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第一楽章 宝島 (3)

                       3



 シャラシャラシャラ・・・マラカスの軽快な刻みに、タンバリンやカウベルが飾りをつける。

 トップシンバルを鳴らし、バスドラム軽やかに、ドラムセットが曲に加わる。

 管楽器はゾロゾロと、楽器を構えて準備する。

 さあ、いよいよ始まりだ。

 アウフタクトの五連符を合図に、真夏の物語が紡ぎ出される。

「――あれ?」

 外を歩いていた田岡は、音楽の聞こえる講堂の方を向いて立ち止まった。

 スポーツウェアの大西も、音に招かれ、ラケット片手に外へ飛び出す。

「うわぁ、懐かしい曲やわぁ。斯波先生、ようやく合奏始めはったんですねぇ。」

「――あぁ、大西先生。この曲、吹いたことあるんですか?」

「はい。出身校の定期演奏会に、OGとして出演した時に。」

「へえ、じゃあ僕と同じですね。」

「あれっ、田岡先生、まだ楽器続けてましたん?」

「四、五年は前のことですよ。なんか聞いたことあるなあと思って・・・確か、『宝島』ですよね?」

「ええ。・・あ、サックスのソロ始まった。あれって、五組の戸田さんやろか?うまなったなあ、あの子。」

「でも・・・」田岡は具合悪そうに顔をしかめる。

「なんですかこのトロさ。全然ノリあらへんと思いません?しかも何から何までグッチャグチャの吹き放題、好きほうだい。メロディーはハシッていて、伴奏はヒッパッていて、音程なんか皆無――」

「しゃあないですよ。久しぶりの合わせですし、この曲最初の合奏ですから。」

 大西は講堂の方へ歩いていく。

「ちょちょっ、大西先生、どこ行きはるんですか?」

「ちょっとだけ見ていきます。田岡先生もどうですか?」

「ちょっとて先生、テニス部の練習はええんですか?」

「だいじょーぶ。ね、ちょっとですから。」

 大西は子供のような笑みをこぼして言った。


 一回目の盛り上がりが終わりに近づき、曲は二度目のサックス・ソロを迎える。

 ・・なんでまた、ウチなん?

 曜子は隣に座る近藤晋作の横顔を、恨めしそうに眺めた。

 近藤は譜面台を見つめたまま、微動だにしない。

 実は、曜子はいまだ近藤の声を聞いたことがなかった。彼は常にウットウしそうな表情で顔を包み、他人が話しかけようとするのを無言で拒むのだった。

 ・・しゃァないナァ・・

 曜子は交替を求めるのを諦め、黒くなった譜面に目を移した。

 でも、無理やで、これ。初見で吹くの。

 当たって、砕けろ。せやな、それでイコ。出だしが肝心・・・

 ん?

 心なしか視線を感じる。

 気の、精やろ。新しい息を吹き込んで――

「ストーップ!ストーップ!」

 斯波の叫び声と、指揮台に打ち鳴らされる指揮棒の音。これで五回目だ。

「トダァ!今、二小節遅れて入ったぞ、おい!俺が指示出してるから、それ見ろって!」

「ハ・・ハイッ、スミュマセン!」

 いつになく殺気のこもった目つきと口調に、さすがの曜子も怖気づいた。

 斯波はバンド全体をギロリとねめまわした。

「全、然、ダメだなあ。リズム感もクソもない。お前らのはなぁ、宝島やない――――夢の島や!」

 講堂が、しーん、と静まり返る。入口からこっそり顔を出していた大西と田岡の二人も、思わず顔を見合わせた。

 とたんに、殺気は消え去る。

「あれ?」斯波は指揮棒で頭をつつきながら、羞恥の籠もった弁解の笑みを浮かべた。

「あれぇ~?今の分からなかった?駄洒落なのに。もしかして、夢の島って、知らない?東京にあるゴミの埋立地、なんだけど。あかんな、僕も今の子の笑いのツボが分からなくなってきたかも。ハハ・・・」

 講堂に響くのは、斯波の笑い声だけである。

「・・まあ、とりあえず。最初の合奏の、初見でこれだけ吹けたら十分だろう。その上で、二、三注文を付けるとすると・・・ドラムの、横川!」

「は、はい」

「ハイハットとバスドラの動きがぎこちない。それがテンポを後ろへ、後ろへ引っぱる原因になっているから、気をつけて」

「――はい」

「それと、ボーン」

「はいっ」

「管、抜きスギじゃないか?音、半音下がって鳴ってるぞ。」

「あっ、すみませんっ」

「で、ホルン。特に、ファーストの、オダ!お前、そんな切ない音だすな。ホルンはもっと、おおらかで、まわりを包み込むような音を出さないと。もしかして、吹くんじゃなくて、息、吸い込んでるんじゃないのか?なあ、オダ・・オダ君?」

 返事がない。

「あれ・・君、オダ君じゃなかったの?」

「いええ、先生、実はあ、僕、『オダ』じゃなくて、『オリタ』なんです・・」

 オリさんはもじもじしながら。

「あ・・・それは、すまん。歴史のせいで、ついオダって思って・・」

「いえ、こちらこそ、すみません。楽器も、名前も―――」

「名前は謝らなくても・・」

 斯波は何度も頭を下げるオリさんを見て、微笑を浮かべた。それで講堂の空気もやや浄化された。

「ところで、白鳥。」斯波はオーボエの方を向く。

「はい」落ち着いた和音の返事。

「ベースがいなきゃ、合奏が成り立たない。チューバは――浜岡は、何してる」

「それが・・」和音はクラリネットの未来と顔を見合わせた。

「どうしたんだい」

「今日、新しく吹奏楽部に入りたいという生徒を連れてクラブに来ると行っていたんですが・・」

 斯波は後ろを振り返る。

「田岡先生、大西先生」

「げっ?」扉の裏に隠れていた二人は思わず顔を出す。

「そこに、浜岡来てませんか?」

「え・・・いえ・・・いませんが。」

「そうですか。ありがとうございます。」斯波は笑って返す。

 田岡は愛想良く笑い返し、すぐに隠れ、眉をひそめて大西を見つめる。

「なぁ――斯波先生、何で気づいたんやろ?」

「さ、さあ・・・合奏中、一度も後ろ振り向きませんでしたもんね。」大西も不安そうに。

「後ろにも目があるんとちゃうか?」

「ですよねぇ」

和音が、大西たちと反対側の扉を指差す。

「――あ、先生、来ました。」

 見れば、元気が忍び足で講堂に潜入しようとしていたところだった。

「浜岡!」斯波が叫ぶ。同時に元気が飛び上がる。

「ぐわっ―――と、先生、遅れてすみませんでした!おぃ、こっちだ」

 自分のもとへ来た元気を斯波は見下ろして。

「さっきの、ぐわっ、は何だ」

「あいえ、別に何もないです。遅れてすみません。あの、入部希望の人を連れてきました。」

「どの?」

「こちらです」

 元気がそう言い、前に引き出した生徒を見て、カオルは思わず曜子と目を合わせた。

 ――あれって・・七色サックスの?

 曜子が囁く。

 ――かなぁ。あ、でもちがう。ほら。

 ――え?

 ――手にほら、ペットの楽器ケース持ってる。

 ――じゃあ・・七色ラッパ?んでも、他人にしては似すぎてない?

 ――そう、だよね・・・

「二年二組の鏑矢辰悦です。トランペット希望です。よろしくお願いします。」

 字にすればそれだけの、何の変哲もない一言。しかし、音にすれば、歯切れ良く、リズム良く、小気味良い言葉だった。

「木曜の授業以来だな。よろしく」斯波は晴れやかな笑みを浮かべる。

「――よし、じゃあ、一旦合奏は中断だ。各自休憩を取ったあと、もう少し念入りに譜面をさらって来い。それで、そうだな、十二時半からもう一回合奏する」

 普段土日の練習に慣れていない、少ない部員たちは、一瞬顔を歪める。

「うまくいけば今日は終わりだから、張り切って一時間やろうな。それとサックス」

「はいっ?」曜子は顔を上げる。

「二番目の長いソロ、そこ、吹かなくていい。戸田は一番目のをしっかり練習しとけ」

「はい――」曜子の表情は、まだ硬い。「でも、誰がやるんですか?」

 斯波は隣の男子に向かって。

「鏑矢」

「――はい」

「サックスの譜面、読めるかい?」

「え・・あ、まぁ、だいたいは。」

「じゃあ、やってくれ」

「え?」

「ソロ。」

「えっ?」この反応は曜子のものだ。そして曜子のものであり、カオルたちのものでもあった。

「それじゃ、解散。ちらばれー」

 斯波が指揮棒をぐるぐる回す。部員は、三々五々、各自の譜面台を持って講堂のあちこちに向かって歩き出した。

「あぁ――怖かった。」曜子はヨロヨロ、カオルの肩にすがりつく。

「シバリューも、『俺』って言うんやね。」未来は気のない笑みを浮かべる。

「でも・・・本当に似てるよね。鏑矢君」とカオル。

「うん。生き写し――ていっても両方生きとるな。そう、瓜二つやで、七色サックス千林様と。」

「なんかさあ、ワケあり、って感じやね。ジャズのおっさんに聞こうかな?」

「それはやめといた方がいいんじゃない?」

「そうやで、未来。ワケを聞きたいのはむしろアイツ―――おい、浜岡!」

 曜子はチューバを取りに向かう元気の背中を呼び止める。

「――ん?なに?」元気は振り向く。

「お前さぁ、俺は本気だとかあんだけべらべら喋っといて、なんであっさりとブラバンに戻って来たん?」

「曜子、ケンカ腰に言わなくても」

「あぁ――だってさ」元気は寄ってくる曜子たちから、意識的に目を反らしつつ、力のない笑みを浮かべて言った。「辰悦、元水泳部だったし、スポーツもできるやろ?おまけにペットの腕はヤバイしさ。」

 ふと、トランペットの爽やかな響きが頭上を通り過ぎる。カオルは見た。講堂の入口近くで、辰悦がロングトーンを始めていた。

 曜子の眉はゆるまない。

「そ。んで、野球じゃ見返せないから、もう一回チューバに帰って来たってことか。」

 元気がダルマの目でカッと睨む。

「見返せねえとか、そんなんじゃねーよ!なんつーか・・・」一瞬、元気はカオルの方に目をやった。「・・・とにかく、そんなんじゃねえ」

「あのさあ、浜岡君」未来がニコッと笑いかける。

「――ん?」顔をあげる。

「清流の千林君って、知ってる?」

「ちょちょっ、未来?」曜子とカオルは慌てる。

 元気は眉をひそめて上を見上げたが、すぐに首を振った。

「なんで?」

「いや、その千林君って子な、わたしらと同学年なんやけど、鏑矢君とそっくりやねん。いや、そっくりというか、その――まんまやねん。」

 曜子は腕を引っぱり、怖い顔で、未来っ、と息の声で怒鳴った。

「ふーん。」元気は真顔で言った。「俺、千林って奴の顔見たことねえけど、それ、多分偶然やで。遠い親戚とかかもしれねえし。俺は辰悦と小学校からの幼馴染やけど、そんな奴見たことねえし、辰悦がそんなこと言ったこともねえよ。」

 東京弁と大阪弁が混ざった口調で、元気は軽く答えた。 

「へえ、そう」

「幼馴染かぁ」

「じゃあ、気のせいやね。気のせい。ほい、ありがと浜岡、もう行っていいぞ。」

「――ったくなんやねん戸田、その口調は」

 渋々言いながら元気は去って行った。

「――それじゃ、ウチらも練習しよっか」

「そうだね」カオルは答えた。

「なぁ、カオル――」

ふと曜子が顔を反らして。

「なに?」

「アイツ――ほんまに吹ききってまうんやろうか?」

 曜子の視線の先では、辰悦がソロの練習を始めていた。





 大西と田岡は講堂を後にし、ロータリーのほうへ向かって歩いていた。講堂の隣の音楽棟の準備室では、貝原がコーヒーを飲んでいた。

「・・どうでした、大西先生」

「何がですか?」

「斯波先生の指揮」

「あぁ――」大西は柔らかく微笑んだ。「田岡先生は、どう思いはりました?」

「僕ですか?」田岡は少し空を見上げてから。

「いや、こんなこと言っちゃなんですけど、斯波先生、ワリと、サマになってましたね。」

「そうですよね。私なんか、カッコええなぁ、て思いまして」

「やっぱり、大西先生も?」

「はい。正直、私今まで斯波先生のこと、ハニワの土気がこびりついた同じ服を毎日来てはる、土臭くてカビ臭いオッサンぐらいにしか思っていませんでしたから」

「正直すぎますよ、それ」

「でも――次の合奏で、あの子たちの音、きっと変わると思いますよ。斯波先生の指揮は、どんな音でも捕まえてやるぞっていう、ガッツというか、包容力がありましたからね。あの子たちも吹くことに余裕ができると思いますよ。」

 テニスコートの前に来て、立ち止まる。田岡は大西の方を見て。

「大西先生。斯波先生が永岡先生の教え子だって、誰から聞きはったんですか?」

「貝原先生です。」

「貝原先生?」

「はい。」また大西は微笑む。「五組の古典が終わって教室出たとき、貝原先生が通りかかって、その時にいきなり、大西先生、あなた吹奏楽やっていらしたでしょう、四組の斯波先生はですね、永岡先生時代の県新ブラスのOBなんですよ、って。」

「ワケ分かりませんね、その展開。」

「永岡先生時代のブラバンっていうと、六組の浜岡君のご両親がそうじゃないですか。それで貝原先生に、じゃあ斯波先生は全国経験があるんですねって言ったら、貝原先生、急に黙ってしまって――」

「何も喋りはらなかったんですか?」

「はい。」

 サァコーイ。カコン。テニスコートから音が聞こえる。

「――そう言えば、確か一年ありましたよ。斯波先生は二歳年上ですから、あれは僕が高一の時ですわ。県新がコンクール出場停止になって、永岡先生が顧問を辞任して、青海高校に飛ばされたんですよ。」

「出場、停止ですか?どうして?」

 田岡は額を押さえて、思い出すように答えた。

「確か、あの年部員の間で問題が起こって、新聞報道にまでなって、大変だったんですよ。その時斯波先生は高三でしたから、きっと―――。」

「はぁ。そんなことが・・」

二人は黙って、白い講堂を見上げた。





「ようし――」斯波は再び集まった楽団をゆっくり見渡し、大きく腕を広げて構えた。

「それじゃあ、パーカッションが終わって、みんなが入ってくるところのアウフタクト。つまり、ホルンとかの五連符のところから下さい。」

「ハイ」

 指揮棒を指揮台に、カン、カン、カン、と打ちつける。

「テンポはこれくらい。だいたい一〇八ぐらいだ。僕が一、二、三、て空振りするから、四のタイミングでアウフタクト入って。いいかな?」

「ハイ」

「それじゃ――」

 一、二、

 ハッ。息を吸う。

 ビェロロロロ―――



 一時間の練習の成果があってか、だいぶ曲らしくなってきたように思える。ただ、まだ暗譜しきれていないため指揮者をずっと見ている者はおらず、そのためドンドン音が後ろへ、後ろへ、指揮が振られたやや後に音が届くような感じになっていく。

「トロンボーン!」自分の耳を斯波は指さす。

 いや――やっぱり音程は、見逃そう。

 それより、完走することが第一目標だ。

 オープニングが終わり、曜子がおずおずとソロを吹き始める。フルートのオブリガート。

「フルート、うるさい!飾りなんだぞ!」口元に人差し指を当てて。

「アルトのセカンド、ソロをかき消すな!引っ込め!」

「で、お前は出るんだ、戸田!もっと息入れて!」

 曜子は慌てて息を吹きいれる。

 ダメ、吹き入れすぎ。それじゃチャルメラだぞ、おい。

「トランペット、一小節速い!」

 怒鳴りすぎて、カオルが慌てて縮こまる。

 シンコペーションは、金魚のフン状態。切れ目など何もない。

「雰囲気で吹くな!俺を見ろ!俺だけを見ろって!」

 サビが始まる。心地よいファースト・トランペットのメロディに、苦しみ悶える小動物のうめき声が混じりあう。

「ホルン!虐待されてるみたいな音出すな!」

 バボッという爆音が、右の方から・・・

「チューバ!音もっと抑えて!」床に水平に向けた手のひらを、何度も下に押し付ける。

「クラリネット、もっと歌って!そう、いい感じいい感じ!」

「ドラム、モタつくな!」

「トランペット、ファーストしか聞こえないぞ。おい、古河、鏑矢!」

 斯波は璃紗の方を見た。

 西園寺。結構いい音だ。センスがある。とりあえず、音楽に関しては。

 オーボエの白鳥のほうからも、快い響きが聞こえてくる。

 ―――

 玉石混交。でもいいさ。その方がやりがいがある。

 全員上手い奏者ばかりで集めるなんて、つまらないじゃないか。

 俺は完璧さを求める音楽よりも、楽しみを共有できる音楽がしたい。

 だって、そうじゃないか。競う音楽がある以前から、楽しむための音楽があった。

 でも――ちょっとヒドすぎないか?

リードミス。トーンミス。身の毛のよだつ不協和音。せっかくキレイに演奏している人がいるのに、それにゴミをつける奴がいる。

「クラリネット、音程!ユーフォニウムも!バリトンサックス、ハシるな!」

 はぁ――なんか、疲れた。

 指揮を振る斯波の姿が、どこかむなしい。

 最初のメロディーの再現。次は、アルトサックスの長く目立つソロ。奏者は―――

 タラッタッタ―――

 斯波は思わず指揮棒を止める。演奏は止まらない。

 はっきり整った音の粒。音が発せられる度に、粒の中にあるものが弾けだすような、軽く、明るく、透き通った音。連符をものともせず、三本だけのピストンで鮮やかに奏でる爽快な音楽。

 斯波が指揮を振っていないのに気づいた部員達が、顔を見合わせながら、一人、また一人と楽器を下ろし、最後列のサード・トランペットを思わず見上げる。

 辰悦は目を閉じながら、伴奏の消えた講堂に、ただ自分の音を存分に響かせていた。

 斯波は、車の中で流れていたCDと、辰悦の音が重なったことを思い出す。

 ――そうか。

 こいつの音。なんか聞いたことあると思えば。

 アイツの音と、同じじゃないか。いや、アイツよりも、もっとすごいかもしれない。

 鏑矢、辰悦――

 お前、本当に、「鏑矢」辰悦か?


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