ジョーカー、参上
本日も少し投稿が遅れてしまいました。
前回、橙花の救出作戦に成功。だが案の定橙花に致命傷を与えられてしまった。
今回どうなるのか、
「あはは!ジョーカーに近づくな!」と叶。
「ひどい、ね、」と橙花は目を瞑り倒れ込む。
叶はその場で立ち上がり橙花を指差し嘲笑している。すると、叶の背後からジョーカーが声を出す。
「俺に勝てると思うか、叶」と言い放つ。叶はすぐに振り返るが、もうその姿は見えなかった。前をもう一度向くと、そこにジョーカーが立っていた。
〈active mode standby.crystal formation.chord name“joker”.revolution〉
とジョーカーから機械音声が鳴り響く。すると、ジョーカーのメインアイ(人間で言う目)が赤く発行。荒々しく立ち尽くす姿は、まさに、彼の怒りそのものであった。
「ヴォォォォォ」と荒々しく叫ぶジョーカー。
「何よこれ、聞いてないよ」と慌てふためく叶。
「…」ジョーカーは意思を失っていた。地面を勢いよく踏みつけ、叶の方へ飛び掛かる。ジョーカーは叶えに抱きつき、手に持っていた5枚のトランプで背中を掻き切る。そしてジョーカーは叶の腹部を思いっきり蹴り飛ばす。勢いよく地面に落ちる叶。
「あぁ!」と痛みを訴える叶。
ジョーカーは走り出し、叶にとどめを刺そうとする。
だがことはそう簡単には行かない。
「最高!これがジョーカーよ。期待通り強くて好き。早くあんたの回路いじってあたしのものにしたいわぁ」と満面の笑みを浮かべる叶。叶は目を光らせると、鋭利なクリスタルを実体化させた。そのクリスタルを無数に生成し、一斉にジョーカーへ放出する。
「…!」ジョーカーは危機を察知し、クリスタルを使用する。ジョーカーは自身の被弾を避けるため、右手を大きく振り上げると同時に、クリスタルの壁を作り出す。
それでも叶の集中砲火に耐えきれず壁は崩れる。ジョーカーのいる場所には土埃が舞っていた。叶は集中砲火をやめ、様子を伺う。
「傷ついたジョーカーも好きよ…。さぁ、顔見せて!…?!」叶は驚く。
「ジョーカー、どこ?どこなの?」と叶は周りを見渡す。どこをみても姿が見えない。
すると叶が踏みしめている地面は大きく揺れ出した。その時であった。叶の背後へ、ジョーカーは地面から勢いよく地上へ飛び出した。そう。クリスタルで実体化したトランプを手に持った状態で地中を掘り進め、叶を地中から攻撃しようとしていたのだ。まさに荒技。その結果、叶とはほんの少し離れたところに出てしまった。ジョーカーは着地と同時に大地を踏みしめ、叶に飛び掛かる。
「ヴォォォォォ!!」とジョーカーは爛れた声を上げる。
その声を聞き、背後のジョーカーにようやく気づく叶。
「はっ…」叶は死を悟った。
「ヴォォォォォオオオ!!」
ジョーカーは凄まじい威力で叶の腹部に3枚のカードを突き刺す。あまりの勢いに先ほど負った背中の傷口から血が吹き出る。
「うはっ、」もちろん吐血する叶。ジョーカーは着地し、叶の方へ振り返る。その顔はまるで、拷問を楽しむピエロのようであった。ジョーカーはとどめを刺そうとする。がしかし、彼の元へルーブがやってきた。
「よせ、ジョーカー。彼女から帝国の情報聞き出せるかもしれない!」とジョーカーへ呼びかけるルーブ。それを聞き入れるほど知能を活かせないジョーカーはルーブを邪魔者だと判断する。ジョーカーの顔はルーブへ敵対を煽るような顔であった。ジョーカーはすかさずループへ斬撃。ルーブは回避のタイミングを失う。だが幸い、イーヴィルのおかげで一命を取り留めたルーブ。イーヴィルはルーブへ「俺に任せて」と言うと、ジョーカーの元へゆっくり近づく。ジョーカーはじっとイーヴィルを見つめる。
イーヴィルはジョーカーの目の前までくると、足を止めた。お互いで見つめあっている。するとイーヴィルはクリスタルブレードを瞬時に起動し、ジョーカーの膝へ向けた。
その時ジョーカーは、ディセイブレイドデイを思い出していた。目の前で仲間だと思っていたものに裏切られた、橙花を連れ去られたあの屈辱を思い出していた。
そうして、ジョーカーは意識を取り戻した。
〈system shutdown.revolution return standby.…complete〉と機械音声がなり、ジョーカーの目は黄色へ変化した。
それから時間は経ち、船内に帰還した一同。
「神崎、先ほどのジョーカーについて資料としてまとめておいてくれ」というと、どこかへ歩き出すルーブ。
「どうしたのかな、」と神崎は何かを疑う。
あの後ジョーカーは、いつも通りの落ち着いた精神力が確認された。
これにより、酷い処分は受けず、通常任務への参加が認められた。
その頃、救護室では叶が拘束されていた。
「やはりクリスタルを所持しているようだな」とジョーカー。
「この回復力、異常だ」とイーヴィル。叶は、ジョーカーによる致命傷を凄まじい速度で回復していた。
「橙花は回復をしているようには見えない。少し様子を見てくる。見張を頼むよ、イーヴィル」と言い伝え、橙花のいる救護室へ向かう。
(橙花は叶の何倍もクリスタルの適合率が高い。能力から見て、それは証明できる。だが、回復力に至っては橙花が劣っている。クリスタルによるクリスタルへのダイレクトな攻撃は致命傷を与えるのか。もう一つ考えられるのは、橙花のクリスタル能力が低下しているのか)
頭の中で、クリスタルの心理について考えながら橙花の元へ向かうジョーカー。
橙花のいる救護室の扉をあけるジョーカー。その場には橙花を担ぐルーブがいた。
「何をしている?」とジョーカーは尋ねる。
「帝国へ持ち帰ろうとしている」とルーブが答える。
「何を言っている?」とジョーカーは問い詰める。
「帝国の皇帝、彼の命令だ。感動の再会の土産に橙花を持って行こうと思っている」とルーブ。
「神崎、真、」とジョーカーは呟く。
「そう。まぁもう神崎真は娘を連れて帝国本部拠点に向かってるよ」とルーブ。
「ふざけるな!ならばなぜここまで連れてきた、」と言うとジョーカーはその答えを理解した。その時、ジョーカーの無線へ通信が入る。
「こちら本部。帝国からCS宙域への集中砲撃を確認。すでにCS-1、CS-2の連邦兵士の全滅を確認」とのことであった。
「この通知は激しく遅延している。つまり、今頃連邦兵士の生存は確認できないよ」とルーブ。すると艦体は急発進し、宇宙空間へ到達する。
「貴様!!」とジョーカーは怒りをあらわにする。
〈i can't stand it anymore〉と機械音声がなる。
「なぜだ、」とジョーカー。
「それは簡単だ。叶との戦闘時、すでに使用しているではないか」とルーブ。
そこへ、ルーブを遮るように橙花は声を発した。
「クリスタルを最大限使うの、攻撃に力を入れるのではなく、生命、ハートに力を入れて。あなたならどんなものにでもなれる」と苦しそうに橙花が伝える。
「生命、どんなものにでも、」とジョーカーは整理する。
〈recovery mode standby.crystal formation,revival.
chord name“ joker“.revolution.〉と機械音声が鳴る。
すると、ジョーカーの目は緑色に光出した。ジョーカーは意識を保持した状態であった。
「すごい、溢れ出るほどの生命力だ」とジョーカーは自身の手を見る。
「ここからは私の番」と橙花が動き出す。橙花は一瞬にして全ての傷を再生。
「何?!」と驚きを隠せないルーブ。橙花はルーブの元から離れ、ジョーカーの方へ。
「大丈夫か、?橙花?」と心配するジョーカー。
「大丈夫だよ、だけどごめん」と言うと橙花はルーブを指した。
「何の真似だ」とルーブは問う。
「ディスエイブルド」と橙花は言う。するとジョーカーから機械音声が鳴る。
〈forced shutdown…….complete.〉と機械音声。ジョーカーの目は黄色へ戻る。
「どう言うことだ、」とジョーカーは混乱する。
「なぜだ、力を感じることができない。クリスタルが縛られているような、砕かれたような感覚だ」とルーブが苦しむ。それを聞いたジョーカーはすぐに、橙花の胸の光を確認した。
「新しい力か、?」とジョーカーは疑問を抱える。
「だが、私の負けではない」とルーブは言うと、手に持ったスイッチを起動した。
その瞬間、爆発音が鳴り響いた。艦体のブリッジ、研究室が爆破されたのである。
「ついてきて」と橙花はジョーカーの手を取り走り出す。
「大人しく星になれ!」とルーブが叫んだ。
すでに宇宙空間に出てしまった戦艦が大破すればジョーカーでさえ死んでしまうだろう。2人は脱出ポッドへ向かっている。その瞬間、救護室が爆破。艦体が大きく揺れる。
「ついた。これに乗って!」と橙花が言う。
「わかった」とジョーカーが先に乗り込む。その時であった。脱出ポッド収容室が爆破。橙花はジョーカーの乗っているポッドの扉を閉め、発射ボタンを押す。
「おい、橙花!」とドアを開けようとするジョーカー。小窓越しに見えた橙花の笑顔は儚い爆風に飲まれていった。ポッドは艦体を離れた。その瞬間に艦体は大きく爆発した。
joker 切り札と輝き
この話もいよいよ展開が変わっていきます!次の舞台はセブレルーゴシティ。お金持ちと裏社会が集まる夜の街。そこで戦う、ある賞金稼ぎとある組織について描かれます。
クリスタルの力、連邦の消滅。果たしてこれはどのように絡んでいくのだろうか。
次回は12月6日を予定しております。ぜひ読んでいただけると嬉しいです!




