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卒業記念の観覧車

作者: 黒楓
掲載日:2024/12/06

この作品は「なろうラジオ大賞6」応募作品です。


今日は金曜日 『金曜 女のドラマシリーズ』です(*^。^*)

 蜜月はすぐに醒め、三年努力した。

 次の二年は悩んだ。

 そして一年半余りの準備期間の後、

 私は家庭裁判所へ離婚調停を申し立てた。


 マンションのメールボックスへ『佐藤直樹』宛ての呼出状が届いたその日、私は自分の気が済む範囲で部屋を片付け、用意しておいた新居へキャリーバッグを二つ引いて向かった。


 唯一の心残りは『寝耳に水』であたふたする直樹の顔が見られない事だが……それも大した問題では無い。


 どうして心が……こんなに離れてしまったのか?


 私が本当に好きだったのは……総てを捧げた初恋の人だったから?

 でも、初恋の人に捨てられた私に、直樹は優しかった。

「僕がキミを運命の人だって確信する様に、キミにとっても僕が運命の人になれる様、キミを守り愛して行くよ!」

 その言葉に、カレの愛に包まれている自分を感じて……私はカレからのプロポーズを受け入れた。


 だからこそ!!

 私だってカレとの愛の証となるベビーを抱きたかった!!

 でも、叶わなかった……


 “ずっと妊活している”私達に子供ができないのは……調べてはいないけど直樹が原因。

 なぜなら私には『初恋の人との子を身籠った』という秘めた過去があるから……


 それなのに直樹はまるで分かってはいない!!


「オフクロが『子供がまだか?』って……莉奈(りな)が育児と仕事の両立で悩んでいるんだったら心配するな!『いつでも同居する』ってオフクロも言ってる!」


 カレの母からの……こんなイヤミに塗れたプレッシャーばかりが年々酷くなっていく。


 直樹の優しさは義母(はは)と同じで、所詮、上辺だけの物!

 カレの浮気の尻尾を捉まえて、それが良く分かった。

 呆れる程の“似た者親子”だ!!


 新居へ向かう途中、海浜公園へ立ち寄り、観覧車に乗った。


 観覧車はゆっくりと上昇し、窓の下には……

 直樹と素敵な家庭を作ろうと夢見てやって来た、この街が一望できる……


 だから観覧車は……この結婚からの卒業記念になるんだ!

 これでもう!二度と振り返らない!!


 だって私は!!

 30歳になる前に完全に身綺麗になりたいのだから!!

 これから始まる『和解への闘い』に際し、一歩も後へは引けないのだから!!







こんな事って、あるかもですね(^_-)-☆



ご感想、レビュー、ブクマ、ご評価、いいね 切に切にお待ちしています!!




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― 新着の感想 ―
あー、うぼあー、ダークグレーなリアリティががが……  (-_-;)  中絶手術で妊娠し難くなる事もありますからねー(汗) 
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