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閑話:If

諸々のお礼と

月間PV10万達成記念☆

《77話はやいもので》までの間話です。

 ある晴れた日の午後、レノとレノアはエレク家の中庭で向かい合う様に座り、のんびり紅茶を片手に本を読んでいた。


 「ねえ、レノ?」

 唐突に読んでいた本を閉じて、レノアはレノに問いかけるとレノも本から目を離し、レノアに向き合う。

 「レノはもし、私が男だったらどうする?」

 「……リスは女だが?」


 いや……それは解ってるって。確かに今は女だよ、見た目はね。


 レノアはそうじゃなくてと言葉を変える。

 「もし、私の気持ちが実は男だったらって話し。男同士ではあまり恋愛しないでしょう?」

 「リスは俺と恋愛したくない?」

 「いや……そうじゃなくて。俺は精神的に男だから……」

 「リスは俺が嫌い?」


 そう言ってレノアが言葉を完全に言い終わる前にレノが更に言葉を被せる。そして、本を閉じて近くのテーブルに置くとレノはおもむろにレノアの前で跪く。 


 「な、なんだよ」

 

 レノが目の前でひざまずいただけなのに、見上げて来られただけなのにレノアの鼓動は早くなり、頬に熱を持つのがわかる。

 「リス? 俺が嫌いか?」

 そっとレノアの手をとり握るレノの行動に、レノアの鼓動は益々動きを早め、頬は熱くなる。 


 「え? なんで、そうなる?」

 「嫌いか?」 

 しどろもどろになってしまうレノアに対し、レノは不安そうに瞳を曇らせる。

 

 「き、嫌い……じゃ、ない」


 それを言葉にするだけなのに、余りの恥ずかしさで思わずレノアは顔をそらしてしまう。

 きっと自分の顔は酷く赤くなっているだろう。そんなのはなんとなく見られたくはない。

 それなのに、レノはそれを許してはくれなかった。今度はレノアの頬に手を当て、そっと自身へと向き合わせるように優しく引き寄せた。

 「リス……俺を見て」

 引き寄せられればレノアの瞳とレノの瞳が絡まり合う。

 「俺はリスの気持ち的にだろうが、精神的にだろうが男でもなんでもいい。俺にはリスが必要だし、今のままのリスを……レノアを愛してる」


 甘い甘い囁き。

 「レノ……」


 見つめ合う2人の距離は徐々に近づき、唇と唇があと少しで触れあおうとしていた所で。

 

 ポコーン


 可愛らしい金属音とは裏腹になぜか、シルバーのトレイがレノの頭に勢いよく落ちて来た。

 頭に落とされたレノは見事な程地面に頭をつけている。



 「え? あ? は?」

 

 目の前でなぜか地面に沈んだレノと、その頭上に未だ綺麗に水平を保って乗っているトレイに、レノアが戸惑って挙動不審になってしまっていると後から軽快な声でおやおやと聞こえてきた。

 振り向けばそこにはいつの間にいたのか、スカーレットがお茶を入れる準備をしながら立っていた。


 「お茶が冷えた頃になったと思いましたので、準備させて頂きました。あぁ、こんな所に探していたトレイがありましたね。いやぁ……、年を取ってくると物忘れが多すぎて。」

 お嬢様、失礼致しましたと言いながら、ひょいっとレノの頭の上のトレイを持つと、スカーレットは何食わぬ顔をしてレノアの分の紅茶を入れ直してくれた。

 

 「おや? レノ様はおねむですか? 地面で寝てしまうとお風邪を召しますよ?」


 そしてわざとらしくレノに目線を向けた後、スカーレットはひょいっとレノをつまみズルズルと引きずっていく。


 「あ、あの……スカーレット。レ……」

 「お嬢様。私めがきちんとレノ様を寝せて来ますのでご心配なさらずに。」


 言葉を遮られ、スカーレットにニッコリ微笑まれれば、レノアは何も言えなくなってしまった。


 ズルズルとスカーレットに引きづられていくレノをみて、レノアはそっと心の中でレノが明日キチンと目覚めるだろうかと密かに心配してしまったのは誰も知らない。   

ここまでお読みくださりありがとうございます。


先日ブクマ300達成記念で書いた後、初の月間PV10万達成ができました!

そして、なんと!

また新たに感想いただけました!


ああして欲しい、こうして欲しい、こう思った、コレがわかりにくい、読みにくい


等々、どんな感想でも宝物です!

感謝以外ないんです!


作品に対してリアクションがあることはやっぱり凄く凄く嬉しくてたまらないんです!


特に最近スランプでグダグダで、筆へし折りたくなる時期だったので感想が凄く染み渡りました。

まして、面白かったなどと書かれると……

もう……

涙があふれ出て、お礼でお話書きたくなっちゃうくらい嬉しいんです!!


勿論、ブクマ、評価ポイントだって同じくらい激しく嬉しいリアクションです!これがあるから書き続けられるんです。

読まれてるって思えて、嬉しくて。

また読んで欲しくて試行錯誤出来るんです。

なので喉から……いや、心臓から手を出せるくらい欲しいものなんです。


他にも、ほぼ全作品修正して頂いてありがとうございます!

勿論感謝なんです!

それだけ丁寧に読んで頂けているって思えるんです。

(あ、でも。読みにくくないように以後、修正箇所がないようにさらに気をつけていきます。)


とにかく、全てのリアクションが感謝なんです!

どうしても一つ一つお礼が言いたくて。

何度も完結にしたり、連載にしたりは良くないんだろうけど……。


ありがとうございます。


ちゃんと顔が見えなくてもお礼は伝えて行けるようになりたいと思っています。ので、時々こんなことしていても目を瞑って頂けると幸いです。


もし、次があるとしたらやっぱりきっとお礼です。


感想に対するお礼は感想欄で今後が有るならば書かせていただきますね。


後書きが長くなってしまってすいませんでした。

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