リナ「洋平様、さっきからため息ついてどうしたのですか?」


洋平「昨日は派手にやり過ぎたな〜と反省してるんだ」


実際に去年は下級魔法しか使わなかったヤツがいきなり高度な上級魔法や召喚術を使ったらそれはそれは目立つし色々と質問されるだろう


洋平「俺は余り目立ちたくないのに…」


???「か…片桐!」


後ろから呼ばれたが無視して先に行こうとした


???「無視しないでよ!」


大声とともに後ろから殴られた

仕方ないので後ろを振り返るとそこには姫路がいた


洋平「…姫路は人に話しかけるときは殴るのか?」


姫路「片桐が無視するたらでしょ!」


洋平「で何?魔法なら教えないよ」


姫路「やっぱりダメ?」


洋平「約束しただろ、俺が勝ったら教えないって」


姫路「まさか片桐が召喚術を使えるとは思わないよ」


洋平「とにかく勝ちは勝ちだ」


俺は再び歩き始めた


姫路「あ、ちょっと待ってよー」


慌てて姫路がついてきた


姫路「じゃあせめてもう一度、精霊を見せて」


洋平「リナ、服の中に隠れないで出てこい」


リナ「洋平様、姫路さんが言っているのは違う精霊だと思いますよ」

洋平「姫路、これが始業式に召喚した、俺の精霊」


姫路「わっ!光の精霊だ〜、私は水の精霊なのに〜」


???「私じゃ不満?」


姫路の胸のポケットから水の精霊が出て来た


姫路「ミィが不満なけわけないじゃん、ただ光の精霊が珍しいの」


ミィ「そう…良かった」


姫路「そう言えばまだこの子を紹介してなかったね、この子は私が召喚した水の精霊の…」


ミィ「ミィです」


洋平「なら俺も一応全員紹介するか…姫路、ちょっとついてきてくれ」


俺は人目が少ない所に来て詠唱した


洋平「契約に従い我が前に姿を表せ、フィル、スイ、ウル、クロア」


4つの魔方陣が形成されそこから大きさが人と同じくらいの精霊が4人出て来た


洋平「さてと…まず、光の精霊の…」


リナ「リナです」


洋平「そして、俺が召喚可能な精霊の…」


フィル「火の精霊、フィルです」


スイ「水の精霊、スイよ」


ウル「風の精霊、ウルです」


クロア「土の精霊、クロアだ」


姫路「……」


ミィ「……」


姫路とミィが唖然としていた


洋平「紹介も終わったし、ウル以外戻っていいよ」


するとウルだけ残って、他は何か呟きながら戻って行った

もちろんリナは俺の肩に座っている


姫路「そう言えば精霊を4人召喚してるのに疲れないの?」


洋平「別に疲れないけど」


姫路「片桐の魔力って底なし?」


洋平「…そんな事より、ウル、学校の近くまで頼めるか?」


ウル「わかりました洋平様」


洋平「姫路はどうする?」


姫路「私もいいの?」


洋平「今回だけだからな…」


ウル「それじゃ…いきます!」


ウルが作り出した風て学校の近くまで飛ばされた


洋平「大丈夫か姫路?」


姫路「し…死ぬかと思ったよ」


洋平「なら大丈夫だな」


俺は学校にむかった

姫路は少し慌ててついて来た


そして学校の校門まで来ると掲示板にクラス分けが貼られていた


洋平「リナ、見てきてくれ」


リナ「わかりました」


リナは勢いよく飛び出した、少しするとリナが帰って来た


リナ「洋平様の名前はAクラスにありました」


洋平「やっぱりか…」


この学校は二年生から実力でクラスが分けられる

クラスはA〜Eまであって、それぞれのクラスで授業の内容や授業時間が違う

例えばAクラスだと余り実戦を交えた授業はしないのにたいして、Eクラスだと実戦を交えた授業ばかりする

あとEクラスの先生は鬼の様に厳しいらしい


俺は自分のクラスであるAクラスにむかった

そして今日に入るなり全員、何やら話し始めた

俺は自分の席を探して、座った

席は窓側だった


「アイツがあの…」「何で急に…」「私は召喚術が気に…」「アイツとなか…」


クラスの奴らが話しているのは昨日、俺がしたことだろうとすぐにわかった

少しすると先生が入って来て


「私がこのクラスを受け持つことになった、みんな一年間よろしくな、さっそくだが、みんなには自己紹介と自分の精霊の属性を言ってもらう、ではまずは…」


次々と自己紹介が行われていった


姫路「姫路深雪です、水の属性が得意で、精霊の属性は水です」


あ、姫路は同じクラスだったのか…

そして俺の番が回ってきた


洋平「片桐洋平です、魔法は火水風土なら下級から上級まで扱えます、精霊の属性は光です」


俺の発言に最初姫路が反応して、それからクラス中が騒ぎだした


「みんな静かにしろ!」


先生の一喝で静かになった何気に迫力があった

そして自己紹介が終わり


「授業は明日から始まるから、忘れ物をしないようにな、今日はこれで終わりだ」


え!もう終わり!そんな事を思ってしまうほど短かった

俺は帰ろうと席を立つと…


姫路「片桐、さっき言った事本当?」


姫路が話しかけて来た


洋平「姫路は見ただろ、精霊を召喚するならそれなりにその属性を扱えないと召喚できないんだよ」


姫路「なるほど〜」


俺は再び帰ろうとしたが…何故かクラスの女子が俺の周りを囲んでいた


洋平「な、何で俺は女子に囲まれてるのかな?」


姫路「あ、本当だ〜」


「片桐君、魔法の上達の仕方を教えて」「自己紹介で言っていた事本当?」

「精霊見せて〜」

「何で姫路さんと仲良いの?」


俺はこの状況から脱出するために窓を開けて、そこから飛び降りた


洋平「風よ吹け、フライ」


俺は風を使って地面に着地した

すると同じ方法で女子が数人降りて来た

俺は地面を蹴り、無詠唱でグランドウォールを横に長くして出した

そして俺は学校の敷地内の森に逃げた


洋平「まだ追いかけて来るし…」


俺はさらに森の奥まで逃げた

すると突然なにかに掴まれて穴の中に落ちた


洋平「イッテ〜」


???「しっ、静かに」


「片桐君どこ〜」「片桐君、出てきて〜」「ねぇ、かなり奥まで来たけど…」

「うん…危ないし今日は諦めよ」


そして女子たちの足音が遠ざかっていった


洋平「助かった、ありがとう」


???「気にしないで」


そして穴から出て、森の入り口まで戻って来た


洋平「本当に今日はありがとう、えーと」


???「私は宮沢花音(みやさわ かのん)


彼女は小柄で髪はショートだが頭にアホ毛があった


洋平「俺は片桐洋平」


宮沢「片桐…洋平…、あ〜キミが噂の人か〜」


洋平「噂って…」


宮沢「めちゃくちゃ強くて召喚術も扱える人で女に優しい」


洋平「俺は別に女に優しくした覚えはないけど…ん?宮沢さんって…」


宮沢「花音」


洋平「宮沢」


宮沢「花音!」


洋平「…花音って確かAクラスでそして欠席してただろ」


花音「そうだよ、何で知ってるの?」


洋平「俺もAクラスだから」


花音「ふ〜ん、じゃあ私そろそろ帰るね」


洋平「俺もそろそろ帰らないとな…」


花音「じゃあね〜また明日、洋平」


花音は走り去った


洋平「元気な人だな…」


俺は呟いて家にむかった




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