居なくなった存在
短め
花音視点です
いつもと変わらない朝、私はいつも通り学校に行った
花音「おはよー…ってあれ?珍しく洋平より早かったのかな?」
教室の窓際の机に洋平の姿は無かった
花音「あれ?愛梨ちゃんがいる」
いつもなら洋平と一緒に登校してるはずなのに…
それになんだか心ここにあらず、といった感じになっている
花音「ん〜、深雪もいないな〜」
教室に居なかったのは、洋平と深雪だけだった
他の生徒はともかく、慣れ親しんでる2人が同時に休みなのはさすがに心配になる
花音「後で愛梨ちゃんに聞こう」
時間も時間だったから自分の席に座った
少しして先生が教室に入って来た
「みんな席に着け、今日は話さないといけないことがある」
「先生、結婚するんですか?」「他の学校に行くんですか?」「恋人と別れたんですか?」
みんな様々なことを言い出した
「やかましい!結婚する相手がいるなら欲しいは!今話すのは、今日いない片桐兄と姫路のことだ」
え?洋平と深雪のこと…
それってどうゆうこと…
「2人は特別な事情があって、しばらく学校には来ないらしい」
先生の言葉に一瞬耳を疑った
洋平と深雪がしばらく学校に来ない…
2人の特別な事情って何?愛梨ちゃんに元気がない理由ってもしかしてこの事?
「まあ、2人がしばらくいないからといって、2人の悪口とか言うなよ」
何でだろう…
洋平と深雪が一緒にいると思うと胸が痛い
結局愛梨ちゃんから洋平がどうしてしばらく学校に来れない理由を聞くことは出来なかった
授業にも集中出来なかったし、どうしたんだろう…私
花音「ねぇ、お母さん、どうしてだと思う?」
「ふふ、花音もそうゆう年ごろってことよ」
花音「それじゃあ分かんないよ」
「こればっかしは、花音が自分で気づかないとダメよ」
花音「意味分かんないよ…」
なんだか、もやもやした気もちになっていた
洋平のことを考えると、胸が痛くなる
今まで無かったのに、洋平が居なくなって、私はどうしたんだろう…
「まるで昔の私を見てるようだわ」
花音「どうゆうこと?」
「私にもあったのよ、花音みたいな時期が」
花音「そうなんだ…」
「頑張りなさい、気づき、どう行動するのかはあなたしだいなんだから」
花音「…うん」
私はその後、自分の部屋に行き、もやもやしていたけど、そのまま眠りについた