容赦ない人たち
愛梨「片桐愛梨です、皆さんよろしくお願いします」
愛梨の自己紹介が終った
するとクラスの男子全員(俺を除く)が叫びだした
「かわえぇー!」「彼女にしてー!」「パンツ何色?」「好きなタイプは?」
「彼氏いる?」
一部変態がいる気がするが大丈夫なのか、このクラスの男子は…
愛梨「私はね〜…」
愛梨が笑顔で俺の方に歩いて来ている
そして、俺の前に立つと、俺に抱きつき
愛梨「お兄ちゃんしか興味ないの♪」
複数の爆弾を爆発させた
まず、俺は愛梨が俺の妹であることを隠したかったのにさっそくバラした
次に俺にぞっこんなのをみんなにばらしたことによる男子からの殺気
そして、何故か少数だが女子からも殺気を感じる
洋平「ちょ、愛梨離れろ、じゃないと…」
男子数名が立ち上がり詠唱しだした
って教室で魔法を使うなよしかも詠唱からして上級だし
洋平「あーもー、愛梨、帰ったら色々話があるからな」
愛梨「愛の告白?キャー、早くも私とお兄ちゃんは結ばれるのね〜」
洋平「誰がするかボケ!説教だ、説教!」
愛梨「あぁ〜、お兄ちゃんにボケって言われた〜」
男子がまた数名立ち上がり詠唱しだした
愛梨「ゾクゾクする〜」
愛梨はわざとなのか小声で言いやがった
男子の方を見ると魔法が発動する瞬間だった
洋平「本気で何考えてるんだよ男どもはー!」
俺は愛梨を咄嗟に窓の方に投げて窓ガラスを割り、そこから外に飛び降りた
もちろん、愛梨は空中でキャッチした
俺が地面に着地すると教室から爆発音が聞こえた
上を向いて教室を見ると見事に壁が無くなっていた
愛梨「お兄ちゃん…激しすぎ…」
愛梨は顔を赤くして、嬉しそうな表情をしていた
洋平「…ダメだこりゃ」
今愛梨をお姫さま抱っこしている状態だが、俺は愛梨を落としてみた
キャウンって意味不明な叫び声が聞こえた
愛梨「ハァハァ、お、お兄ちゃんが、お兄ちゃんが私に冷たい、あ〜感じちゃう〜」
愛梨の表情は完全にヤバかった、M体質の人はみんなこうなのかとふと思ってしまった
愛梨「お兄ちゃ〜ん、もっと私と愛し合いましょ〜」
洋平「俺はそんな歪んだ愛仕方をする趣味は無い!」
愛梨「お兄ちゃんのいけず〜」
俺は愛梨を無視して、教室を見た、教室内から爆発音がするが、おそらく先生だろう
洋平「先生一人で男子全員教室から一人も出さずに抑えるのは無理だろうな…」
「いたぞ!片桐だ!」「愛梨ちゃんも一緒にいるぞ」「全員で片桐を倒すぞ〜」
男子(大勢)は一斉に詠唱しはじめた
洋平「リナ、回復たのんだぞ」
リナ「了解です」
俺は足に魔力を集中した
洋平「…アクセル」
足に集めた魔力を使い、一気に加速し、男子の一人を踏み台にして、男子(大勢)の真上に飛び上がった
洋平「足の回復たのんだ」
リナ「わかりました」
洋平「降り注げ、ロックレイン」
魔方陣が展開し、そこから地面に向かって岩が雨のように落ちていった
俺は風の魔法を使い、地面に着地した
洋平「残りは〜」
俺は周囲を見渡し、まだいるかどうか確認した
すると二人俺を囲んで詠唱していた
洋平「それじゃ、遅いんだよな〜、…アクセル」
俺は再び加速して、片方の男子に近づき、腹を思いっきりなぐり
洋平「…フレアボム」
殴り飛ばした相手に追い撃ちをした
洋平「リナ回復」
リナ「すでにしました」
洋平「リナは優秀だな、…アクセル」
俺はまた加速して、残りの男子に近づき、そのまま腹にドロップキックをした
洋平「これで全員かな」
愛梨「さすが私のお兄ちゃん、お母様が言ってた通り強〜い」
洋平「はぁ、あんまり目立ちたく無いんだがな〜」
愛梨「なら手遅れだよ、お兄ちゃん」
洋平「何でだ?」
愛梨「お母様、今日ここに来るみたいだから…」
洋平「は?何で母さんが?」
愛梨「暇だから洋平ちゃんの様子でも見に行こうかしら…って今日の朝言ってた」
洋平「…いくらなんでも、母さんが来たらまずい…、この街で母さんの顔を知らない人はいないんだから…」
母さんはこの街の英雄らしい、だから資料を軽く調べても、母さんがこの街でやった実績が沢山出てくるし、新聞とかにも常連の様に載っている
プライバシーに関わることを調べた記者がいたときは会社を襲撃して潰していたらしいが……
とにかく母さんが来るのはまずい…俺の学校生活が今以上に騒がしいことになる
愛梨「でもお母様が来るかどうか、正直お母様しだいなの」
洋平「だよな〜」
俺は来ないことを祈りつつ教室に戻った
もちろん、倒した男子は放置して…