絶大、女王級
新たな物語が始まった今、これからの展開はどうなるのでしょうか!
「橙花、何人いるかわかるか?」と少し微笑んで質問するシルフ。
「1人です、か?」と言う橙花。
「残念。2人。電線を歩く奴が1人。左右に並ぶビルの屋上に1人」とシルフ。
「いや、全然わからない、、」と橙花。
「そうとう気配の消し方がうまい。君はこれよりすごがった」とシルフ。
「そうですか、?でも気配消すのうまいってあんま嬉しくないですね」と少しだけ不満そうな橙花。
「この団体には必要な力だ。そう凹まないで。いいか?あの路地を入ったら走るぞ」とシルフは指を刺し、橙花に説明する。
「わかりました」と快く返事。
2人は路地に入る。話していた通り2人は走り出す。
(屋上が2人になった。1人はロウだろうが、もう1人は誰だ。限りなくロウに近いがそれと同時に全く違う経験値と強さを感じる)とシルフは考える。
「橙花?もう少し急げるか?」とシルフ。
「え、あ、全力で走っていいんですか?」と橙花。
「もちろんだ」とシルフは軽く返事する。
(今でも結構早かったのに、やはり見かけで判断するものではないな。)とシルフ。
2人はさらにペースを上げる。人通りもなく、障害物が少ない道を選んだシルフ。これにより、相手が走って追いかけてきていることを察知。
「橙花、右後ろ、屋上を走ったり飛んだりしてる奴らだ」とシルフは言うと、気配が完全に一個消えていた。シルフの顔は何かを悟った。2人前方に圧倒的な強さの気配が移動していた。
「止まれ橙花!今すぐ引き返すぞ」とシルフは橙花に呼びかける。
「シルフさん、後ろに敵が!」と橙花。後ろには大剣を構えたロウ。
2人はその場に立ち止まることしかできなかった。
「予定外。誘き寄せるつもりが、囲まれるとは」と少し余裕を言い聞かせるシルフ。
シルフは背後の気配を恐れていた。
「こんちは団長さん。俺ロウっていうですけど知ってますか??」とロウは大剣を地面に叩きつける。
「もちろんだ。snakeのスパイ。そして同じ能力者。俺を殺したいガキだよな」とシルフ。
「よく知ってんだ。だけどそのでかい口も今から掻き切ってやる」と強気のロウ。
「橙花。アイツ倒せる?」とシルフは小声で質問する。
「いけます」と橙花。
「任せた。合図したらいけ」とシルフ。
冷たい風が吹き込む路地。
「いけ!」とシルフは叫ぶと、大きく後ろにジャンプする。
橙花はロウに詰め寄る。
「はぁ!」と拳をロウに向け、突き出す。ロウは大剣で防ぐ。だが、その大剣はヒビが入り、粉々になった。
「おいおい」とロウが言った時にはもう遅く、顔面に橙花の拳がめり込む。ロウは大きく吹っ飛び、ビルの外壁に叩きつけられた。
「あの女おかしいだろ、」と言うと、外壁から抜け出し、地面に着地。
「次はねぇからな、」と言うと大剣を背中から抜刀した。
「わかった」と適当な返事する橙花。
「適当こいてんじゃねぇぞ!!」と大剣振りかぶり、橙花に襲いかかるロウ。それをあっけなく回避する橙花。
「かかったな、!」と言うと、大剣は突如として消えた。そして橙花が回避した進路先にあったロウの右手に大剣が移り変わった。橙花は回避する暇もなく、腹に大剣が突き刺さる。
「うっ、」橙花は大剣を掴み、傷口が広がらないようにした。
「必死にしがみつきやがって、!今楽にしてやる」とロウはその大剣を振り回す。
「うぅ、うぁぁあああ!」橙花は傷口が広がる感覚に抗えず、痛みを訴える。ロウは大剣を地面に突き刺した。その勢いで橙花は地面に打ち付けられた。強烈な痛みのあまり、意識を失ってしまった。
その頃。
「出てこい。気配の主」とシルフが呼びかける。
すると、シルフの前方からものすごい勢いで鋭い物体が飛来。シルフは危機を感じ、回避。物体が何か知ろうと、回避の際物体を観察。
「トランプ、。」とシルフは不思議そうにする。
シルフは前を向くと、気配が消えていた。
「くそ、どこだ」と焦るシルフ。その瞬間、背後から蹴りを入れられるシルフ。
「うわっ」
勢いが凄まじく、シルフは背骨を骨折した。その勢いのまま、地面に転がり込むシルフ。
〈multi mode standby.crystal formation,fist.chord name“joker”.revolution〉
と、機械音声が聞こえたシルフ。
シルフは立ち上がると、目の前に紫色の光が二つ見えた。
「おいおい、なんなんだ」とシルフが言うと、その光が別の場所に増えたかのように現れ、拳のような形になった。
「嘘だろ」と嫌な予感を感じるシルフ。その時にはもう遅かった。
シルフは腹部に猛烈な拳をくらう。すると、敵がシルフの後ろ側に移動し、その勢いでシルフを吹き飛ばした。
(確かに見えた。特徴的な白と黒のアシンメトリー。状況を覆す力。ジョーカーだな)と状況を整理するシルフ。シルフは、空中で体勢を立て直し、地面に着地。
着地と同時に前方に飛び上がる。
「お前がその気なら、フラッシュさせてもらう」とシルフ。
シルフは空中で自身の腹を抑える。すると折れていた背骨が一瞬で治った。
ジョーカーも前方に飛び上がる。そして2人は一斉に拳を構え、互いを殴り合う。
すると、ジョーカーの拳がシルフをすり抜け、その場にいたはずのシルフが煙となって消えた。反発を想定したジョーカーは、バランスを崩しそのまま前方に転がり落ちる。ジョーカーは、体を起こそうと見上げる。そこにはシルフがいた。
「ジャックジャック」とシルフが呟くと、シルフはジョーカーの頭部に蹴りを入れる。ジャックジャックとは、11秒間行われ、121回蹴ることができると言う技である。
ジョーカーは最後の一撃をくらい、その場で倒れ込む。
「分身」と言うシルフ。すると、シルフの体からシルフの分身体が一つ生成された。
分身はその名の通り自身の分身を作り上げることができる能力。分身は4体ほどまでならクリスタルの力でどうにかできるが、それ以上は危険である。個人差も存在する。
「これさ、すごく疲れるけど、お前殺すためな」とシルフが言うと、分身体がジョーカーを蹴り上げ、シルフは舞い上がったジョーカーに踵を落とす。ジョーカーは地面に叩きつけられ、あたりの地面は少し沈んだ。
「おしまいだ」とシルフ言うと、分身体とシルフは指を伸ばしきって広げた手のひらをジョーカーへ向ける。
「question queen」とシルフは言った。
question queenとは、自身が質問したことに“はい”しか返事ができず、それを強制的に実行させることができる能力。例えば、このリンゴを捨ててこれる?と質問をした場合、質問されたものは、はいと答え、そのリンゴを捨ててくる。極めて強力な能力である。ただし、質問が具体的でなかったり、質問内容が不可能な場合は起こらない。そして、必ず手をかざし、全て終わるまではかざし続けなければならない。途中で質問者の方向から手をずらすと、効果は消える。そして,行為は連続して使用することはできず、行為終了時には必ず手を握り締める必要がある。
ところが、ジョーカーはその名を聞き、何かを悟った。そして勢いに任せ、クリスタルのトランプを生成し、シルフはの手を切り落とす。
「あーあ。やっぱ抵抗できないくらい攻撃しておくへぎだった」とシルフは切られた部分に触れる。先ほど切られた腕は一瞬で姿を取り戻した。
〈system shutdown…revolution return.the self.complete〉
と機械音声が流れる。
「完全にこのよくわからんシステムをものにできたわけではなさそうだ」とジョーカーは少し暗くなっている。
「ジョーカーか、。この世界の断りも知らず、役目を負わされた悲しき戦士」とシルフ。
「何を言っている?それにしても、一体何人の能力を奪ったんだ)と尋ねるジョーカー。
「ジャックジャック、question queen、timerivers 、再生能力、分身能力、基礎身体能力強化、計6個だけだよ」とシルフが親切に説明する。
その時であった。ロウがシルフに襲いかかったのだ。
ロウは無警戒のシルフを見かけ、何も考えずに大剣を構え、飛びかかった。
ジョーカーはシルフが背後に気付かぬよう、視線や気配に動揺を見せなかった。だがふと視界に、地面に突き刺された女性を発見する。
「おい、。殺さないって約束だったろ」と言うと、ジョーカーの目に赤いノイズがはしる。ジョーカーの声により背後に気づき、シルフは振り返る。
「裏切ったなジョーカー!てめぇは蛇勢員の殺害対象だ。今からお前も殺す、!」とロウはシルフに大剣を振りかざす。シルフの脳天に大剣を叩きつけ、体を半分に切り込むロウ。
「なんだ、こんなもんか!」と喜びを感じるロウ。
「そうそう。分身体ってまだまだなんだよね」とシルフがロウの背後から拍手をしながらそう言った。
「分身、?」と状況を把握できないロウ。
「頭悪いのか。あと、ジョーカーを裏切ったのは君だし、snakeはこいつ1人に命張るほど仕事がないと思うとかわいそうだよ。君」とシルフ。
「喧嘩売ってんのか、」とロウ。
「売るわけないだろう。こんなのが同じ能力者だなんて、泣けるよ」とシルフ。
「俺は最近回復も覚えた。戦いに隙はみせん」とロウが再び大剣を構える。
「ジョーカーは、俺たちに加勢する。俺たちが帝国の情報をやる。あと、その女性の名は橘橙花というらしい」と大きな声でそういうシルフ。
「何が目的だ」とロウがシルフに無意味さを指摘する。
〈active mode standby.crystal formation.chord name“joker”.revolution〉と
機械音声が聞こえてきた。
ジョーカーの再来!最後の機械音声、!
次回はどうなってしまうのか?
次回 奇術、再び
次の投稿は12月14日を予定しています!
ぜひ読んでください!!




