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苦悩

作者: わがぶるー
掲載日:2026/06/23

皆さんはカレンダーをどんなふうに使いますか?


男のカレンダーには全ての曜日に人の名前が書いてあった。それも、ものすごくびっしりと。

「さて、今日も始めるか」

男はそう言うと、依頼主からの手紙を読んだ。依頼の手紙には実に様々なことが書かれている。男は主にそれの仕分けを主な仕事としてやっていた。採用するものとしないもの、日々沢山の手紙を吟味していた。依頼を読み、それがふさわしければ採用する。そんな単純な作業を淡々とこなしていた。男は外にいるペットに餌をあげる以外はほとんど外に出ることがなかった。しかし今日はお気に入りの服をクリーニングに出しにいった。するとそこで同業者に出会した。

「おう」

「仕事の方は順調か」

相手はベテランだった。

「まあなんとかやっていますよ」

男は答えた。

「なら良かったあんまり気負いすぎるなよ」

男の髭が揺れた。

「ほら、この業界はさ、特殊だろ」

「わかりました。ありがとうございます」

そう言って男は別れた。そういえばもうすぐ他の準備もしなくてはいけなかった。

 家に帰ると、早速クリーニングに出したお気に入りの服を着た。ベテランの人には強がってああやって言ったものの男は自分がこの仕事に適任かどうかわからなかった。男は自分がやっていることの重大さを知っていた。だからこそ自分がやってもできるのか不安だった。そしてその不安がどんどん膨らんでいった。男の仕事のスピードは、目に見えるほど落ちていった。仕事に対する気力も失ってしまったのだ。そして、ついには仕事の時間になっても起きることができなくなってしまった。何日かたったある日、男はふと思い出したように起き上がった。そして、導かれるように使ってない部屋の前に行った。男の目には涙が浮かんでいる。

「なぁおじいちゃん、俺にサンタなんて務まるかな」

男はお気に入りの赤い服で涙を拭いた。

今回は、まあまあ良かったんじゃないかなーと思います。スピード感もあったしね。

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