あらすじ・登場人物 『蒼い髪の魔女』
アクトとハルが活躍する時代から約三百年前の物語。
エストリア帝国はトリアからザルツに遷都を果たし、その事によってじわりじわりと財政が圧迫されていた。そのような状況打開として時の帝皇が打ち出した奇策とは、新たな富を求めて『辺境』を開拓する事業であった。ここでラフレスタ家の若き次男坊であるグレイニコルに拝命が下る。それは辺境開拓事業の後方支援を指揮する役であった。グレイニコルは一族の誇りにかけてこれを履行すべく前線基地となっているマース領へと旅立つ。そして、そこでリーナという女性と出会ってしまう。彼は婚約者のいる身でありながらこのリーナへ徐々に惹かれて行くのだった。果たして彼らの待つ運命とは・・・
登場人物 ver.2020/02/09
★主要人物:
グレイニコル・ラフレスタ 魔術師 二十二歳
この時代ではエストリア帝国の片田舎街であったラフレスタ領。その領主の次男坊であり、親しい間柄からは「グレイ」と呼ばれる弱冠二十二歳の青年。真面目で控え目な性格をしているグレイだが、彼は常に冷静で的確な判断ができる人物であり、その能力を買われて、若いながらも辺境開拓事業の後方支援部長として任命することになった。グレイは魔術師素養を持っているが、魔法がそれほど得意ではなく、自らも戦闘職よりも文人肌を自覚している。そんな戦いの場でほとんど役に立たない彼だが、彼の持つ鋭い勘によって、第一印象で相手の評価をほぼ間違うことはない。
リーナ 魔術師 二十二歳
辺境開拓事業の前線基地となっているマース領の酒場で働く給仕女性。甘いモノが大好で、おおらかな性格をしている。時折、失礼な事を言ってしまう彼女だが、憎めない性格をしている。そして、決断すると行動は早くて大胆である。多彩な魔法が使えて地味にうまい。白色に近い金色の美しい長い髪はどこかミステリアスな魅力を持つ彼女であるが、グレイ以外の男性がリーナを観ても何故かあまり印象に残らないようだ。それは・・・
イザベラ・ロイエント 射手 二十三歳
グレイの婚約者として結婚を控えていた彼女だったが、グレイに辺境開拓事業の出征が決まってしまったため、彼をラフレスタで見送ることになった。グレイの事を心から愛し、一途な想いを抱いている。イザベラは射手としての才能もあり、風の魔法を利用した彼女の弓は抜群の攻撃力を誇る。グレイよりも一歳年上である彼女はグレイのことを自分が守らなくてはならないと強く意識している女性。
第一話は明日12/6に更新します。
基本的には今までの本編と同じように、火曜日/金曜日のAM6:00に更新する予定です。
よろしくお願いします。




