後輩は隣の席に座る
「先輩お昼ってなんですか、あの人と食べるんですか」
すると春香がずいっと俺の顔を見てきた。
「まあそういう事だ、だから今日は他の奴と食べてくれ」
俺もそろそろ向かわないと遅刻扱いになるので歩き出し改札を通ると、何故か先に行った筈の燐火の後ろに男達が付いていた、まあ約束したのはお昼だから今声を掛けなくてもいいと思った、俺は後ろを振り返り春香が俺の後を付いてきているのを確認すると、春香は俺の隣に来た、まあ話さずともこいつは俺の隣に来るのでいいのだが、そして電車に乗り降りる駅が近づき降りると俺は春香と一緒に大学の講義室に向かう、講義室に入るともう大体の席が埋まっており、運よく空いた席を見つけ俺が座ると隣の席に春香が座ってきた。
「なんだ、今日は隣に座るのか」
「はい、それと今日のお昼私も一緒に行ってもいいですか」
「それは聞いてみないとわからないが急にどうしたんだ」
「さすがに先輩があの人と二人っきりだと誰かに襲われたりするんじゃないかと思いまして、なら私
も居た方が安心じゃないですか」
「ああ、その可能性は考えて無かったな、わかった昼に来たら頼んでみるよ」
「お願いしますね」
「でも意外だな、お前が俺の心配をしてくれるなんて」
「私はいつでも先輩を心配してるんですよ」
春香に言われ俺は少しドキッとしてしまったがこいつが次に言ってしまった言葉で全てが崩れた。
「だって先輩は私の奴隷なんですからね」
笑顔で言ってくるこいつに俺は溜め息を吐き先生が来るのを待っていた、午前の講義が終わり燐火が来るのを待っていると、いつもは静かな講義室がざわめき出した、俺が見ると燐火が来てその後ろには違う学科の男子達が燐火に付いて来ていた、燐火は辺りを見回し
俺を見つけるとこちらに向かって歩き出してきた。
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