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今と昔の夏。

作者: 凡。

子供の頃。駅も遠い、バスも来ない田舎に住んでた。

夏はプールとゲームしか楽しみがなくて、暇だった。

寝転がって空を見上げると、とても綺麗な青だったのを覚えている。

大人になってから。駅も近い、どこにでも行ける場所に住んだ。

夏はエアコンが効いた部屋に閉じこもり、暇がなくなった。

寝転がって空を見上げる時間もない。

たまに見える空の青さを、同じに見ることが出来なくなった。

あの頃の気持ちも、青さも、どこに行ってしまったんだろうか。

もしかしたら、変わってしまったのは自分なのかもしれない。

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