貴方を愛したいと
ヨハネスのお屋敷を後にして、わたしは家へ向かった。
なぜか知らないけど我が家に滞在していると、ビアトリスが言っていた。
なぜ国へ帰らず、お屋敷に?
不思議に感じながらも、帰宅を果たした。
お屋敷に変化はない。
問題はなさそうだけど……ちょうど中からフェリックスが姿を現した。
「……オ、オルタシア……なのか」
「一週間ぶりね、フェリックス」
「お、お前は幽霊なのか!?」
「違うわ、本物。貴方の前に帰ってきたの」
「どうして生きている! ビアトリスはどうした!」
「ビアトリスには眠って貰った。もう二度と目を覚まさないけどね」
事実を離すと、フェリックスは一歩引いていた。
信じられないと頭を抱えてさえいた。
「オルタシア……な、なにをした」
「なにも。ただ、わたしは願っただけ」
「なにを願った」
「貴方を愛したいと」
「馬鹿な。ありえない……君は狂っているよ、オルタシア」
「そうかもね。でも、好きなのだから仕方ないでしょう」
呆れるフェリックスは、脱力していた。
少し考えて指を鳴らした。
瞬間、背後から暗殺者が現れてわたしを殺そうとした。そう、今度はそんな馬鹿げた作戦を。でも、何度も殺されてたまるものですか。
最後の切り札を使って、わたしは暗殺者の時を止めた。
「なっ……! なぜ、暗殺者が動きを止めたんだ」
「わたしを殺そうとか考えない事ね、フェリックス」
「いったい、何者なんだ……君は!!」




