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講義室まで走る

「健人君迎えに来たわよ」


 燐火が俺に話し掛けて来た事によって後ろの男子達が誰だこいつはと言う顔になっていた。


「行く前に一つ、こいつも連れて行っていいか」


 俺は燐火に俺の隣に座っている春香を指差し、燐火が見ると頷いてくれた。


「いいよ、やっぱりご飯を食べるなら大勢の方が楽しいからね」


 そして俺達が移動すると、燐火の後ろに居る男子達が歩き出した、学食に着くと燐火が三人座れる席を見つけて、俺が座ると春香が右に座り燐火は俺達の前に座った、燐火の後ろに居る男子達はこちらに話し掛けてこず、俺達は食券も買って料理を頼むため立ち上がったが燐火は立たなかった。


「燐火は料理は頼まないのか」


「私はお弁当を作ってきてるからね、早く頼んできなよ」


「ああ、春香はどうする今日は奢ってやるよ」


「なら私はラーメンの醤油で」


 普通の女の子ならあまり男が食べる料理なんて食べないのだろうがこいつはまあ普通じゃないからな、俺は了解と言い食券自販機まで行き春香のラーメンと俺は日替わりランチを買って学食のおばちゃんに渡し待っていった、料理が出来上がり俺が二人分を持って春香達の場所まで行くと、燐火はお弁当を出したまま待っていてくれたみたいだ、俺は春香の前にラーメンを置き三人でいただきますと言い食べ始めた。


「まあ君達が一緒に居てくれて良かったかな、いつもは話し掛けてくる男共がこんなに話し掛けて来ないなんて初めてだよ」


 確かに燐火の後ろに居る男子達は静かにしているだが燐火が言っている事は間違っている、話し掛けて来ないのは俺をずっと視ているからだ、さっきも食券を買いに行った時燐火の後ろに居たはずの男子達の少しが俺に付いて来ていたからだ、燐火は後ろを気にせず食べているが、俺は居心地が悪く

なった。


「大丈夫ですか先輩、顔色が悪そうですが」


 俺を心配して春香が声を掛けてきてくれた。


「ああ、別に平気だ」


 まあ話している時は平気なので、三人で話しながら料理を食べていると春香が燐火はどの学科を取っているのか聞いていた。


「私は学科じゃなくて、実践の方を取ってるの」


「そうなんですかちなみになんの実践を?」


「研究とスマミーの開発」


「それはすごい私も行ってみたかったんですが私は学科の方が楽しそうだったので」


「貴女もすごいわよ現実と想像の学科なんて殆どの人は落とされるのに」

 どうやら二人は意気投合したみたいだ、昼も食べ終わり三人で話しているとチャイムの音がなった。


「今日は楽しかったわ、また一緒に食べましょ」


 燐火は手を振り男子達もその後を追った、男子達が話し掛けて来なかった事が良かったのか燐火は

すっきりとした顔になって行った、燐火の後ろに男子達が付いていき、学食には数人の生徒と俺と春香が残っていた。


「それじゃあ俺達も行くか」


 俺は椅子から立ち上がり、春香に言って春香も立ち上がった。


「あの先輩さっきのチャイムって講義開始のチャイムじゃ」


「ああ、だから走れ」


 俺が走り出すと春香も俺の後を追ってきた、講義室に着くと幸いまだ先生が来てなくて、俺の少し後に春香が追いついて来た。


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