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幻のエンディング

ブクマ300到達お礼☆

 無事にイベントが起こることなく終了した卒業式の後、レノアは夜のダンスパーティーにも参加することになっていた。

 

 もちろん卒業式後のダンスパーティーは、はちパラ終了後にもあった。ただし、はちパラバージョンはヒロインと好感度の高いキャラクターのキスで締めくくられる。もちろんレノ意外のキャラクターに限るが。

 そして、断罪されたレノアはヒロインとエンドを迎えるキャラクターにやられてしまっているので卒業後のダンスパーティー自体にでてはこない。


 「悪令はね」

 ウキウキした表情でメリーは話し出す。


 悪令バージョンのエンディングは、レノルート(上半身裸鞭打)の場合は月の下でレノに歪な愛の形を囁かれたレノアは闇の中姿を消し去るらしい。

 そして、場面が変わってテロップでレノアが歪なレノの愛を受け入れて幽閉されていると表示されるようだ。


 「もう!そのテロップ内容と回想での上半身裸のレノ様のスチル!思いだすだけで鼻血が……」

 メリーが話しながら興奮して鼻をハンカチで抑え始めたので、出てきたのだろう。鼻血が……。

 それをレノアは白い目で見つめる。

 相変わらずメリーはどこで萌えているのだろう?


 「でも、今ならきっと大丈夫よ。あ、でも愛は囁かれていいから!」

 あっちゃんが笑っていえばユアも同じようにそうねと笑う。

 「え、レノに愛を囁かれるとか……。無理」

 そんな照れることされたら身が持たない。

 (でも、ちょっと……、いや、だけどはずかしい)


 レノアが赤くなりモジモジしていると、なぜだか周りがため息を吐いていた。

 「はるたん……さっきも愛、囁かれてたわよね」

 あきれ顔のあっちゃんが呟けば、レノアは顔をブンブンと横に振って否定する。

 「あら、はるたんは卒業式前のアレが愛の囁きだと思っていないの?どんだけ過激な囁きが欲しいのかしら?」

 笑いながらユアも会話に参加する。

 「そ、そんなんじゃないし!……いや、その。まぁ……もうちょっと……欲しいような気はしなくもないような有るような……」

 

 だって…、思いを伝え会ってからずっとR15で収まりまくる範囲だったし……。少し物足りないような気が……。

 「だって……女の子だけど、記憶はまだ少し、健全な男でも有るんだよ俺。もっと過激な…、愛でも……」


 顔を背け小声でレノアが呟けば、それを見たあっちゃんとメリー、ユアの3人は即座に顔を見合わせてヒソヒソと話し出した。


 「はるたん。はるたんはより過激なエンドをお望みなのね」

 3人のヒソヒソがしばらく続いたあと、最初に口を開いたのはメリーだった。そして、その顔は黒い笑みで満たされていた。

 

 

 ーーーーーーー

 (で、どうしてこうなる?)

 レノアは鏡の前でくるりと一回転しながら頭を悩ませていた。


 鏡の前に立つレノアは、豊かな胸を強調するように、そして今にもこぼれ落ちそうなほどギリギリに胸や肩を露出された淡い水色でフワリとスカートの裾が揺れるドレスに身をつつんでいた。

 「こんなドレスじゃ、胸見えそう……。それに夜はコレじゃあ身体が冷えそう」

 胸、肩だけではなく腰元も若干露出しているよとレノアは呟く。


 「婆臭いこと言わないの、はるたん! めちゃくちゃ似合ってるし!エロいわ! コレなら充分に過激要素満載よ!」

 「これは私達がはるたんのお家の人達と考えたダンスパーティー用のドレスだよ! はるたんのお母様凄いノリノリでもっと過激にしたかったらしいけど、流石にスカーレット様に止められていたわ!」

 あっちゃんとメリーがドヤ顔で言う。

 「そうそう、他にも私達はるたんのハッピーエンドに相応しいように色々考えたのよ? まだ他にもあるんだけど、はるたん過激なのが良いみたいだから……。これで間違いなくレノ様に襲ってもらえるわ」

 ニッコリわらってユアが言い放つ。


 (襲っ……襲ってって……)

 やだ……今時の子は過激すぎる………。

 ってか、私に秘密で皆でなんてことしてたの!?


 レノアが固まっていると、あっちゃんがレノアの腕を取りパーティーへ促す。

 「会場までは私がエスコートしてあげるから、大丈夫! 今は襲われないわ! レノ様はレイド様に今抑えて貰っているし、今は大丈夫」

 

 あっちゃんが、「今は」って強調するのきになるんですけどぉー。

 コッソリレノアはたじろぐ。


 「そうね。ほら、はるたん。パーティー始まるよ?私達は下級生だから、あとはあっちゃんに任せるね!とりあえず私達が会場ではるたんを見付けるまでレノ様に襲われないように!」

 柔やかにユアに言われ、再びレノアは固まってしまう。


 そんなレノアを苦笑いしつつ、過激をご所望でしょ?とあっちゃんがニッコリ笑って歩みを促す。


 リリアン姉妹は下級生の為、卒業生のエスコート無しには会場に行けない。

 そのため、メリーはシンに、ユアはシュワルツにエスコートされ会場で落ち合う手筈になっているとあっちゃんが教えてくれた。

 

 けれど、レノアは結局会場には行ったものの、リリアン姉妹と会うことはなかった。なぜなら、会場に入るや否や電光石火の如くレノがレノアを連れ去ってしまったからだ。


 そして、ダンスパーティーに参加しないでレノアがレノの腕の中に幽閉されたのはまた別のお話。

ここまでお読みくださりありがとうございます。


完結してからあれよあれよとブクマ300到達。

ありがとうございます!


まだまだ底辺作家ではありますが、より多く皆様に楽しんで貰えるよう努力して行きます。


とりあえず、ありがとうございますの感謝の気持ちをこめて1話追加してみました。


レノさんとレイドさんは名前だけの参加です。

また皆様にお礼出来る機会が有れば次は……


是非評価ポイントよろしくおねがいします!


若しくはまた、書きたくなったらコッソリ1話追加しているかもカモです。

あくまで、カモです。


話しはそれましたが、ブクマしてくださった方々、評価ポイント入れてくださった方々

本当に本当にありがとうございます。


これからも末永くよろしくお願いいたします。

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